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子どもとわたし

皆様いつぶりでしょうか。
コのヒトリゴトの「コ」でございます。
10月ですね。暑い夏が過ぎ、秋が本格的に始まりました。
いかがお過ごしでしょうか。
今回は私が今夏チャレンジしたこと、そこで学んだことを紹介。

1,チャレンジキャンプ

小学5年から中学3年を対象にした5泊6日のキャンプイベント。年齢も性格も違う子ども達が1つの班になり、生活を共にしながら数々のチャレンジを行なう。筏づくり、筏下り、野外炊爨、テント設営、登山、毎日の活動の振り返り…最終日は六日間の学びを文章にして親御さんの前で発表。互いを知り、わかり合い、学びあい、最後には涙を流すほど最高の空間と時間を作ってくれた。たくさん笑って、たくさん言い合って。目に見えて子ども達が成長していく姿をサポーターとして間近で見て、私も感動する場面がたくさん。この子たち、こんなにできるんだ。と強く感じる場面ばかりだった。互いの成長を共有できるかけがえのない濃密な六日間。

2,地理学巡検

東京の都立横網町公園、東京都復興記念館を始点に、豊洲市場、小田原城、三島、伊豆、下田、松崎…4泊5日各所をめぐって地理学、地質学について知見を深めた。途中、台風による新幹線及び在来線運休に事態に見舞われながらも、今までにない充実した、学問の深さに浸れる時間だった。他大学の学生とともに静岡を回り、仲を深めながら初めてを経験する授業になった。歴史、地形、食、施設等々。訪れた場所でたくさんの魅力を発見できた。社会科教員を目指している中で、どうしても好きな歴史にばかり目がいってしまっていた。今回地理に特化して学んだことで、今まで学んでこなかった地理の奥深さ、溶岩や地形のでき方に関する理科的な部分も含め、将来に生きることしかない。また個人で行きたいななんて思う今日この頃。それにしても、小田原で食べた海鮮丼、バリ旨かったなぁ。

3,小学校教育実習(三週間)

夏休みはなんといってもこれ。一大ミッション。今までいったことのない土地に3週間泊まり込み、共同生活をしながら実習に臨んだ。四年生を担当。国語、算数、社会科、外国語活動、道徳、体育の6教科、計11回もの授業を経験し、研究授業も行なって、学びを楽しむことに自信がついた。とにかく先生である自分が1番に楽しんで授業ができ、子ども達と共に45分間を走りきることが概ねできたと思う。そんな中で実習二日目にコロナになってしまい、作れたはずの絆が一度途切れてしまったことだけが悔やまれる。それでも子ども達は待ってくれて、本当に楽しく、且つ教育に真剣になれた期間となった。最終日にはお別れ会を開いてくれて、クラスのほぼ全員が泣いて別れを惜しんでくれた。クラスの一員として私を受け入れてくれた証である。実習に関してしんどいと思ったことは一度もない。心から楽しかった。それに尽きる。

4,学びの数々。

夏休みといいながら、怒涛のイベントラッシュで正直忙しかったが、全て自分の身になる有意義なものだった。感じたこと・学びを少し書こうと思う。地理学巡検についてはちょっと専門的すぎるので割愛。

・子どもの力の大きさ

 子供の力は偉大。心のどこかでできないことを決めつけていたところがあった。自分たちが思っているより子供は自分でどうにかしようとできる。子供を支える立場でいた期間だっだが、自分の出方ばかり考えていたように思える。子供の考えと素直な行動の起こりをしっかりと理解して見守ることが大人が1番しなきゃいけないことだと痛感した。これはキャンプと実習で特に思ったところ。キャンプでは、チームで決断を迫られた時、自分の意見を通そうとする姿が多く見られた。全員が納得する形にするために話し合うように言うことが度々あったが、大人が何も言わなくても、子供は自分で解決しようとする。みんなで決める必要性を感じたならば自分でチームを統率する。その姿を信じて待つことも大切であると学んだ。実習では、自分にとって難しい課題が課されたとき、とりあえず何か始めようとする姿が皆にあった。学力差もあり、教師として考える場面が多くあったが、全員が前向きに課題に取り組んでくれた。たとえわからなくても分からないことを口にして思考をやめない。そんな健気な姿に自分も奮いたたせられた。全てに共通しているのは、自分で解決しようと決めたことには皆全力であること。責任感を持って取り組む真剣さには誰も勝てない。それを信じることが大人の役目なんじゃないかな。

・チームとしてどう動く?
チームと書いたが、キャンプのような形態だけでなく学級、学年、学校も同じように、集団における子供自身が持つ「役割意識」の必要性を改めて実感した。必要な活動を上質に行なうために、子ども達をどのように向かわせるか、自分のことだけでなくあくまでチームとして、学級としてどのような態度を目指すかを考えることが大切だなと感じた。そのためには、為手を意識した活動の精選(本当に活動させたいことは何か)をし、当事者意識を持ってもらえる導きが必要。一人ひとりがチームの一角を担っていることを自覚し、目的の達成のために自分に必要なことは何か、それを使って何ができるかを感じてもらうことがチームで動くということだと考えた。

・想定外を楽しむこと
これに関しても、「子どもを信じる」という点につながる。実習の中で、自分の想定していない突飛な回答が飛んできたり、答えを出す過程が他と違かったりすることがめちゃくちゃあった。どうしても自分の進めたいようにまとめてしまうことが最初は多かった。しかし、授業の主役は言わずもがな子どもなので、彼らの声で空間を作る必要がある。「何でそう思う?」「みんなはどう?」子どもの意見をもとに子どもが意見を作る機会がとても大切だと感じた。互いの考えが思考のヒントになり、考える場面が絶対にできる。想定外の答えをみんなで考えることができれば、考えることを楽しみながら学べる。これは学校教育も社会教育も一緒ではないだろうか。思いもよらないことに直面した際に自分ならどうする?と考えて実行したことは裏切らない。

本当に充実していたから、もっともっと話したいことがあるけど、いつ終わるか分からないので今回はちょっと短めに。
学び多き夏休みでした。
それではまた、コのヒトリゴト、聞いてください。