地球で過ごす最後の1日

「明日地球が終わるとしたら何する?」
人間生きてたら一度は言われたことがあるだろう。この質問にうまく答えられた事はないし多分正解はない。
上手く答えられない自分より頭の中に前提条件が浮かぶ自分の性格がもっと嫌いだ。それは自分だけの話?それとも全員?とか、前々から伝えられて準備する時間はあるの?とか。本当につまらない人間だなと思うしこんなに自由度の高い話題を振ってくれてるのに申し訳なくなってくる。

もし自分だけの話だったら何をするだろう。
そして誰かに言うだろうか。

誰にいうともなく普通に過ごす気がする。普通に出かけていつも通り映画館に行って、新作映画を観て、ちょっと高いけどコーヒー買って。よく行くお店に行ったらちょっとだけ豪華な食事をするかもしれない。最後の日だからって特別なことしませんって顔しながら歩いて。誰もそんなこと知らないのに。世間体という形も要してない世間体を気にしながら最後の最後まで不器用な生き方をするだろう。

夜になってもう一本くらい映画観よっかなって調べるけど終電がなくてレイトショーを諦めたりもするかもしれない。
帰る頃に自分はいないのに。

それで急に寂しくなって残り少ない時間で好きな人のところに会いに行く。だけどいきなり会いに行くのはとか躊躇って、でも本当のこと言って悲しませたくないとか気を遣って。こんな言い訳したら好きな人にとっての自分は、いなくなったら悲しまれるような存在だったと思ってたみたいになるかなとか考えて。存在しない自分の自意識と闘う。

あてもなく散歩して初めて来た路地の傍らで生涯を終える。

そんな事にならなくていいように予め計画を立てとかなきゃいけないな。今のところキャッチボールくらいしか浮かばない。



実家行ってグローブ取りに帰らないと、、。



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