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夏越しの大祓をしました (その2)

その1からいつの間にか時間が経っていました。夏至からの時間の流れは早いですね。その間に女性が3人うちに泊まり、もはやゲストハウス状態です。でも知り合いだし、お金はとっていません。マコモ風呂に入れてくれて泊めてくれたY&P夫婦にも、私は同じことを言いました。「瓶とか貯金箱とか大きなの置いておいて、誰か泊まった人がいれてくれるように協力金を募った方がいいんじゃない?色々ホストするのって大変だし」泊まっていった人の一人が全く同じことを言った時の私の回答はこうです。「そうねえ。お金もらうと色々と責任が生じるからめんどくさいんだよね!キレイにしなきゃ〜とかなんとか」。

そう、知り合いとか友達だと「お金をもらうこと」が逆に「無粋」になったり、やることが増えて「めんどくさい」状態になるのです。お金の匿名性や拘束力(価値の担保)が人間関係において流れを滞らせる効果を持つ。不思議なものです。

今これは私がイラストを「仕事」にする上で直面しているとても大変なことです。今までほとんど知り合いや友達から「仕事」を頼まれていたからです。ある人は「あえてキャリアの最初のうちは『友達』からは『仕事』を受けないようにした」と言っていました。賢い。それは賢いよ。

すごく尊敬する知り合いの人からイラストを頼まれて、何回も直して、「自分の絵」ではなくなってしまった気がして、上半期は若干迷走していました。もちろんかかった修正に対してギャラも上げてもらったのですが、修正の回数自体に慣れていなかった。そういうのは仕事を受ける時にちゃんと確認しないといけないことにも。お金をもらわない場合は、逆に書きっぱなしで「修正しなくていい」のです。そこは、うちに人を泊める時に「お金もらうとめんどくさい」というのと似ている気がします。世の中の職業イラストレーターの人たちは、お金と引き換えに責任を引き受け、相手が満足する価値を提供している。その当たり前のことをめんどくさがっている自分は一体なんなのかと思いますが、これはしばらく考え続けることになると思います。

今思えばそのような精神的な疲れが半年分の「穢れ」の大部分を構成しているのかもしれません。マコモ風呂でスッキリした夏至の次の日は、オーちゃんという人が開催するボイスワークに参加しました。普段オーちゃんのイベントの参加費は若干高めなので、あんまり参加してなかったのですが、半年に一度だし、夏至のタイミングだからということでなんとなく参加してみました。

オーちゃんは、鍼・灸、マッサージができる人で、茅ヶ崎でちゅらちゅら治療院という場所を営業しています。私は、母がまだ生きているとき、今の大きなお店ではなくて、アパートで開業している時にお世話に母の治療でお世話になりました。

と言っても、母はもう末期ガンで亡くなる直前だったので、できることは限られていたのですが。オーちゃんは目の視力があまり良くなく、日常生活に若干支障があります。そのせいか、人の目に見えない心や魂の状態というのがわかるようです。こういうことを書くと眉唾だな!と思う人もいるかもしれませんが、私は様々な人が今までオーちゃんのカウンセリングを受けて、コメントしてもらっているのをみて、割と本物なんじゃないかと思います。そのコメントが的確で面白いので側で聞いているのが好きです。

なので、私が人から何かしら相談を受けて、「こりゃあ私の手に負えないな!」と感じた時はオーちゃんに通すようにしています。

その日はクリスタルボウルというガラスのお椀状の物体の周りを棒で撫でると不思議な音がする楽器?(共鳴器?)を14個同時に演奏する人が来ていました。

その音を聞いて寝たり、体を動かしたり、自分も声を出したり、3時間そうしていました。ペットボトルの水を最初にもらったのですが、普段あんまり水を飲まないのに、ごくごく飲んでトイレに何回も行きました。

結構寝ながら聞いてる人も多かったですが、私はヨガのようなことがしたくなり、特に痛くなりやすい心臓の裏のあたりの筋肉がよく伸びるような姿勢をとっていました。

最後は参加者全員とクリスタルボウルに合わせて自由に声を出すワークもしました。一人、男性の方の参加者もいて、ボエーっと低い低音でわりかし強い音を出していて、それに若干引いている人もいました。

最終的に汗と声を出したり、何回もトイレに行くなどして今年の夏は自分的大祓を終えた気がします。うちに泊まって行った人たちからは色々褒められるんだけど、褒めても何も出ないぞ。しかし穢れはやはり知らないうちにどんどん溜まっているので、定期的に祓う必要がありますね。


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