Sugiyama

2019年春から経済研究科の大学院生. 男です. 現在はRとか、労働経済学とか勉強中.

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2019年春から経済研究科の大学院生. 男です. 現在はRとか、労働経済学とか勉強中.

マガジン

  • 経済学コアコース 後期

  • 経済学コアワーク 前期

  • 経済研究科に合格するまで のまとめ

最近の記事

コア後期を終えて~ミクロ

 最後はミクロです.  後期のコアワークの中ではミクロが一番大変でした…  授業自体は分かりやすくありがたかったのですが,テストが講義内容を復習しているだけでは解けないような(と自分は感じました)内容でどのように自習すればいいのかに大変悩みました.  逆に教科書に関しては他のコアワークに比べて多くのものを紹介できると思います…笑 内容  内容的には半年を通してゲーム理論を扱いました.エコノメと同様にこちらもオーソドックスなトピックスに感じます.  講義の流れは,最初にゲ

    • コア後期を終えて~エコノメ

       エコノメは数学的な説明が多かった前期とは対照的に概念を理解することに重点を置かれた講義だったと思います.  内容理解やテスト対策はTAの方々や友人に質問することで解決していました(本当に感謝です…) 内容  内容としてはMLEを用いた質的データの推定,観測データの値に制限がかかっていると想定される場合に用いるTruncated Model や Tobit Model, 時系列的にミクロデータが観測できているときに使用できるPanel Model, モーメント法を利用した推

      • コア後期を終えて~マクロ

         またもや更新が半年ぶりになってしまいました 笑  コロナウイルスなどが流行してしまっていますが,みなさん,いかがお過ごしでしょうか?  自分はM1の後期が終了しましたので,前期と同じく各教科の振り返りをしていきたいと思います.  予習などに役立てていただければと思います.  また,前回も書きましたが,サンプル数1なのでバイアスなどが含まれている可能性は非常に高いということはご了承ください.  今回はマクロ経済学の振り返りです.  主な内容 マクロ経済学は特に担当教

        • ”最低賃金があがると何が起こるのか”を労働経済学で考えてみる

           今年7月末に最低賃金の引き上げで全国平均が901円に東京都と神奈川県は初めて1000円を超えたと日本経済新聞が報じています.  また,同記事の中のグラフを見ると最低賃金の全国平均は右肩上がりで推移していると言えそうです.  では,最低賃金の引上げは何を意図しているのかというとこれは貧困対策であるといえると思います.これは直感とも整合的ですね.  反対に,最低賃金が増加すると企業としては労働のコストが増加することになります.そうなると機械化などの形で資本投資が増加し,結果と

        コア後期を終えて~ミクロ

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        • 経済学コアコース 後期
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        記事

          転売行為のミクロ経済的アプローチあれこれ

          *本記事は無料で全文章を読むことができます.金額は投げ銭として設定しています. 先日このようなtwitterの投稿を目にしました.  詳しくは上のリンクを読んでほしいのですが,ざっくり説明するとANAはスイートラウンジを効用を最大化する顧客に利用券を配りたいわけではなく,長期的に”よい顧客”となる顧客に配りたいということが意図としてある.  ロイヤリティの増加が目的なので転売は望ましくなく,また,チケット料金を上げることによる利潤増加はチケット転売問題の解とはなりえな

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          転売行為のミクロ経済的アプローチあれこれ

          Rで陰関数をプロットする方法

           今回の記事ではフリーソフトのRを用いて,陰関数のグラフをプロットする方法を紹介したいと思います.  また,本記事では変数が2つの場合のみを考えているのでその点はあらかじめご了承ください. そもそも陰関数とは?  そもそも陰関数は陽関数と対になる概念なわけですが,陽関数とはy=x^2のようにy=f(x)の形で書いたものをいいます.関数の形が明確な形で書かれているものですね.  それに対して陰関数はF(x,y)=0となっているものをいいます.半径3の円を表す式x^2+y^

          Rで陰関数をプロットする方法

          コア前期を終えて~エコノメ

           コア前期についてあれこれ書いてきましたが,この記事でミクロ・マクロ・エコノメについて書いたことになりますね.  コア後期が終わったらそちらの感想もまたまとめるかもしれません.  自分が一番前期で苦労したのはこのエコノメでした…笑  自分は学部生時代に体系的な計量経済学の勉強をあまりしていなかったことに加え,先生が基礎工学出身(?)の方だったようで数学的に厳密な記述が多く,苦労しながら講義についていっていました.  TAの先輩方と友人たちが丁寧に教えてくれたのでなんとかなり

          コア前期を終えて~エコノメ

          コア前期を終えて~ミクロ

           前回はマクロに関しての記事を書きましたが,今回はミクロについての感想を書きたいと思います. 講義内容およびテキスト  講義内容としてはMWGを用いて,価格理論を扱うというものでした.  コア科目のミクロとしては標準的なものなのだと思います.  TAセッションでは事前に問題が提示され,当日は先生自らが問題の解説をしてくださいました.問題自体はMWGの章末問題及び下の問題集から出されました.  テストは講義内容のproositionなどの証明を書くことを要求されるものが

          コア前期を終えて~ミクロ

          コア前期を終えて~マクロ

           昨日の記事に引き続き,コア前期の感想や使用した教材などを紹介したいと思います.  まずはマクロ経済学.やはり講義の雰囲気や内容などは担当の先生に左右されますが,マクロは一番授業でのサポートが厚いなと感じた講義でした. 講義の雰囲気や流れ  講義は基本的にモデルを紹介しつつ,練習問題が宿題として課され,その解説をTAセッションで行うというものでした.  練習問題はやや発展的な内容が扱われる印象でした.  また,テスト内容も講義及び練習問題のレベルを逸脱する問題は(数問を除

          コア前期を終えて~マクロ

          コア前期を終えて~ざっくりとした総括

           M1の前期もようやく終わりました.半年ほど更新が滞ってしまいましたが,みなさんはいかがお過ごしなのでしょうか?  最近,院試関係の記事のビュー数がじわじわ伸びていているので,やはり院進学のための勉強をしている方が多いのでしょうか?  今年の夏は暑いですし,体調には十分気を付けてくださいね…!(何様だよという話ですが 笑)  今回の記事では,自分がM1の前期の授業をおおよそどのように過ごしたのかを書いておきたいと思います. 院試後の予習の参考にしていただけると非常に嬉

          コア前期を終えて~ざっくりとした総括

          大学院入学前の準備(マクロ)

           引っ越しなどでバタバタしてしまって,noteの更新が1か月半(2か月?)ほど滞ってしまいました.地域によってはぼちぼち桜の開花というところもあるようですね.  今回は最近読んでいたマクロの教科書の紹介をしたいと思います.  改訂版が出たのも10年ほど前ということで,これを読んですぐに論文が読めるかというとそんなこともなさそうですが,静学的分析から動学的分析へとなれるということを考えるといいテキストだと感じました.  読んでいたものはこちらの『上級マクロ経済学』になります

          大学院入学前の準備(マクロ)

          大学院入学前の準備(経済数学編)

           みなさん,あけましておめでとうございます.  ぼくは卒論もほとんど終了し,大学院進学前の準備と思っていろいろ勉強しているのですが,数学の勉強がある程度終了しました.そこで自分が使用した経済数学の教科書を2冊ほど紹介したいと思います.  みなさんの助けになれば幸いです. ・基礎から学ぶ 動学マクロ経済学に必要な数学 ・現在経済学の数学基礎(下) 基礎から学ぶ 動学マクロ経済学に必要な数学  まず,1冊目ですが,こちらは学部生レベルから大学院レベルへの橋渡しを目的とした

          大学院入学前の準備(経済数学編)

          卒論発表を終えて

           今月中旬に卒論発表がありました.他大学を交えての規模の大きな発表会だったので,非常に刺激になる発表会だったと思います.  今回はそこでの反省点や思ったことなどを自分への備忘録的に書いていきたいと思います.とりとめのない感じになってしまいますが,ご了承ください. 1.気になったところは指摘される 2.発表資料は絞ろう 3.バックアップは絶対取ろう 1.気になったところは指摘される 今回の発表では自分の通っている大学以外の方にも聞いていただき,質疑応答も行いました.その中で

          卒論発表を終えて

          3Dプリンターと運送業

           今週末に卒論の発表があってバタバタしていました 笑  もうちょっと更新スピードをあげたいところです.  今回は去年の夏に3Dプリンターに関しての論文もどきを書いていたのでそれに関連する文章を書きたいと思います.  ファンタジーか,よもやま話な感じですがよろしくお願いします.  3Dプリンターってみなさんどんなイメージがあるでしょうか?  簡単には”立体物が作れるプリンター”という認識で間違いないかと思います. 3Dプリンターは,原理的にはインクを複数回重ねることで立

          3Dプリンターと運送業

          A.Iは何ができるのか.どこまでいくのか.

           つい先日,新井紀子さんの『A.Ivs教科書を読めない子どもたち』を読み終えました.  ちょっと前に話題になっていた本ですし,経済学上の労働者の成長のようなものを専門にしたいな~と思っていたので本書は興味もあって出たときから読みたかったのですが,いろいろ忙しくて読めませんでした.  読んでみて一番興味深かった(というか驚き)だったのはA.Iというのは厳密にはできておらず,コンピューターは文を理解せずにすべて統計的な処理によってタスクをこなしているという部分です.  A.I

          A.Iは何ができるのか.どこまでいくのか.

          経済学研究科に合格するまで.4  院試の感想 e.t.c.

          前回は英語(TOEIC)対策と研究計画書を書く際に参考にしたものを紹介しました. また,総閲覧が100いきました!皆さんのおかげです.本当にありがとうございます. 今回は院試の内容と感想を徒然と書いていきたいと思います.あと,経済のビッグ5といわれている大学の,ネット上の情報をもとにした偏見と独断を書いていきたいと思います. 1.院試の内容と感想 2.経済学のビッグ5に関して 1.院試の内容と感想 もう2ヶ月ほど前のことなので,いくつか覚えていない内容や記憶の誤り

          経済学研究科に合格するまで.4  院試の感想 e.t.c.