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愛の反省 「浮気・不倫」

◆修羅場

女「なんであんな女と寝たの!?」
男「ごめん」
女「私はなんでか聞いてるの。謝って欲しいなんて言ってない」
男「我慢できなかった……」
女「私の何が足りないわけ?」
男「正直に言うと、ぼくはいつも我慢していたんだ。何故だか分からないけど、ぼくは君とのセックスでは満足できなかった。でも、君との関係は壊したくなかった」
女「それをなんで今まで言ってくれなかったの?言ってくれないと分かるわけないじゃない……」
男「君が傷付くかと思って言えなかった。本当は君にもっと積極的になって欲しかった。いつもぼくだけが頑張っているような気がして、楽しめなかった……」
女「セックスの不満を言われるのと、他の女と寝られるの、どっちが傷つくと思うの!?」
男「……」
女「私は経験が浅いから、セックスに苦手意識があったの。だから変に緊張して、それ自体が気持ち良いとか思った事もなかった。でも、あなたが求めるからそれに答えようと必死だった。それがなんで悪いの?」
男「苦手意識なんていらないよ、君だって経験が浅いから緊張するって言ってくれれば良かったのに。ぼくは君とお互いに楽しめるセックスがしたかった。はぁ、本音の会話が足りなかったのかもしれないね」
女「もう遅いわ。裏切られたんだもの。私はもう、あなたを信頼できる自信がない」
男「……ごめん」
女「あなたはもう私と終わりにして、セックスの相性が良いあの女のところへ行けばいいじゃない!」
男「それはないよ、向こうにもパートナーがいる。好意なんてない、割り切りの関係だったんだ」
女「そんなの最低!女は少しでも好意がある男にしか体は許さないわよ!そもそもその女もクソだわ!パートナーがいる男を誘うなんて!!!」
男「少なくともぼくは、あの人には好意は無かった。都合のいいようだけど、ぼくは君のことが好きだったんだ」
女「そんなの言い訳よ!もう話も聞きたくない!そもそも、普段あなたに『好きだよ』と言ってもらえた記憶がない!こんな低俗な男だとは思わなかった!二度と私の前に現れないで!!!」
男「待ってくれよ!」
女「知らない!さよならっ!!」


◆愛とセックスは別物

孫「じいちゃん、ぼくは何をして生きていけば良いのだろう。18歳になったけど、自分の道が分からないんだ……」
爺「いろんな女と遊んでみたらどうだ?」
孫「え?笑」
爺「お前はまだ若いから欲求不満な年頃なんだ。まとまった金を作って、世界一周でもして来い、そして世界中の女を抱いて来い」
孫「そ、そんな…愛する人を探す旅なら分かるけど…」
爺「いや、お前はまだ分かってない。セックスと愛は別物なんだ」
孫「どういうこと?」
爺「欲望に任せて腰を振り合うのが、愛の行為ではない。愛し合ってる同士でも、セックスの相性が必ず一致し続けるとは限らない。10年添い遂げたパートナーがいても、突然出会った別の人とのセックスの方が気持ち良く感じる時もある。ただの欲望なのだから、既婚未婚関係なく、お互いの好みさえ合えば簡単にできる。セックスなんて誰にでもできるのさ」
孫「そうなの?」
爺「そうだ。でも、真に理解して、与える、許せる、受け入れることは寄り添い合ってきたパートナーにしかできない。愛には強い覚悟が必要だ。一度愛することを誓ったら、些細な困難では捨ててはならない。今まで注いできた時間こそが愛になるからだ」
孫「旅に出て、世界中の美女と恋愛しまくれば、自分の道がみつかるのかな」
爺「自分にとって一番の美女をその場その場で口説きまくれ。一番の美女を見つけたら、その人だけに集中しろ。どうすればその人が喜ぶか、自分を受け入れてくれるのか、他の男に勝てる方法は何か、常に頭をフル回転させるんだ」
孫「世界中の美女を口説くことが、自分の道を切り開くカギになるのか…」
爺「何でもそうだ。その時その時で一番心が踊ったものに全力を注ぐ。一度決めたら結果が出るまで諦めない。これが愛だ」


◆慰めの不倫と理性の昇華

先輩「なんで不倫しちゃったのよ」
後輩「最初はあの人に奥さんがいるとは知らなかったんです…」
先輩「社会には極悪な人がたくさんいるのよ、もうその人に会うのはよしなさい」
後輩「でも、彼は奥さんとは別れると約束してくれましたし、ベッドでは『好きだよ』と言ってくれます。私は彼と一緒になりたい」
先輩「悪いことを言わないからやめておきなさい。家庭を持っている人はほとんど別れないし、バレた時、相手の妻はあなたのことを家庭を壊した元凶として執拗に責めてくるわ。それに、不倫相手のベッドでの甘い台詞なんて、ただのドーピングよ。」
後輩「でも、あの人は今までで一番優しい男性ですし、私を求めてくれます。学生時代に長く付き合った彼氏に振られてから、私は良い男と出会う機会がなくて、自暴自棄になっていました。あの人はそんな私を救ってくれたんです」
先輩「それは救ったんじゃなくて、弱っているあなたに付け込んだだけよ。浮気や不倫は、孤独の寂しさを他人を使って埋め合わせる慰めの行為よ。人は孤独じゃ生きられない。あなたは手っ取り早く孤独を解消できるのがセックスだと勘違いしてる。セックスをしている時は興奮で満たされるかもしれないけど、時が過ぎれば飽きてくる。不倫相手のあなたは相手に飽きられれば捨てられるの。ただの欲望のはけ口なのだから」
後輩「それじゃぁ、私はどうすれば良いですか。孤独は嫌です…」
先輩「昇華っていう言葉、知ってる?」
後輩「いいえ、知りません」
先輩「昇華というのは、満たされない性的欲求を別のもので満たすことをいうのよ」
後輩「オナニーですか?」
先輩「んー、まぁオナニーで満たされるならそれでも良いけど、それじゃぁ孤独感は拭えないでしょ?」
後輩「はい」
先輩「人はセックスをするときにドーパミンという快楽ホルモンが脳内で分泌されるの。このドーパミンは趣味でも分泌されることが分かってる。つまり、他の趣味でドーパミンを出して、良い趣味仲間に出会えれば、孤独も解消されるってこと」
後輩「どんな趣味がいいんですか」
先輩「物を作ったり、楽器を弾いたり、スポーツをしたり、集中できる運動や創造的な活動が良いと言われているわ。今度、私の通っているドラム教室に来てみる?」
後輩「ドラム!?やったことないけど、行ってみたいです」
先輩「うん!一緒にやってみようよ、意外と楽しいよ」
後輩「ありがとうございます」


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中吉
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イラストレーター、グッズ販売、東京クイズツアーガイド|蔦屋書店をはじめ、世界20店舗にて書籍 Play Life Channel発売中|ウェブサイト https://yutoyamaguchi.jimdo.com |インスタグラム @ecimo_ts|好きな食べ物:蕎麦とカレー
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