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夏越しの大祓をしました(その1)

今、働いてないので、夏至だとか、ちょうど一年の半分だなとか、自分に穢れが溜まってんな〜みたいなことがよくわかる。地域おこし協力隊で長野にいた時も、この時期はなぜか飯田で川上りをしていた。とにかく、水場に行くとか、禊ぐとか、汗をかくとか声を出すとかなんでもいいけど出したくなる。穢れが溜まってんな〜というのはどういう感じかというと、とにかく「爽やかでない感じがする。濁っている。」というような感覚だ。毎日ご飯を作ることに喜びを感じられないとか、絵を楽しく描けてないなあ〜とか。3-5月はなんかそんな感じだった気がする。ようやく抜けて来た。

ということで夏越しの大祓をすることにした。別に神社に行って祓ってもらう必要はない。しかし私なりになんか爽やかになる儀式が必要だなと思って色々思いつきでやってみた。アースデイ永田町で、マコモの足浴をしていたP&Y夫婦が、自宅のお風呂はマコモの粉を入れて3年ずっと水を換えていないという衝撃の事実を漏らしていたので、自分もそこに行って入ってみることにした。千と千尋の神隠しの神様もお風呂行ってるし。どうも、その特殊な工程を経たマコモには、特殊な菌が発生し、環境の調整能力があるそうで、風呂の水を換えなくてもOKだそうなのだ。姉は3年水を換えていないという事実を聞くだけで耳を塞いでいたが、私は面白そうなこと、やってみたことないことは一通りやってみることにしている。漫画のネタにもなるし。しかし、長野にいた時は、フリーキッズヴィレッジというイルカの研究をしていた女性が所長の場所は生活排水をマコモの池で浄化してから川に流すし、南木曽のみなとや農園では山の冷たい水をマコモを植えたブロックで緩和してから田んぼに流すらしいし、浄化する能力があるのはどうやら本当のようだ。ケイ素がたくさん含まれているらしい。

毎度ながら前日の夜遅くに「行ってもいいですか?」とメッセージする。自分も最近、プラネタリーダンスというイベントに参加しに北海道から茅ヶ崎に来た妙齢の女性を泊めてくれないかと知り合いから直近で連絡があり泊めたので、なんかこう”思いつきとタイミングで行動する人たちを緩やかに受け止める連帯”がある気がする。お互い様ってやつだ。でも本当は早めに連絡するに越したことはない。

青山塾のお茶会が有って若干遅くなってしまったが、渋谷から井の頭線を使って西永福という東京の真ん中なのにいやに静かな街でP&Y夫婦に迎えに来てもらった。井の頭線は高校生の時に下北沢によく通っていて、使った時に痴漢にあった思い出の場所だ。夫妻に話したら「そんな〜トラウマの場所じゃん!」と言っていた。聞けば、湧き水も湧いている街らしい。なんたるパワースポット。自分は東京に住むのは環境的に無理そうだなとも思うけど、このように都会のオアシスに隠れ住む天然記念物のような夫婦もいるから不思議なものである。P&Y夫婦のPさん(男性)は、今はマコモ風呂の運営と身体的な内観法のWSなどをメインでしている。この夫婦はアースデイ永田町を通して出会ったのだが、PさんはYさんに出会った時にYさんのお腹に「気」があることを内観法でみることができたらしい。訓練すると、体のどこに「気」が存在しているか、自分の身体を通して相手のことがわかるようになるそうだ。そういう不思議な話は私の大好物なのであるが、Pさんによると、「昔は嗜みとして誰もが身につけていたこと」なので、不思議でもなんでもないそうである。

試しに、今結構騒がれている痴漢や体罰などの「暴力」と、昔の人が「躾」として子どもを叩いたりした時の「叩き方」の違いを教示してもらった。まず、前者の感じでバッとPさんにはたかれたのだが、まるでハエたたきで叩かれるハエのような気持ちになり、とても悲しくなった。そして後者の叩き方には、完全なる優しさを感じ取れた。なんだこの違いは!!と愕然とした。この違いは何かというと、前者の場合は、叩く対象を「自分と切り離したモノ」として扱い、後者の場合は「自分の同じ箇所を叩く意識で」叩くのだそうだ。相手を単なるモノとして扱うか、それとも「自分自身」として扱うか。この違いはとても大きいことを学んだ。

実は、高校生のとき痴漢にあった時に、自分はたまたま合気道を習っていて(海外に行くので護身術を身につけようとしていた)、体に触れること、触れられることに比較的慣れていた。お尻の辺りになんかモノが当たってるな、荷物かな?と思って手を伸ばしたら「手」だった。合気道ではまず、相手の手首を掴むことをひたすら練習するので、その「手」を掴んでしまった時にあんまり気が動転せずに済んだ。それで、一瞬どうしようか悩んだのちに、「このひと痴漢です」と言ったら周りの大人が助けてくれた。

先日の川崎の事件でも、太田さんという芸能人の人が述べていたが、「自分自身を大切に扱えないと、周りも同じように思ってしまう」ということと、このPさんに教えてもらったことはヒントになる気がした。

私に痴漢をした人は警察の聴取によると、その日仕事をクビになり、自暴自棄になっていた、とのことだった。自分自身をモノのように扱ってしまい、従って、自分以外の人もモノのように扱う。

このことからは自分自身を本当に大切に扱うことが、周りを大切にすることにもつながるということだ。10数年前に痴漢にあったフラグが、今回回収できてよかった。

肝心のマコモ風呂は全くもって黒い液体で、浸かるのに若干躊躇したが、浸かったら酵素風呂のような感じでずっと入っていられる感じだった。15-20分浸かって、上がったらマコモの粉の入った麦茶も飲んで、やたらとトイレに行っていた気がする。

その2に続きます。



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