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like a Kitasan-Black?・・or・・

要は、長くいい脚を使えるという事だろうか?

今日の第84回菊花賞を勝ったドゥレッツァ。

3番人気10着だったサトノグランツとは、昨年11月の未勝利戦
(東京2000m)で戦い、クビ差で勝っている。

この時、グランツは道中3番手、ドゥレッツァは5番手。
タイムは同タイムだが、上りが3ハロングランツ33.7秒に対し、
ドゥレッツァは33.4秒で差している。

この未勝利戦の時と同様、その後の2戦(中山2200m、東京2000m)も
前で競馬し(中山4番手、東京3番手)、いずれも上がり3ハロンをトップ
で勝っている。

先行で長くいい脚を使える馬かと思いきや、前走、新潟の2200mでは
出走馬13頭中8~10番手と後ろからの競馬で勝っている。

が、着差は0.1秒で1/2馬身差、上り3ハロンもトップはトップだが、
何とか差し切った感じだ。
直線の走りっぷりを見ても、”切れる”という印象はない。

直線の長い新潟、加えて3勝クラスに上がったばかりで、そのクラス
でのテンのスピードについていくので精一杯という事だったのかも
知れない。

キタサンブラックみたいなタイプの馬なのか?とも思うが、キタサン
は後ろからの競馬での差しが、もっと切れる感じがした。

先行して長くいい脚を使えるという事なんだろうな、と今日
の菊花賞を見ていたら、何と逃げた。

3000mの長丁場、全体のペースが緩めだったからか、押し出
された感じだったが、とにかく逃げになった。
(ありゃ、こりゃ直線潰れるパターンか・・・)
と思ったら。

3コーナーで3番手に下がった。
脚を失くしたのではない。

ペースを崩さないように、ルメール騎手が馬と会話しながら
走っていたら、他の馬が追い抜いていった、というように
見えた。

何より、”走る”気を失っていない。

馬ごみの中、失わせずに直線まで持ってきたルメール騎手も
見事だが、よっぽど相性がいいのか、呼吸がぴったり合って
いて、直線、他馬に比べ、一頭だけ余裕しゃくしゃくで走っ
ている。

前で競馬してて一度位置取りを下げたところから盛り返して
きた、というよりは、自分のペースに徹して走った結果、
位置取りがそんな風になったとしか見えなかった。

残り250m、そこからはレースをしているというより、
他の馬関係なく、ただ最後、全力で走ってみた、という
感じだった。

2位との着差、3馬身と1/2、0.6秒差。
上がり3ハロン、34.6秒もトップ。

先行して長くいい脚を使えるなら。

中山は先行がはまりやすいコースだ。

(これ、有馬もいってまうんとちゃうか?)

まだ出走するかどうかわからないが。

馬名は”激しさ”という意味らしい。
確かに気性は決しておとなしくはない感じがするが、
名前どうりの性格を、ストイックさに練りこんで
走りに昇華しているような。

少なくとも親父の荒々しさ全開といった走りとは
一線引いた走りっぷりだった。
(父:ドゥラメンテ、馬名の意味:荒々しく)

ただ、親父ほど(この馬、強ェ~)という感じは
ないんだよなぁ・・・。

でも、そういう”強い!”という感じがなく、ひょうひょう
としていて強い、というのもたまぁ~にいるからなぁ・・・。

どっちだろうな、この馬は。

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