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編集のがっこう<Vol.5>指標を読み解けば、コンテンツの問題点と改善点がわかる

こんにちは。編集のがっこう校長です。今回は、WWD JAPAN.comの編集長、村上 要さんが再登場。指標を読み解き、コンテンツの問題点と改善点をあぶり出す方法を学ぶ回です。

読者アンケートハガキの結果を参考に次号の内容に反映させるという時間も手間もかかる雑誌とは違い、どれくらいの記事が見られているか、どこからその記事にやってきたのか、瞬時にわかるのがウェブの最大の特徴です。指標を読み解く力を養い、コンテンツ改善に生かしていきましょう。

目次
・基本的な指標を理解することから始めよう
・じゃあさPVを伸ばせばいいんでしょ!って、ボーっと生きてんじゃねーよ!
・なぜ似たような記事があふれるのか?

・ダメ!絶対! STOP the PV至上主義

・どんな記事が足りないかは、数字が教えてくれる

基本的な指標を理解することから始めよう

まずは、ウェブメディアに携わり、コンテンツをつくる人であれば知っておきたい単語「PV」。ページビュー(Page View)の頭文字で構成されるこの単語を理解しなくては、とりあえずなーーんも始まらないので簡単に解説すると、

どれくらいのページ(Page)を見られている(View)かを測る指標で、この数字が多ければ多いほど、ユーザーに必要とされている記事が多いことを表し、PVが多いメディアサイトはそれだけ価値があるということです。

じゃあさ、PVを伸ばせばいいんでしょ!って、ボーっと生きてんじゃねーよ! 

PVが多いことに価値があるなら、PVを伸ばせばいいんでしょ! 簡単! と思ったそこのアナタ!

「ボーっと生きてんじゃないわよ!」と『チコちゃんに叱られる』(© NHK)ふうに村上さんはカツを飛ばします。

確かに、PVは価値を測るのに重要な指標ではあるけれど、あまりに広義すぎて難しく、行動が思いつかず、PVを伸ばす記事とはなんぞや? ということになりかねません。では、PVを伸ばす記事をつくるためには、PVを構成するものについて理解したほうが良い、と。

では、PVを構成するもの=PVの成分とは??

ひゃー! まるで化学式のようですが、日本語でわかりやすく補足すると

つまり
①SS(セッション):何回、サイトを訪れてくれたか
PV/SS(ピーヴイパーセッション):訪れた時に何ページ見るか
UU(ユニークユーザー):ユーザー(サイトにアクセスするデバイス)の数
④SS/UU(セッションパーユーユー):1人のユーザーがサイトにアクセスする回数
この4つの指標の掛け算でPVはできあがっている、と村上さんはわかりやすく解説。

つまり、最終的に伸ばしたいのはもちろんPV。しかし図の式のようにSSやPV/SS、UU、SS/UUを分解していくことで最終的にPVを伸ばすことが可能に。

え??? 分解したらPVが伸びるってどういうことか? その答えがこれ ↓

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