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わたしのチアパス旅行記①

2019年11月1日から11月4日まで死者の日も含めてメキシコのチアパス州を旅行した。チアパス州はグアテマラとの国境に位置するエコツアーの聖地でマヤの遺跡や伝統が残っとることでも有名。そんなチアパス州に住む日本人ヴィオリニストりえさんを訪ねたところ、普通の観光客ではできんような体験が待ち受けとった。

31日。夜行バスでメキシコシティを出発。ちょっと前に邦人がオアハカ州とチアパス州間のバスで強盗にあったって聞いとったし、夜行バス初めてやったしで終始ドッキドキしとった。計16時間もバスに揺られた。疲れとったはずやけど、チアパス州のトゥストラ・グティエレスからサン・クリストバル・デ・ラス・カサスまでの雄大な自然の景色を見たらそんなことはどうでも良くなった。

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サン・クリストバル・デ・ラス・カサスでバスを降りると目の前にはカラフルな町並み、そして背後には山が見えてこれまた素敵な景色だった。りえさんとメキシコ人の旦那さんと合流し、まずは旦那さんの出身のチャムラへ。墓場では死者の日の祭りがとり行われ、軍人のような格好で猿のような動きをするマッシュたちが演奏しとった。ちなみに男性と女性の役割はパッキリ分かれとって、こういう格好ができるがは男性だけで女性は後ろで様子を見守るだけやった。

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夜は旦那さんのおばあちゃんちへ。囲炉裏に当たりながら手作りのタマレス(ちまき)や燻製肉などを食べた。どれも美味しくてお腹いっぱいなはずながに食べるがをやめれんかった。この地域ではみんなショチル語っていうマヤの言葉を話すから会話はなーん分からんだけど、囲炉裏も人も温かくほっこりとした雰囲気やった。1年半前にユカタン半島に行ったときはマヤの言葉は差別されるから教えられんくなったって聞いたけどここではマヤの言葉が普通。この違いはなんなんやろうと疑問に思った。あと特別に私もマッシュの格好をさせてもらうことができた。

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帰りは街灯がない道なき道を歩くサバイバルツアーやった。トウモロコシ畑の中や山道もあって予想よりも大変やった。私は雪国で鍛えたペンギン歩きと慎重さのおかげで一回も転ばんだけどりえさんと旦那さんは転んどって、あとでその話を親族の人たちにした時にめっちゃ笑われとった。どうもここの人達は人が転ぶ話が好きなようだ。自分たちは慣れとってほとんど転ぶことがないからやろう。
また、家の内側の壁には蜂が群れをなして寒さ対策をしとった。蜂がぎっしり集まった模様はアメリカ大陸のように見えた。そんな蜂さん達と共に1日目の夜を終えた。


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