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櫻坂46『油を注せ!』MVから感ずるもの

2月6日 (火) 22時より、櫻坂46公式YouTubeチャンネルにて8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』のカップリング曲『油を注せ!』のMVが公開された。
BACKS曲としては初めてのMVだ。


前シングル『承認欲求』ではMVを巡る発表のあり方に多くのBuddiesから疑義が呈された。かくゆう私も混乱した一人だ。
今回は、その教訓を生かしてのもの〜と思いたいところだが、それはつまり、前回から導入した「選抜制」のシステムを固めていくという意思表示でもあるのだろう。
7thでは、表題曲に加え三期曲『マモリビト』、卒業する小林由依センター(この時点では卒業発表は未だだったが)『隙間風よ』の構成だったのが、今後は、表題・BACKSともう一曲〜という形を定着させていくことにするのだろうか?と、なると今度は、その「もう一曲」がポイントとなる。そこをどうするのかも注視しているが…


油を注せ!
最初は、えっなんて読むの? “させ”か ⁉ でも一般的には”差す“だよな… まぁ秋元康のことだから、てっきり(火に) 油を注ぐ〜かと錯覚してしまったよ ( )
※ 調べてみたら「差す」は水の場合で、油は「注す」とのことらしい。ふ〜ん…
『何歳の頃に戻りたいのか?』といい、今回は読みを試すものが続くなぁ〜

さて、MVを視てみる。ちゅけセンターだからバリバリのダンス曲と予想はしていた。サムネの赤いドレスと黒いスーツの意味するところは?ソーシャルダンス的な?などと想像もしていたが〜

んっ?映画館…劇場?
ちゅけがポップコーンを食べている…黒のライダースで少しワルぶってる感。
なぜだか甲斐バンドの『ポップコーンをほおばって』を連想〜

ポップコーンをほおばって
ポップコーンをほおばって
天使達の声に耳を傾けている

『ポップコーンをほおばって』 甲斐バンド

それぞれが斜に構えて、気だるくステージに目をやっているが、みんな真面目だからその背伸び感が微笑ましく映る。
いとはが座席に脚をかけているが、ブーツの底のビブラムソールの大きさが目立つ。

赤を背景にした、このステージでのダンスシーンが一番カッコよくて好きだ。
そしてメンバーの衣装がまたとてもいいのだ!
6th『Cool』以来の遠藤光莉の復帰でパフォーマンスも締まって見える。隣の村山美羽との組み合わせの機会があれば、また面白いかも〜と思わせる。
その『Cool』の監督でもあった小山巧氏の映像は、やや暗めの独特の色感で、曲の世界観とうまくマッチしている。
また、ロケ地の新橋・ニッショーホールは、くしくも、来月開催予定の菅井友香〜ゆっかーのファンミーティングの東京会場でもある。

ミロのヴィーナスとおぼしき胸像と流れる碧い涙の意味合いはよくわからない。それを粉々に破壊する行為も〜この辺りは鋭い考察をしてくれる皆さんの分析に期待したい。

さて率直に言って、曲は凡庸で特に印象に残るメロディーとは言い難い。
詞も、やすすおなじみのキーワード自転車が出てきて、それに錆だから想定内とも言える。
しかし、それを越えるメンバーの歌声が何とも素晴らしい。これは先に公開された表題の『何歳の頃に戻りたいのか?』にも言えることだが、特にこの楽曲のコーラス部分にそれを強く感じる。
その歌声と最強のダンスが組み合わさったライブでの披露が、このBACKS曲の真骨頂の瞬間だろう。


5日に発表されたシングル各TYPE別のジャケットアートワークをみてみると、A〜センター(山﨑天)・B〜フロント(森田・藤吉)・C〜表題2列目・D〜BACKS・通常盤〜表題3列目と見事に分かれている。序列化という表現には大いに抵抗があるが、運営の意思としては、有り体に言えばそういうことなんだろう。
選抜制を敷いている以上、機械的な公平はあり得ない。そこはお互いの了解事項にしないと前に進まないのだが、運営側がいかに全てのメンバーに相応の機会を与えていますよ〜というメッセージを少しでも受け手側(ファン)に見せれるか?が重要だろう。
今回、発表時に出た声として〜
・なぜ前回は(MVが)なかったのか?
・選抜から外れた表題経験者を直ぐにセンター抜擢するのは疑問〜
といったポストがあったが、そんな声が出てくるのも至極当然ではあろう。

ただ、私はBACKS曲だからこそ表現できることがあると思っている。この公開されたMVを観て、その想いはより強くした。
前回のこんなぎや今回のちゅけなど、本人には、あずかり知らないことで個人を非難するのは、全くのお門違いで勘違いも甚だしい。
確かに、そのセンターのキャラクターに左右される部分があることは否定しない。だけれども誰がなろうと、そのセンターも今後も固定されるとは限らない。だからこそのBACKS曲だと思う。センターが曲の顔である以前に、何よりグループの曲であるということを念頭に置いておく必要があると私は思っている。
この『油を注せ!』も思っていたよりセンター武元ばかり〜ということでもなく、全く不満がないとは言わないものの、限られた条件のもとで、それぞれのメンバーが光っていた構成だったと思う。

さて、これからの櫻坂のシングル活動の方向性として、より「乃木坂」型に近づけたものにしていくのだろうか?それは未だ何とも言い難い…
ただ、乃木坂には乃木坂の〜櫻坂には櫻坂の活動スタイルの在り方があっていいはずだ。
だからこそ、全て上に倣え〜というのは控えてもらいたいものだ…とは思っている。
運営に過度の期待は禁物だが、期待もされないような運営にはなっては欲しくないとも思う。
その辺りも注視しつつ、8th期の活動とアリーナツアーを期待を持って待ちたい。

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