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あきぽの流儀

【大沼晶保はいかにして鍛えられたか】

3月9日(木) 夕方、届いた大沼晶保のメッセージアプリトークの文面は、状況をのみ込むのに暫く時間がかかった。

これは凄いことだぞ…と思いながら、メディアニュースを追っていった。
井上梨名(いのり) 大沼晶保(あきぽ) 武元唯衣(ちゅけ) 増本綺良(きらこ) と、この4人の組み合わせがいい。

3/9 大沼晶保 公式ブログより抜粋



あきぽスタイル

さて、私は増本綺良推しを公言しているが、単推しというわけではない。基本的にハコ推しなんだが、新二期びいきではある。
自らのセレクションの不手際を、涙の物語に転嫁する運営の手法には今でも違和感がある。
しかし、その運営側の思惑を遥かに乗り越えて、一人ひとりの成長ストーリーとなっているのも事実だろう。私もその辺りを、このnoteの場でも度々採り上げてきた。

そして、この機会に今回はそのうちの一人大沼晶保についてみてみたいと思う。

大沼晶保を語るには、我々の〜というか私の様な汚れきった心の持ち主の人間が、そのものさしで語るのは大変おこがましいところがある。
ただそこをあえて一言で言うならば、大沼晶保のスタイルとは“生きること”の「人間讃歌」ではないだろうか?

― オーディションではどんなアピールをしたんですか?
大沼 特技は人を励ますことですって言って、審査員の方に「悩み事はありますか?」って聞いたんですよ。そしたら、「朝が苦手なので、どうすればいいですか?」って聞かれたので、「朝が弱い人は、夜が強いから大丈夫です」って励ましたつもりだったんですけど、笑われちゃいました(笑)

BRODY 2019年12月号 『坂道研修生特集』インタビュー

この話一つとっても、彼女の人となりがわかるというものだ。
そして彼女を語る上で、この話の延長線上にあるとも思えるのが(増本綺良も含めた)「大不思議」という括り方だ。
私はこれにも若干の違和感を持っている。
確かに自己PRとして紹介するのに何らかのワードを持つことは一つの方法で強みでもあろう。だから、つかみとして出てくるのは理解はする。
ただ、彼女達を推す者らからすれば「それだけじゃないんだけどな…」とため息混じりに呟く時もあるはずだ。

ファンの方はやっぱり『そこさく(そこ曲がったら櫻坂?)』を観て「こういう子だ」って思うじゃないですか。でも、それが私のすべてではないので。バラエティだし面白くなきゃいけないとも思うし、自分は人を笑わせたいっていうのもあって、それも私の素ではあるんですけど、真面目なときはちゃんと真面目にしゃべれますし(笑)。全然いじられることも好きなんですけど、でも不思議なだけって思われるのがすごく嫌だった時期があったんです。私のイメージが不思議な子みたいのなっていたと思うので、底抜けに明るい子と思われることも多いんですけど、そこだけじゃないし、そこはちょっと変えたいなとも思っていました。全然いいんですけど。

『IDOL AND READ』 029 2022年1月12日発行

彼女自身も、自らの座標軸に疑問を持っていた時期があったのがよくわかる。
また表題入りを巡り重要な指標といわれているミーグリの売り上げについても、時に弱音ともとれる思いをブログで打ち明けたりと、愚直なまでに現実と向き合おうとしてきたことは「沼の住人」と呼ばれるあきぽ推しのみならず、Buddiesの多くが知るところであろう。
そして、今現在も彼女は表題入りという目標に真っ向から挑んでいる。


沼ソング

彼女を語る上で外せないのが「沼ソング」だ。この武器はとてつもなく強力だ。

山﨑 大沼先生は真面目なので、期待に応えようと頑張っている分、裏で悩んでいる姿をよくみかけます。私は大沼先生のことを「師匠」と呼ばせていただくほどに尊敬しているんです。大沼先生が作詞作曲して映像も制作している『沼ソング』が大好きで、「天気をテーマ」に作ってほしいとお願いしたら『かっぱさま』という新曲を作ってくれて、めちゃめちゃ笑顔になりました。大沼先生の才能は底なしで、アイドルの新たな道を切り拓いてくれると思います。今もっとも注目してほしいメンバーであり、クリエイターです。

『BUBKA』 2022年8月号 櫻坂46二期生ドキュメントより

櫻坂の若きエース山﨑天は、大沼をひどく慕っている。卒業した尾関梨香に対してもそうであったように彼女の人をみる感度はとても敏感なものがあると思う。

そして、昨年7月の大沼自身個人では初めてのSHOWROOMにおいて、タブレットをそのままかざしながら沼ソングを披露したのは、ある意味衝撃的であった(笑)
また、私が彼女を評価したいのは、そのSHOWROOMを一人でやりきっていることである。

あきぽはどこまで突き進むのか⁉

彼女が露出(いわゆる外仕事)する一つのきっかけとなったのは、昨秋の「スピリーグ」ヘのゲスト出演だろう。それ以前にも「D.LEAGUE✕櫻坂46ダンスゲームバトル2022」にチームの一員として出演はしているが。
小池美波や大園玲らとのキャスティングではあったが、単独出演をガチ勢ともいえる乃木坂の黒見明香を横にしつつも、しっかりとその任を努めていた。

また、私がライブで印象に残っているのはBACKS LIVEでの『流れ弾』センターもそうではあるが、実際に現場で観た彼女も、とても好感を持てるものであった。
昨年の、2ndTOUR広島公演でのレスは印象的だったのだが、驚いたのはBuddies感謝祭でのファンサだ。あのひどく長かった「お見送り」でも絶えず360度手を振り続けていたのである。あの姿勢こそ「大沼スタイル」といえるものだ。


年末年始に、彼女があげたブログだ。
メッセージアプリトークでも、より詳細に彼女の思いを送ってくれている。
まさに「大沼晶保全力投球」宣言である。


そんな姿勢が段々と実って来たということか〜先月のイオンカードライブでは、増本綺良とのオープニングコーナーMC担当と、ナント待望のライブでの沼ソングの披露という大きな仕事をやり遂げたのだ。

そして冒頭の番組新レギュラー起用という流れになっている。
今後、彼女はどこまで突き進むのか…


私は、先日の三期生おもてなし会にも参加したが、村山美羽の全力のパフォーマンスに大沼晶保の影を見た思いがする。
そして、いよいよ来月から始まる3rdTOURが迫ってきている。
三期生の動向も注目なんだが、大沼晶保は注目すべきメンバーの一人だと思っている。

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