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グリーンピースJugendのゲイの男の子

自分は今まで、2,3人のゲイの男の人に会ったことがある。レズビアンの人はまだない。いずれも外国でだ。日本ではない。

初めて会ったのはドイツで、自分が16歳くらいの頃かな?1年だけ交換留学生としてベルリンの近郊にいて、私はなぜかグリーンピースというNGO団体がボンで主催する若者向けの合宿に参加していた。

その時、100人くらいの朝食を交代で作ってて、基本的にベジだったんだけど、パンに塗るペーストとベジチーズが美味しくて「これならベジでも生きていけるかも!」って一瞬思った。

合宿ではなんかいろんな環境問題のことについて話し合ったりしてたんだけど、ドイツ語が完全には分からなかったので雰囲気を味わう程度だった。虹の戦士号の話が出てくる捕鯨問題について話されている時はは若干気まずかった。そこにいる日本人私だけだし針のむしろな感じだった。紙問題でも日本は国内の木は使わないのに紙を輸入しまくっててなんか気まずかった。

日本人の私は嫌われていないことはわかるものの若干遠巻きに見られていてちょっと寂しかったのだけど、私と同じ東ドイツ側のドレスデンから来た男の子と女の子の二人組が話しかけてくれた。その内の一人の男の子がゲイで、日本のピチカート5というバンドが好きらしくて、日本に興味を持っていてくれたのだった。

東ドイツでは割と大麻?なのかなんなのかよく分からないけど麻薬を吸うのが割とカジュアルに行われているらしく、2人組に誘われて合宿所を抜け出して公園に行ったら、彼らがガラスの器具を取り出してなんか水タバコみたいなものをやろうとし始めた。

多分、友達になった証として勧めてくれたのだろうけど、麻薬っぽいものをやると日本に強制送還されてしまうので断った。

そしたら近所で遊んでいた10-12歳くらいの子どもたちがそれを見つけ、「いけないんだ!いけないんだ!」と言い出した。今から思うとそれくらいの歳で、ちゃんとわかるからすごいよね。それだけ浸透してるってことなのかな?ギムナジウムではLSDとかもパーティとかで使ってる子もいたみたい。子どもたちがギャーギャー騒ぎ始めたので二人組の子たちは器材をしまって、合宿所に戻った。

そしたら合宿所のグリーンピースのスタッフに公園の子どもたちが「なんか薬やってる奴らがお前たちのところにいるぞ」とチクりに来た。スタッフはこれはまずいと思うだろう。ただでさえ過激な団体なのに薬をやってる子たちがいたら評判が落ちてしまうではないか。あら大変。子ども達は私に向かって「この日本人は麻薬を吸うのは断った、えらい」と言っていた。スタッフの人が私に一体誰が薬を勧めてきたのか問いただしたが、私は友達なので言えません。とシラを切った。ドイツ語が流暢ではなかったのも良かったのかもしれない。二人組は捕まらずに済んだ。

ゲイの男の子は帰りの電車賃がなくて、キセルで帰っていったのが漫画みたいで面白かった。家に帰ったあと、漫画のキャラを描いた手紙もくれた。でも今は名前も忘れてしまって、連絡も取れていない。もうすっかり前のことだ。でも彼らに会えたのはとても嬉しいことだったので、素敵な思い出として覚えている。

冒頭の写真はEero jaernefeltさんの絵です。

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