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日曜日の『宇宙戦艦ヤマト2199 原画展』

『宇宙戦艦ヤマト2199 原画展』を観てきました。初日につづいて2回目。
今回は友だちと一緒でした。日曜日、しかもゴールデンウィーク。にぎやかな会場を、ゆっくり、一枚一枚みました。
この絵はどういう絵?とか。うわっこまかっ!コレ何で描いてるの?とか。そんなふうに話をしながら。
そんで、アンタはどういう仕事してるの?とか。ええとだね、ここの「メカニックディティールアップ原画」というコーナーのこの絵をだね、…って、あっ聞いてない!?とか。

そういうわけで、今回は、仕事のときとはちょっとちがう気分で、メカニックデザイン担当の玉盛順一朗さんの設定画を、じっくりと見ることができました。アニメの設定画らしく、真っ白い紙に描かれている絵があるかと思えば、リング式のバインダーに挟むためとおぼしき穴が、ページの端にあいてる紙に描かれたものもあり。仕事をする際に見ている設定画は、データ化された画像、またはそれをプリントアウトしたものだったので、新鮮でした。 

なかでも、キリシマやコスモシーガルの設定画が、黄色い紙に描かれていることは、今回の展示で初めて知りました。スタッフに配布される設定画は、書き文字がPC上でタイプされていたり、白い紙に描かれているかのように、色味が調整されていたり、すでに各所がきれいに整えられた状態でした。
「公式設定資料集[EARTH]」に掲載されている状態、ということですね。

会場には、スキャンされ、PC上で整えられる前、紙のど真ん中に思いっきり折り目がついている絵もあったりもします。いろいろな意味で、ものすごくレアな展示です。

ヤマトの艦体側面、いわゆる煙突ミサイルの発射塔の根元付近の探照灯の配置が、「2199」では、直線ではなく、ゆるやかな山型になったことを示す注意書きが、友だち的にはツボだったらしいです。プラモデルでも、100分の1スケールヤマトでも、山型になっているかどうか、しっかりチェックしていました。

自分のペースでじっくりと、大人の趣味の時間を満喫するもよし、誰かと一緒にあれこれ話をしながらみるもよし。西武ギャラリーの『宇宙戦艦ヤマト2199 原画展』は、5月7日までの開催です。

『宇宙戦艦ヤマト2199 原画展』公式サイト

『宇宙戦艦ヤマト2199 原画展』の研ぎ澄まされた鉛筆の線(開催初日に書いたnoteです)

■枝松聖(えだまつきお)■
1977年(昭和52年)生まれ。 
血液型A型。東京都出身。
多摩美術大学造形表現学部卒業。 
05年、「ふしぎ星の★ふたご姫」の
各話美術設定で、初めてアニメ
の制作に参加。「ブレイクブレ
イド」(10年)「宇宙戦艦ヤマト
2199」(12年)ほかアニメ、 
ゲームの設定デザインなどを担当、 
現在フリーランスで活動中。


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