見出し画像

マルセイユのカーシェアリングTotem mobi(update 2019/01/23)

マルセイユの市内を最近よく走っている窓のない小さな電気自動車(車種はルノーのTwizzy)。
TOTEM mobiという名前のシェアリングシステムの車です。

アプリでリアルタイムに空いた車の位置が示されるので、それを見て、ちょこちょこクリックして予約し借りることができるわけです。

アプリに示されるグリーンゾーン内であれば(駐車禁止ゾーン以外なら)どこでも乗り捨てられ、さらに公道の有料駐車場では無料でとめらるという、駐車事情の悪いマルセイユでは便利なシステム。

サービスゾーン

マルセイユ市内の観光スポットや街中はほぼカバーしています。海岸線には整備されたビーチがいくつも点在しているので走りながら良さそうなビーチを物色するのもありです。

アプリの中の、グリーンのゾーンは車の使用の開始と終了ができるゾーンです。もちろん、グリーンゾーンの外に出ることはできますが、グリーンゾーン外で予約を終了させることはできません。

プラグのマークは充電スポット。充電スポットで予約を終了し、プラグをコンセントに差し込んで車を充電すると、その時の車のバッテリーの充電状況により、ボーナストークンがもらえます。

マルセイユに仕事で来る日本人は、リュミニー(Luminy)に行かれる研究者の方が多いですが、リュミニーも飛び地スポットとしてカバーされてます。ただしリュミニーは遠いので充電残量(各空車にkm数で表示されています)を確認したほうがいいです。

ル・コルビュジエのシテ・ラディューズや日本領事館は2019年1月23日時点ではカバーゾーンに入ってませんが、用事で領事館にいくだけなら、Totem mobiを借りっぱなしにしてダッシュボードの電源ボタンで電源だけ切って駐車しておくことはできます。日本領事館(そしてその近くの現代美術館MACおよびセザールの親指がつきたっているロータリー)は街中からバスで行くとやたら時間のかかる面倒くさいところにあるのでTotem mobi使い甲斐がありそうです。

ちなみにモンペリエでもこのサービスを開始したようです。

なお、この車では高速道路(autoroute)は走ってはいけません

利用登録
利用にはpermis B(日本の普通自動車運転免許に相当)および身分証、クレジットカードの登録と、アプリを通してのトークンの購入が必要。おそらく国際免許証でも大丈夫でしょう。
利用登録もすべてアプリを通してできます。私は夜に登録作業をしましたが、翌朝には使えるようになっていました。

使い方

登録が済んだら使い方は簡単です。
1.まずアプリで最寄りの車を見つける

  ここですぐ予約してしまってもいいのですが、個人的には念のためその場まで行って使えることを確かめてからにしたほうがいいと思います。なぜなら、その場までいったら車がなかったり(自分の敷地にいれてしまって予約を終了しているマナーの悪いユーザがいる)、他のマナーの悪い駐車に妨げられて車が出せなかったり、座席が壊れていて座れなかったりすることがあるからです。もちろんアプリから報告すればボーナストークンとして返金されるのですが、フランス語で文章書くのが苦手な人にはつらいでしょうし、かけてもいちいち面倒くさいからです。

なお、白地に黄色で車のマークが書いてある車についても、使用するとボーナストークンがもらえます。灰色はすでに誰かほかの人が予約済の車。

2.車を確認したら、アプリでその車をクリックし、そしてCGU(利用規約)受諾にチェックをいれて、LOUER(レンタルする)のボタンを押して、予約開始します。車が充電スポットで充電中だったら、プラグを外して中にしまいましょう。そうでないと、車の電源が入れられません。

以下、電源の入れ方は二種類あります。

其の一 バッヂがないと電源が入れられないタイプの車はダッシュボード右手の電源ボタンを押してバッヂをダッシュボードの右側にかざす。

其の二 携帯のBluetoothだけで電源が入れられるタイプの車は

1.  まずはアプリ内の電源ボタンを押して電源ウインドウ?を立ち上げる(これを先にやらないと、ダッシュボードの電源ボタンだけをいくら押しても電源は入らない)
2.次に車内ダッシュボード右手の電源ボタンを押す。
3.アプリに「démarrage en cours(起動中)」の文字列が出たらOK
4.車の電源が入ったら、ブレーキを踏みながら、ダッシュボード左下のハンドブレーキの端のボタンを押しこみながら、ハンドブレーキを少し手前にひいてそれから反対方向に戻す感じでハンドブレーキを外します。
6.あとは左手に縦に並んだボタンのうち上(D)が前進で、下(R)が後進なのでどちらか選んでアクセル踏みます。
7.予約を終わらせる時は、まずダッシュボードの電源ボタンで電気を消してから、アプリで予約終了(terminer la reservation)を選んで終わらせます。

先車内ダッシュボードの電源ボタンで電気消さないと、予約が終了できません。

乗り心地

車が小さいので二人しか乗れませんし、後ろに乗せられた人は結構キツキツで後ろは窓もないのでちょっと怖いですが、一人で移動する分にはなかなか便利でした。
ちなみに、totem mobiのシェアリングカーは今のところ窓がありません
ルノーのtwizzyは窓をつけてもらうこともできるのですがそれが結構高いのと、マルセイユだと窓ついてると壊されたりすことが予想されるからでしょう(実際、面白半分にフロントガラスを壊されている車を何台か見たことがあります)。コンタクトレンズの人は風が吹き込むので目が痛い時があるため、その場合はサングラスなどで対処するしかありません。また、雨が降った後など車内が濡れていることがあります。結構座席が汚れていることも
だから乗り心地はそんなによくはないのですが、でもちょっと止めておいた隙に面白半分にミラーを壊されたりするマルセイユの街中では自家用車を出すこと自体がリスクをかかえるようなもの。また、市内では駐車スペースや駐車費用にも苦労するので、普通の車では止められないようなスペースにもとめられるこの車はなかなか便利でした。

サイト:http://www.totem-mobi.fr/

使用料
2019年1月現在の価格ですが、
25トークンが30€(1トークンあたり1.2€)
90トークンが90€(1トークンあたり1€)

保険も電気代も込み、有料駐車場代も込みです。保険自己負担額98ユーロ。

予約時に予約料が1トークンかかり、最初の1時間は15分につき1トークンです。2時間目と3時間目は、15分0.5トークン、4時間目以降は15分0.25トークンとなります。私は暗算がのろくですぐわからなくなるため自分用に10時間まで表にして以下に貼っておきます。自分で計算するのが面倒臭い人は記事購入してくださいませ。また、有料ゾーンには、新規登録時に入力すると10トークンがただでもらえる(そして私も5トークンがもらえる)プロモーションコードも置いておきます。

ここから先は

466字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?