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EDGEMATRIXのEdge AI Boxの誕生物語~映像エッジAIで目指す未来~

こんにちは、EDGEMATRIXのブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、私たちの主力製品であるEdge AI Boxの誕生物語をお話ししたいと思います。Edge AI Boxとは、AI(人工知能)処理を高速に行うGPUを内蔵し、ネットワークカメラ等との給電接続とLTE/Wi-Fi通信機能を搭載する、防水/防塵/落雷対策の全天候と屋内用の小型装置です。このEdge AI Boxは、クラウディアン時代に開発されたAI Boxをさらに進化させたもので、映像エッジAIのパイオニアとして、社会や産業に貢献することを目指しています。

クラウディアン時代のAI Box

Edge AI Boxのルーツは、クラウディアン時代にさかのぼります。クラウディアンとは、オブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE」を提供する会社で、私たちは、このクラウディアンから2019年にAI事業をスピンオフし、EDGEMATRIXを設立しました。

当時のクラウディアンでAIを手掛けたきっかけは、走行しているクルマの車種を見分けるという実証実験でした。この実証実験は、ディープラーニングを使って屋外広告を切り替えるというアイデアから始まり、様々な事業での展開が見込まれるため大変注目を集めました。しかし、情報を現場でリアルタイムに処理する方法が課題となりました。

そこで、クラウディアンでは、映像・画像の認識、分類整理などのAI処理をエッジ側で行い、分析結果だけをクラウドに送るという方法を考えました。しかし、そのためには、厳しい環境下でも動作できるよう防水防塵性能と落雷対策を備えた全天候と屋内用の小型装置が必要でした。そこで、AIコンピューティングの高速化をするNVIDIAという会社のGPUを搭載した組み込みモジュールを使って、自分たちでAI Boxを作ることにしました。

AI Boxは、クラウディアンで実施した屋外設置のネットワークカメラ映像からディープラーニングを使い車や人をリアルタイムに認識するといったプロジェクト経験から生まれた製品です。私たちはこのAI Boxを利用するAIソフトウェア開発企業を広く募り、AI開発・実行環境がシンプルで経済的になることから、AI開発企業の事業拡大に大きく貢献できると考えていました。

EDGEMATRIXのEdge AI Box

EDGEMATRIXは、クラウディアンからAI事業の営業譲渡を受け、エッジAIビジネスの本格普及に向けてスピンオフしました。EDGEMATRIXは、NTTドコモ、清水建設、日本郵政キャピタルから合計9億円の資金調達を行い、エッジAI事業の活性化に向けた協業を開始しました。

EDGEMATRIXのエッジAI事業は、LTE/5G/WiFiネットワークを活用したエッジコンピューティングを実現するもので、高精細カメラ映像をエッジ側でAI処理し、分析結果だけをクラウドに送るというシステムです。EDGEMATRIXは、エッジAIプラットフォーム事業、エッジAIデバイス事業、エッジAIソリューション事業の3つの事業を提供しています。

EDGEMATRIXのエッジAIプラットフォーム事業では、デバイス管理コンソールなどのプラットフォームを提供しています。EDGEMATRIXのエッジAIデバイス事業では、カメラ分離型で、防塵・防水型などのエッジAIデバイスを提供しています。EDGEMATRIXのエッジAIソリューション事業では、お客様様のニーズに基づきカスタマイズすることから設置工事などのソリューションを提供しています。

EDGEMATRIXのEdge AI Boxは、クラウディアンのAI Boxをさらに進化させたもので、最新のGPUや通信モジュールを搭載し、高い性能と耐久性を備えています。Edge AI Boxは、高い防水・防塵性能や落雷対策などの屋外型をはじめ、さまざまな環境に設置できます。また、Edge AI Boxは、LTE・WiFi・LAN(PoE)・HDMI・USBなど豊富なインターフェースに対応し、ネットワークカメラやセンサーなどと容易に接続できます。

Edge AI Boxは、EDGEMATRIX ServiceというエッジAIプラットフォームサービスと連携して、遠隔管理・制御ができます。EDGEMATRIX Serviceでは、Edge View機能でカメラのリアルタイム画像や録画画像をモニタリングできます。また、EDGEMATRIX Storeという仮想ストアでは、すぐに使えるAIアプリを多数提供しています。例えば、人数カウント、顔認識、車両検出、人流分析、火災検出などのAIアプリがあります。また、EDGEMATRIX Serviceでは、AIアプリの実行や停止、パラメータの設定や変更ができます。さらに、EDGEMATRIX Serviceでは、AIアプリの実行結果やデバイスの状態をリアルタイムに確認できます。これらの機能により、Edge AI Boxは、エッジAIの導入や運用を容易にすることができます。

EDGEMATRIXは、映像エッジAIのパイオニアとして、社会や産業に貢献することを目指しています。EDGEMATRIXは、AI開発企業や出資企業との連携により、最適なカスタムソリューションを開発していくとしています。EDGEMATRIXは、人手不足や社会変革などの課題に対応し、付加価値の高い施設や進化できる施設を提案することを目指しています。

以上が、Edge AI Boxの誕生物語でした。Edge AI Boxに興味を持っていただけたら嬉しいです。もし、もっと詳しく知りたいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。