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【Case#3🌸サレジアン国際学園世田谷中学校・関東学院六浦高等学校 合格】Edu-more plus会員~我が家の帰国受験体験談~

帰国受験に寄り添うコミュニティ”Edu-more plus”会員の2024年度帰国受験合格体験談をインタビュー形式でご紹介します。先輩会員の経験談が、これから受験を迎えられるみなさまの学校選びや受験対策のご参考になれば幸いです。


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・家族構成と海外駐在歴について教えてください。

アメリカ人の父、日本人の母と子ども3人(15歳、12歳、10歳)。シンガポール在住13年です。

・海外および本帰国後に通った学校は?

子どもは3人とも日本人学校です。主人の母国であるアメリカには行こうと思えばいつでも行けるので、敢えて日本人学校を選びました。日本人学校の教育の質が高いのも大きな理由の一つです。

受験校と入試科目は?

我が家は長男が中学、長女が高校のダブル受験でした。受験勉強として国算(数)は2人ともやっていなかったので、英語をメインに受験しました。

<中学・息子>

<高校・長女>


・入試対策はどうされましたか?

長女については、本帰国が決まってから国数の対策で日系塾への通塾をスタートしました。ただ、それまで受験対策をしっかりしていたわけではないので、いろいろ戸惑うことは多かったです。
長女は自分でリズムを作り自主的に勉強するタイプだったので、特に口出しはせず、体調管理に気を配っていました。日本人中学校で、しっかり勉強する習慣もついたと思います。

長男についてはいきなり中学受験をすることになったので、本人も勝手が分からず大変でした。対策のため日系塾に入ったものの、家でゲームと勉強のバランスを取るのも苦労しました。
字を書くのが好きでないため、PCでできるアプリや勉強法を私が探して、自宅でも学習させました。

2人とも塾の自習室をよく利用しました。先生方も最後まで親身になってサポートしてくれました。

・英語の対策方法は?

はい、自宅での学習の他、英検対策を2人ともしました。英検S-CBTの対策もです。塾での英語特訓もしてもらい、長女は英検準1級、長男は英検2級を取得しました。

・受験校を選んだポイントは?

高校受験の長女、中学受験の長男共に英語能力が長けており、国語(特に漢字)が弱いため英語を武器にして戦える受験に的を絞りました。
長男については、本人の性格的にもイマージョンで学べる学校が合うのではないかと思って学校探しをしました。

その中で学校の選択のポイントは、やっぱり学校の雰囲気だと思います。生徒さんが気持ちよく挨拶してくれる学校や、子どもらしい学校はとても気に入りました。
あと、先生方が親身だったり熱かったり、丁寧な学校も良かったです。子どもたちが入学後に大事にされるだろうな、とイメージできる学校は好感度が高かったですね。

・合格の秘訣は?

あまり詰め込ませ過ぎないことと、「勉強したの?」など、しつこく聞かないことだと思います。 親はもちろんサポートはしましたが、本人たちが自主的に動くような働きかけをしました。我が子は二人とも違うタイプなので、子どもの性格や個性に合わせたやり方は必要だと思います。
学習がマンネリ化しないように、本人にあった勉強法を一緒に探しました。
長時間でなく短時間を何回かに分けるなどの飽きない工夫をしながら、机に向かわせたこともよかったと思います。 ダラダラやらせても無駄なので、例えば30分勉強したら休憩、ゲームOK、のようなルールを決めました。

モチベーションを上げるために、学校見学や文化祭に行くことをお勧めします。実際見学に行って雰囲気も良く、特に子ども自身が気に入ったら俄然やる気が出るみたいです。
長女が進学する関東学院六浦の文化祭で、本人は、軽音楽部のステージを見て感激したようです。自分がその学校にいることがイメージできたらしく、それで志望が決定しました。結果的には希望した学校に指定校推薦で進学できたので、とても良かったです。
受験の年ではなく数年前だとしても、目星しい学校の説明会やオープンスクールなどあったら、まだ早いかな?と思わずに行ける時に行っておくといいです。行くことによって、取捨選択もできると思います。
我が家はそれでとても気に入る学校を見つけることができました。反対に、ここは違うな、と感じた学校も多数ありました。

・受験で大変だったことは?

今回無事に終わったものの、やはり準備は早めに取り掛かった方がいいです。我が家は受験を意識した勉強は特にしていなかったので、どうなることかと思いました(笑)。
日本人学校に通ってはいましたが日本で生活をしたこともないですし、父親もアメリカ人なので、受験に対応できるだけの国語力は足りなかったと思います。受験勉強を始めて改めて、生活においての話し言葉と、学習としての読み書きは全く違うと思いました。本当に国語、漢字で苦労しました。

・今後の期待

どちらの学校も学校見学の時にとても良い印象を持ったので、それが見学時だけでないことを願います。(もうこれはお互い様だとは思うのですが…笑)
長男の進学するサレジアン国際世田谷は共学校になってまだ2年目というのもあり、実際どう転がるのかが若干不安でもあります。 ですがその分、ポテンシャルが高いと思うので、期待が大きいです。
長女の進学する関東学院六浦もグローバル化に力を入れ始めたところなので今後の発展が楽しみです。

将来的には長女、長男共に海外の大学へ羽ばたいて欲しいと願っています。長女に関しては日頃から「国連に就職して世界を変える人になりなさい」と言っています。 そして大学進学時には獲れるだけの奨学金をもらえるように頑張って欲しいです。

・母としての感想とこれから受験されるみなさんへのアドバイス

高校受験と中学受験は別物だと聞いてましたが、実際本当にそうだなと感じました。 常にアンテナを張って情報を自分から取りに行くことをお勧めします。例えば学校紹介動画や説明会は、子どもと一緒に参加したり、動画を観たりして、早いうちから本人が「他人事でなく自分事なんだ」と自覚することが必要だと思います。
そして、親子ともに息抜きすることを忘れないでください。走り続けると息が切れてしまうので、たまの息抜きはメリハリをつけるためにも必要だと感じます。
そして一番大事なのは、「何事も出来るだけ自分で決めさせてあげること」。本人の意思を尊重することだとつくづく実感しました。