Digging Deep|共和国のウェブマガジン

世界をロマン化するために。声は低く、視線はさらに低く、ひととなにかがまじわる場所へ。 …

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世界をロマン化するために。声は低く、視線はさらに低く、ひととなにかがまじわる場所へ。 不定期更新。 https://www.ed-republica.com https://republica-annex.com

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最近の記事

川島昭夫『植物園の世紀』より「はじめに」

はじめに——著者に代わって 志村真幸  植物園と聞いて思い浮かぶイメージは、どのようなものですか。花々や木々に包まれた癒やしの空間、恋人や家族と散策で訪れる場所、珍しい熱帯の植物が生い茂る大温室といったあたりでしょうか。経済活動との結びつきだとか、実用性を答える方は少ないと思います。ところが、一八世紀以降、イギリスが世界各地に進出し、植民地を獲得・経営していくなかで、植物園は欠かせない役割をはたしていたのです。  一五世紀なかばに大航海時代が始まった理由のひとつに、コシ

    • iMac 27" 死亡事件

      よく考えたらせっかく作った note に何も投稿していないので(いくつか連載を考えてたんですが、諸般の都合でペンディングになっておる)、以下にぼやきを記す。 --- 先週木曜だったか、起きて仕事しようとメインで使っている iMac 27”(でかいやつ)を起動しようとしても起動しない。「?」が点滅するだけだ。えー。いやな予感。 しかたないのでアップルのサポートに電話して、あれこれ試してみたものの、修理に最低6万かけるか買い直すかの2択しかないという。共和国は世界でも数少ない

      • 共和国は共和制の夢をみるか

        [解題] 堀内哲編『生前退位ー天皇制廃止ー共和制日本へ』(2017年7月)に収録。第三書館の北川明さんから突如として連絡があり、「共和国を名のってるんなら言いたいことがあるでしょうから」ということで、うっかり引き受けてしまう。ほかの執筆者は、堀内さんのほかに、杉村昌昭さん、絓秀美さん、斎藤貴男さん。もともとは編者の堀内さんによるインタビューだったのですが、イチから書き換えているうちに、調子に乗ってしまいました。生まれてすみません。   -----  いまわたしの目の前に座っ

        • ジャン・ユスターシュとは誰か? 人生は映画のように [後篇]

          須藤健太郎×廣瀬純 『ママと娼婦』(1973)や『ぼくの小さな恋人たち』(74)などでポスト・ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として活躍しながら、1981年11月5日、パリの自室で拳銃自殺を遂げた映画監督、ジャン・ユスターシュ。本年(2019年)4月に小社から刊行された須藤健太郎『評伝ジャン・ユスターシュ』は、その作品と生涯とに本格的に向き合った、世界で初めての1冊となった。 本書の刊行にあわせて4月~6月に都内で開催された特集上映は異例の好評を博したが、今回のトークイベントも、

        川島昭夫『植物園の世紀』より「はじめに」

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        • 座って立ち読み
          1本
        • 共和国偽史
          2本
        • ジャン・ユスターシュとは誰か?
          2本

        記事

          ジャン・ユスターシュとは誰か? 人生は映画のように [前篇]

          須藤健太郎 × 廣瀬純 『ママと娼婦』(1973)や『ぼくの小さな恋人たち』(74)などでポスト・ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として活躍しながら、1981年11月5日、パリの自室で拳銃自殺を遂げた映画監督、ジャン・ユスターシュ。本年(2019年)4月に小社から刊行された須藤健太郎『評伝ジャン・ユスターシュ』は、その作品と生涯とに本格的に向き合った、世界で初めての1冊となった。 本書の刊行にあわせて4月~6月に都内で開催された特集上映は異例の好評を博したが、今回のトークイベント

          ジャン・ユスターシュとは誰か? 人生は映画のように [前篇]