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アレルギーと私 後編

今小学校で、クラスのうち、半分くらいは何かしらのアレルギーを持っているそうです。私の頃は30人に2人だったので、この20年で7倍くらいに増えてるみたいですね。

まわりでもこの春にアトピー、アレルギー症状が一気に出てきたという人がいたので、参考までに自分のことを書いてます。アトピー、アレルギー症状は私のように小さい頃からある人と、大人になって突然なる人といるようです。

今回は水と空気についてです。数年前、実家から出てみようと思って長野県木曽町に地域おこし協力隊として赴任しました。長野の標高が600〜700mの地域だったので、空気と水がとてもきれいでした。

個人商店以外はイオン系のスーパーと農協のコープ、コンビニが一つと、非常に素朴な山に守られた地域でした。木曽川水系の上流の方だったので、湧き水がそこら辺に湧いていました。

一応一人暮らしだったのでほぼ自炊だったのですが、たまにイラストの仕事が入って熱中すると食べることがどうでもよくなってコンビニのものを食べてました。周りの人からは、「食べ物に気をつけてる時とそうでない時の差が激しい。極端。」と言われました。その通り。

しかし、たまに暴飲暴食するのにも関わらず、明らかに地元の神奈川県にいるときよりも指の湿疹の調子はとても良かったです。これは、ドイツにいた時と似た印象でした。やはり水の影響が大きいのだと思います。あとは空気かな。

木曽川の上流なので、水道に入っている塩素の量がとても少ないそうです。たまに実家に帰ってきて水道をひねると塩素の匂いがわかるようになりました。しばらくすると慣れてわからなくなってしまうのですが。

神奈川にいた頃は相模川の下流域だったので、やっぱり水道の中の塩素の量も多いのだと思います。

水の他には、やはり、皮のついたものをよく食べるように気をつけました。根菜類は皮のまま、パンなども黒いものや天然酵母で卵を使っていないもの。冬は冷蔵庫の方が部屋の中より暖かいという状態が生まれる地域だったので、冷蔵庫なしでいけるのではないかと思い、途中から冷蔵庫を他の人に譲ったところ、冷蔵庫なしでも暮らすことが可能でした。

キッシュが大好きだったのですが、卵が食べられないので、もちあわとかを使って作ってみたりもしました。雑穀は皮ごと食べるとミネラルが豊富に取れるので、もちあわやもちきび、ひえなども取り入れ、しばらく雑穀料理の教室に通ったりも足ました。最後の方は畑も少し借りれたので、無肥料無農薬で雑穀や野菜を育てたりして結構楽しかったです。

田舎ならではの体験としてはこんにゃく芋からこんにゃくを作ってみたりして醤油をつけて食べると卵みたいな味がするな、、、と思いました。自家製こんにゃくはほんとにおいしい。作る価値はあると思います。

数年後、母の病気の介護で神奈川に戻ることになり、やはり指の湿疹が悪化したので、思い切って浄水器をつけることにしました。シャワーも、塩素を取り除いています。お金はかかるのですが、湿疹が続くと24時間痒さにさいなまされるので、費用対効果としては浄水器をつけた方が良いと思いました。

今は、無茶な暴飲暴食をしなければ指の湿疹はほぼなく、日本にいても悩まされることはないです。

しかしながら毎年の春の花粉症がやっぱり辛いので、根本的に体質改善をするしかないかなと考えてます。

自分は遅延性アレルギーなので、アナフィラキシーのように突然症状が出ないため、友人や家族のアレルギーを持ってない人たちと食事する時は一緒に楽しくなんでも食べるようにしています。

しかし、突然アレルギーが発症したり、お米など主食の食べ物がアレルギーになってしまった人は生活が大変だろうなと思います。私自身もどら焼きやキッシュなど卵を使った食べ物が好きだったけども、アレルギーと付き合ううちにそれらの物を食べなくなりました。

アレルギーと付き合うことは大変だったけれども、しかし、食べ物や水のことを知ることになったし、自然栽培の野菜の澄んだおいしさというものも知ることになりました。自然栽培の畑で働いたおかげで農家さんの苦労がわかり、野菜を直接農家さんから買ったり、自分で家庭菜園をするようにもなりました。また、化学物質過敏症などで悩んでいる人達の存在も知ることになりました。

今アトピーやアレルギーで悩んでる人がいたら、このように自分の体験を話すことができます。また体質を改善していってわかったことがあれば書こうと思います。

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