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UN JOUR D'ETE 櫻坂46 2023年夏… パリ

【Japan Expo Paris 2023】


パリの私、私のパリ

もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたらなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。
                                                                      ある友へ            
アーネスト・ヘミングウェイ                               1950年

『移動祝祭日』ERNEST HEMINGWAY


『Japan Expo Paris 2023 』に櫻坂46が出演した。
実際のところ、フランスに渡ったメンバー達にとっては、滞在というより少し時間をかけたトランジットの様なものだったのかも知れない。 

やきもきさせた…現地フランスの直近の映像である。ただ実際のところはわからないし、情報の流れ方も一部にはなんだか意図的であるのもいつもの事だ。しかし、その背景について語るのは、この稿の主旨ではないので特に触れることはしない。

とにかく「安全第一」だ。こういったことは何事もセーフティに行った方がよい。こんなところを攻めても誰も評価はしてくれない。
だから参加を中止する選択肢はあってよいと思っていたが…(中止となったら、これ目当てに渡仏するオタクがお気の毒〜というのは全く本末転倒で、また別の話だろう。ご当人たちはその辺のリスクは当然認識しているはずで余計なお世話だろうと…)

さて、その公演の模様だが、やはり断片的な情報しか伝わってこないのが、仕様がないとは思いつつ、もどがしくも歯がゆい。
公演前後はメンバーのメッセも一切来なかった。ただ運営上、あるいはセキュリティ上、何か特別な決めごとでもあったのかどうかは知る由もないが、公式に何らかのアナウンスはあって然るべきではないのか?とは思う。(例えば全員無事現地に到着しましたとか〜)
しかし案外、SNS担当者のマンパワーの問題だったのかも知れないが…知らんけど…

公演の時間が近づくにつれ、TwitterのTLには現地に渡った邦人Buddiesのツイと共に、海外Buddiesのツイも流れてきた。そして、驚くべきことに至近距離でのメンバーの現地での姿が写真(映像)におさめられていた。
「あ〜そういうことなんだ…」〜いくつかの画像をみて、状況を理解した。現地での撮影はフリーなんだと。プロモートの方向として、公式もこれを容認して拡散させようとの意図があったのかどうかは知らない。
まぁ一参加組織が規制しようにも、しょせん無理だろうし、そもそもそういう「お祭り」イベントなんだろう。
会場内に姿を現すということはそういうことだろう。
しかし、誰が言ったか知らないが「野生の」櫻ちゃんには笑ってしまったw

さて、現地でのセトリは〜

OVERTURE

① 摩擦係数

流れてくる映像にきらこの姿が〜ゆみちゃんポジに入ったのか⁉
私にとっての櫻坂My best songなのだが、彼女が加わることに、遥か海と陸の彼方の彼の地での映像を観ながら驚いてしまった…
今後の披露の場で、しっかりと確認したい。

② なぜ 恋をして来なかったのだろう?

あの糸を使った演出は、ある種の「日本的」な表現が含まれているのかも知れない。
現地の海外Buddiesも感激ひとしおだったのではあるまいか。

MC
まつりと天ちゃんのコントラスト。
さすがである。

③ 桜月

この角度からフォーメーションをみると新しい発見もある。0:51〜あたりの、いのりのキックのキレが素晴らしい。サクラミーツでみせたロッカーを蹴るキレはここと通じているのか…と妙な感心をしてしまった。
また、となりに並ぶ、きらことのパフォーマンスはみていて何ともうれしいものである。

④ Buddies

ファン総称の、そのネーミングに何かと揶揄されることも少なからずあった「Buddies」がグローバルに認知され、輝いた日であったろう。
We are buddies!

⑤ BAN

やはり、ここは流れ弾かBANなんだろう。
もう脂が乗り切ったというか円熟味というか演じる事に進化していくというか〜るんちゃんもちゅけもキレッキレである。

⑥ Start over!

夏鈴ちゃんがよじ登るあのシーンに湧く現地の人たち。よもや、後日のこんなリアクションまで想定してTAKAHIRO先生がこだわって、組み込んできたんだとしたら?〜と考えるのは飛躍し過ぎだろうか…


TLを埋める英語表記のツイに、海外Buddies勢の熱い思いが伝わってくる。そして我々にまで共有しましょう〜と様々な映像・画像を提供してくれていることに感謝しかない。
この稿でも彼らの投稿からいくつか映像・画像を引用させていただいた。Twitterでも引用リツイートをすると御本人から直ぐにイイネが返ってくるのはとても驚いたし感慨深い。



私は、これまで日本人アーティストのいわゆる「海外進出」についてはずっと懐疑的な目でみてきた。
歴史的にみても、これまでは単なる話題作りや箔付けのためのスケジュール消化がミエミエな場合が多かったからだ。
本来の海外進出とは、NY・LA・ロンドンあるいはシンガポール辺りに拠点を構えて一定期間腰を据えて活動することだと思っている。
単発的に東アジア〜東南アジアでライブを行うことは、厳密には「海外進出」とは言わないのでは?とも思っている。
だから、今回のJapanExpoの参加も一つの始まり、きっかけに過ぎないといってしまうことも出来る。
しかし現実にSNSを通じての反応をみると、そう冷めた目でみることもあるまいと思えてきた。
決してグループにも内外のBuddiesにとってもマイナスになる材料がないからだ。
今回の機会はメンバーにとってもとても大きいことだろう。運営サイドも経験値を積んだことだろう。そして今後の活動の方向性についてもあらためて考える貴重な機会となったに違いない。

現在、本人には不本意な形で注目されているであろう山下達郎は「海外でライブを行うくらいなら国内でまだ行っていないところに行く」と公言していたが、これも一つの見識だと思っていたし、私自身も大いに同意していた。
だが、今回の渡仏での経緯をみるにつけ、櫻坂には、国の内外に関わらず「新たなるステージ」に果敢にチャレンジして欲しいと思っている。

7月17日午前の現在、未だにメンバーからの報告がないが、もう帰国の途についているのか、つかの間のパリでの休日を楽しんでいるのかは不明だが、是非、無事に帰ってきて、楽しい報告をしてくれることを心から願っている。

【追記】
17日17時17分
帰国報告のhonotalkが届いた。
随分早いおかえりだが、早速に知らせてくるあたり、やはり田村保乃はさすがである。

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