見出し画像

皆でディズニーへ行った話。

この前のゴールデンウィークに、夫の母と妹とその子供とうちの家族、皆でディズニーランドへ行った。
義理の母が孫たちと皆でディズニーランドに行きたいと言い出したのがきっかけだった。

それを聞いた子供たちは、大喜びである。うちの子供たちは、成人してる娘2人に高校生の息子。義理の妹の子供は、20歳と17歳の男の子2人。子供たちは、普段、自分のお小遣いでディズニーランドへ友達と行っているのである。
ところが今回は、自分のお小遣いを使わずにホテルに泊まりディズニーランドとディズニーシーに両方いけるのである。嬉しすぎるに、決まっている。

私と夫は、正直子供達ほどの嬉しさはなかった。どちらかというと、温泉寄りである。ゆったりと自然に浸りながら、日頃の疲れをとりたいと思ってしまった。

私的にはディズニーランドへは、若い頃に散々行ったので、心の中では、もう完結してしまっていた。子供が小さい頃にも連れていった。子供がいるとまた違った楽しさがあった。しかし、お金が水のごとくに流れていくイメージが大きかった。

夫は、元々乗り物が苦手、高いところも苦手な人だ。その為、今回はあまり乗る気ではない感じだった。しかし、自分のお母さんが行きたいと行っているのである。もちろん、喜んで予定を合わせて皆で行くことになった。

義理の母は、今年74歳。とにかく、気持ちが若い。楽しいことが大好き。ビールが大好き。
今は、義理の妹とその子ども達と暮らしている。
実は、義理の母は、何十年もある病気に悩まされていた。それは、潰瘍性大腸炎である。あの安倍首相も総理大臣を辞める事になった原因の病気である。義理の母は、長い間ステロイドの強い薬を飲み続けて凌いできた。しかし、去年癌に移行する可能性のあるポリープが見つかり、手術を勧められた。義理の母は、癌だと思い込み直ぐに手術を承諾した。コロナ禍でありながら、珍しい症例の為か。癌センターの潰瘍性大腸炎の専門の先生がヤル気満々でトントン拍子で手術をした。

そんな義理の母であるが、すっかり元気になり、顔色もとても良くなっていた。手術後、まもない頃は体重が10㎏も減り心配したものだが、今は10㎏太りもとに戻ったらしい。大腸全摘の手術に耐えるだけでも凄いと関心したものだが、今では旅行にも行くし、今回はディズニーランドである。体力も気力ももとに戻り本当に凄い。

そして、皆でディズニーランドを満喫することになった。義理の母は、大好きなビールをたくさん飲んだ。義理の妹は、子供達とアトラクションを楽しんだ。私は、義理の母と夫と休んだりアトラクションに乗ったりとゆったり回った。久しぶりにアトラクションに乗ると楽しさが込み上げてきた。意外にディズニーランドは、完結しないものだと思った。いつまでも夢の国なのかもしれないと。

ただ夫だけは、違った。何回か一緒に乗ろうよ!と声をかけるが頑固として乗ってくれない。私は、若い頃を思い出した。デートで遊園地に行った時、夫は乗り物に乗らなかった。しょうがないので私は、1人で乗っていた。夫は、乗り物に乗る私を手を振って見ていた。その時、私は乗り物への楽しさが半減した。乗り物が怖い人もいるし、しょうがない事だと思った。でも、乗れないなら、何で夫が遊園地に行くことを承諾したのか不思議だった。それから、夫とは遊園地は行かなくなった。やがて、乗り物に興味がなくなった。私は、遊園地=つまらない所になった。友達とアトラクションに乗るのと、好きな彼とアトラクションに乗るのは全く楽しさが違うのだ。その楽しさが味わえないのなら、アトラクションなんて乗りたくないと思うようになったのだ。そんな気持ちを言っても、夫にはわからないだろうとも思っていた。

そんな気持ちで、私は久しぶりに子供達とアトラクションに乗り、乗り物の楽しさを味わってしまった。そうなると、夫と乗りたくなるのである。楽しさを一緒に味わいたくなるのだ。もしかして、乗ってくれるかもしれないと誘ったのである。そして、案の定夫に断られるパターン。悲しい。
でも、夫は夫で楽しそうな皆の姿を見て辛いのである。乗れないのだから。
夫もかわいそうなのだ。夢の国なのに。

皆、各々色んな思いを持ちながら、過ごした2日間。まぁ、子供達が一番楽しかったとは思うが、義理の母も念願がかなって良かったと思う。義理の母は、ディズニーランドの雰囲気と色んな格好をしている人達を見ているのが好きらしい。義理の父が亡くなって10年以上経つ。義理の母が元気で居てくれて夫も安心したようだ。夢の国ありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?