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櫻坂46『何歳の頃に戻りたいのか?』MVが公開されて

1月24日 (水) 22時に櫻坂46 公式YouTubeチャンネルにて8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』のMVが公開された。

公開前、疑問に思っていたのは、13日にリアミー京都会場 (京都パルスプラザ) で公開されたティザー映像と、22日に公開されたアー写とCM映像の間には、明らかにギャップがあることだ。
発売告知のティザー映像は落葉〜木枯らし〜ローソクといった陰影をモチーフにしたカットが続いた。
一方、CM映像の方は、昨年の「新せ界」でのキーヴィジュアルのニュアンスも感じる幻想的なものであった。
ハードなロック調なのか、かつての日々を振り返りる懐古的なスロー曲なのか、どうにも絞りきれないところがあった。
さて…どんな楽曲を届けてくれるのか…


ティザーでのギターリフがイントロだったとわかった瞬間「やはり、この路線できたか〜」とニンマリしてしまった。

映像監督加藤ヒデジン、作曲ナスカとくれば、もう勝ちは決まったも同然か…

山﨑天がバーでトマトジュースを飲み干すのは、同じ「赤」つながりで、藤吉夏鈴の『Start over!』での鼻血を連想させるが、これは少々無理があるか ( )
MVのシチュエーションとしては「対決」「対峙」する場面が多くある。ダンスバトルシーンを観ていると映画「ウエスト・サイド・ストーリー」を思わずにはいられないが…

1列目2列目と3列目の対峙は、クラスの違いを表現しているとともに、以前のエイトとバックスの関係性も想起させる。
3列目ウェイトレスチームの先頭〜センターに我が推し増本綺良がいて「オォー」となる。なんだか風吹かっぽいステップも見える。山﨑天がその前にきてパフォーマンスするシーンがめちゃめちゃカッコいい!

ただ、
山﨑✕森田〜承認欲求
山﨑✕藤吉〜Start over!
などの組み込みはアイデアとしてはわかる。これまでも取り入れてきた手法だ。
だけれども、一つ注文をつけさせてもらうなら、今回はあまりこのような手法は多用して欲しくはなかった。未来を志向するのなら、新しいもので構成して欲しかったというところはある。
思うに、あまりにタイトなスケジュールで撮影時点では詰めきれていなかったので (メンバーの負担も考慮し) セルフオマージュを多用する形にならざるを得なかったのではないか?
TV番組披露までに、あらためて正規の振り入れをする判断となったのではないかと思っている。

天ちゃんはこれまでのうっぷん?を晴らすかのような伸びやかな動きだ。るんちゃん、夏鈴ちゃんの表情もいい。そして、相変わらずまつりの歌声が際立っている。


『何歳の頃に戻りたいのか?』
そう問いを投げかけられたら、あなたはどう答えるだろうか?
具体的に”あの頃“と答える人もいるだろうし、特に戻りたいとは思わない〜と、答える人もいるだろう。
人生の節目を振り返った時に、その選択は果たして正しかったのか?否か?

秋元康はかつて「人生は選択の連続」であり、迷うことが多いのは精一杯生きている証。人生の選択には数学のような正解はない。どんな選択をしても人は選ばなかった方に未練が残り後悔する…だから、じっと立ち止まったまま前に進まないのが一番つまらない〜といったようなことを自身の著書で語っている。
そして、そんな彼の人生観といったものの作品の一つとして『僕のジレンマ』があった。

人生で大切なのは 選択することだ
すべてを手に入れようなんて 虫がよすぎるってこと

無理だよ どちらかを一つだけ
選べと言うならば ここに残って後悔しよう

『僕のジレンマ』 櫻坂46

今回のテーマを、今の時点で表現したのなら、この8thのような詞になったのだろうか?
彼の詞には厳しい私ではあるが、この作品はいいと思う。悪くはない。まぁお前何様やねん〜とツッコまれそうで、随分とエラそうではあるが ( )

本当に あの頃 そんな楽しかったか?
きっと 特別楽しくはなかっただろう

『何歳の頃に戻りたいのか?』 櫻坂46

ロケ地である「ところざわサクラタウン」の角川武蔵野ミュージアムの壁がサムネになっていたみたいだ。
これまた新たな聖地が誕生した。

バーのロケ地のTHE MOMENT JAZZ CLUBを設計した、手塚建築研究所の手塚夫妻は、立川のふじようちえんなどを設計した建築家でもあり、ロケーション選定としてはとてもいいと思う。


映像もいい。作・編曲も今の櫻坂が打ち出すべき方向性だと思う。
昨年から走り続けている櫻坂が、疾走感あふれる新曲で、今年も突っ走っていく流れに、私も乗り遅れないようにしないといけない。
この曲を私が初めてライブで観るのは福岡となるはずだ。今から待ち遠しい。

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