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Bリーグのビジネス規模感

プロスポーツってどんな規模のビジネス?

応援している越谷アルファーズ(B2所属)の決算を見てみました。Bリーグは経営状態の開示水準が高くかなり透明性の高い経営がなされていると思います。
公表されているデータに基づくと、年間売上(営業収入)が5億1,300万円で
終始はほぼトントン(若干赤字)なので様々なコストも同等で発生しているが、選手の人件費(トップチーム人件費)が2億円、スタッフ(販売費および一般管理費)で1.4憶円というのが大きな支出。

ざっくりとは5億程度の事業なので、普通の会社と比べればそこまで大きくない中小企業のような感じです。ちなみに、B1で一番人気?の千葉ジェッツで21億くらいの規模。B1でも平均にすると11億円くらいの収益なので、B1のトップでようやく大会社くらいでしょうか。

何が収益の柱なのか

売上の分類はざっくりと以下のような感じなので「スポンサー収入」が断然重視される状態です。トップチームの千葉ジェッツであってもスポンサー収入の占める割合が65%と大きいことは変わりませんが、入場料収入が若干多くなっています。

B2 越谷アルファーズ 2022年度決算 営業収入の内訳
B1 千葉ジェッツ 2022年度決算 営業収入の内訳

他のプロスポーツは?

他のスポーツはどんな感じでしょうか?とりあえず思いつくもので概算値を並べてみました。
さすがにプロ野球は規模が違いますね。とはいえ、プロ野球はあまり開示状態がよくないので、いくつかの記事から読み取れる数字を入れていますが、ジャイアンツだと平均の2倍以上の250億円/年くらいの売上のようです。
サッカーもB1リーグよりも規模は大きい様子で平均で40億~50億くらい。一番人気?の浦和レッズとかで70億くらいの売上になるようなので、不人気チームでは20億程度のチームもありそうです。
Vリーグはプロだと思っていましたがそうではなかったようで、同じ基準では測れなかったです。

各スポーツの営業収益の概算額

野球は情報が少なすぎるので、J1(サッカー)の営業収益の内訳とその比率をまとめたものでBリーグと比べてみました。Bリーグが完全に依存しているスポンサー収益については依存度が低く、分配金や入場料などがしっかり稼げていることがわかります。

J1の営業収益の内訳

Bリーグの目指すべきところ

Jリーグと比べてもBリーグの入場者数にまだ課題がありそうなことは数字からも推測できるので、そういったところから「常に満員」とか「平均4,000人」といった指針が出てきているんでしょうね。

推しの越谷アルファーズもまだまだ入場者が少なく、スポンサー収入に依存しているので、当面は流行入場者数を増やすこと、が最優先で間違いなさそうです。入場者が確保できれば、それ以外の収益は上げる選択肢が増えてくると思います。

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