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アメリカ的夏休みの過ごし方 〜サマーキャンプのすすめ〜

こんにちは、EDUBALアンバサダーのErinaです!11本目のnote記事となる今回のテーマは、アメリカでの夏休みの過ごし方について。子どもたちが参加したサマーキャンプのことを中心に綴ってみようかと思います。

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2月中旬。まだ寒さ厳しい時期ではありますが、そろそろ考え始めてみませんか、夏のこと?夏はまだまだ先ではありますが、アメリカのサマーキャンプは3月頃から少しずつ情報が公開されて申込みがスタート。早い者勝ちなので、定員が埋まる前に早めに動くのが吉!

アメリカでは早い学校では5月下旬から、遅くとも6月中旬までには夏休みがスタート。秋に学校が再開するまでの3ヶ月。どうやって過ごすかは結構悩ましい問題でもあります。でも、アメリカのサマーキャンプはとにかくプログラムが豊富!とても充実しています。

サマーキャンプって

さて、サマーキャンプとは。日本人にとってはサマースクールの方が耳馴染みがありますが、実際には “summer camp” と呼ばれることが多いです。”camp” の言葉自体がもつニュアンスから「宿泊」を思い浮かべますが、宿泊する・しないに関わらずこう呼ばれています。キャンプは大きく分けると、学校区(公立)主催のものとスポーツクラブやその他施設主催(私立)のものとがあり、実施期間も1日単位から数週間とさまざまです。

わが家の子どもたちが在籍していた学校区の場合は、当時はコロナ禍だったこともあり無料と有料のプログラムがあり、無料のものでも算数・ライティング基礎・ESL・STEM・外国語・世界史などの学習系の講座以外にもEスポーツ・VR・写真・コーディング講座などもあり、想像以上に種類が豊富!コロナ後のいまは屋外でBBQ、動物園や博物館への遠足など、さらに広がりのあるプログラム。

学校区のプログラム

渡米して初めての夏休み。どう過ごそうかと考えて始めていた頃に、子どもたちの学校のEL(英語)の先生からメールがありました。お勧めのプログラムがあるのだけど…ということで先生に勧められた講座を二人ともすぐ申込みました。どれも1クラス15〜20名の講座で先着順。びっくりするぐらい早く定員が埋まります。

次女はライティング基礎算数(各2週間)のプログラムに参加。プログラムはさすが遊びをたくさん盛り込んだ飽きさせない内容。算数のプログラムは、次女にとっては内容的にやさしかったものの、これまで覚えた英語を長い夏休み期間中もキープすることも目的。毎日家にいるのでは日本語のみになってしまうので、英語で話す環境も必要です。

ライティング(英作文)のプログラムでは、毎日夏にまつわるテーマでお題を決められ、それに沿ってライティング。座学ばかりではなく先生とレモネードを作ったり、水遊びしたりと、アクティビティもたくさんありました。

学校の友達とも思う存分に遊べた夏休み

まわりは知らないお友達ばかりで、しかも自分の学校ではない初めて行く場所(他校)。とくに次女はまだ1年生で、さらに英語も十分できず「もし教室がわからなかったら…」と送り出す方も勇気がいります。でもプログラムを通して新しいお友達ができたり、知らない場所にひとりで行けたことも、秋からの新年度に向けての大きな自信につながったことは、実感としてありました。海外にいると、こういう小さい経験の積み重ねが本当に大事だったりします。

さらに充実している学外プログラム

ちなみに学外のプログラムも検討。クッキングスクールのプログラムは、日替わりでお菓子や各国の料理を作る内容。9時〜16時までの終日プログラムだったので昼食やスナックつき。5日間で当時$300前後の参加料だった記憶です。

教会の中はとにかく施設も充実

それ以上に人気だったのは、近くの教会のサマーキャンプ。ここは教会内で学校が併設されていたこともあり、夏のプログラムもとても充実。水遊びやサッカーなどのスポーツ、アート体験など屋内外のアクティビティがあるプログラムは終日で1週間で$275。実際にさがしてみると、思いのほか近所のさまざまな施設で多様なプログラムが開かれていたりするので「summer camps near me」などで検索してみると新しい発見もありそうです。

ぜひすてきな夏休みを!

まわりを見ると、小学生のいる家庭は学校区と学外のプログラムを上手に組み合わせて忙しそうに、でも楽しく夏休みを過ごしている人が多かった印象。自分がアメリカで過ごした(ん十年前の)子ども時代を振り返ってみても、学校区のプログラムとは別に私はスイミングと乗馬、弟はさらにサッカーのキャンプに参加していたことを思うと、当時もいまも夏休みの過ごし方は同じ。そして送迎する母の大変さも変わらず。(母に感謝)

そして、これがハイスクールになってくると高校の単位を取得するための講習を取ったり、大学進学準備のためのインターンやボランティア、職業体験や大学でのセミナーに参加したりと、夏の経験が将来の方向性を決める大事な時期になります。アメリカのサマーキャンプが充実しているのは、もちろん単に夏休みが長いから、そして「楽しむ」ことが文化のひとつになっているからということもありますが、将来的に自分が何に興味があって熱中したいか、得意なことは何かを小さいときから探すことも目的なのかなとも思います。その将来のためとも思える投資は、日本人の私からするとあっと驚くような金額だったりするのですが。アメリカの教育へのお金のかけ方って、日本とは桁外れなくらい違いますが、教育への考え方の根本的な違いがその差を生むのかなとも思います。

話がそれてしまいましたが、日本だとなかなか敷居が高くて挑戦できないことも、わりと手軽に試すことができるのがサマーキャンプのよさ。母たちは送迎やスケジュールなどのタイムマネージメントが大変ですが、振り返ってみるといい夏の思い出!ぜひアメリカの長い夏休みを、そこでしかできない体験でいっぱいにして親子で満喫してほしいと思います。