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【シンガポール駐在】不知もアウト、知らぬは罪なのよ

こんにちは。EdubalアンバサダーのRanです。
今回はシンガポール在住中に遭遇したヒヤリな出来事などなど治安にまつわるお話を紹介したいと思います。

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赴任が決まると慌ただしく新生活がスタートしてしまいますが、その土地のルールを知らなかったり心の油断だったり、どこにいてもドキドキすることは起きるもので・・・。

突然の訪問者

新居に引っ越して1週間。なれない家に一人ぼっちのその時、突然インターフォンがなり、直後にドアのノック音が。
知り合いがいないのに一体誰!?しかもドア一枚隔てたそこにいる。どうしよう!!誰かーーー!
薄いドアなのでバレているような気がして居留守もできず、恐る恐るドアを開けるとID見せながらおばちゃまが早口なシンガポール英語(シングリッシュ)で家に入れてと(言ってる風)。何言ってるか全然わからないけど謎に断れない圧を感じ、やむなく家に入れると、ベランダやバスルームをチェックして”OK lah!”(典型的なシングリッシュ)とニコニコ帰っていきました。

シンガポールでは国をあげてデング熱対策に取り組んでおり、このおばちゃまは蚊の発生源(水たまり)がないかチェックする職員でした。1軒1軒見てまわるあたりが国の本気度を感じます。

守られる子供達

シンガポールでは子供を一人で歩かせてはいけません。
当時8歳の次女はひとり歩きNG年齢でした。商業ビル内のエスカレーターを数フロア1人で降りていただけでも「1人?ママどこにいるの?」と声をかけられました。1人歩きOK年齢に達していた長女でも、習い事帰りに「1人で大丈夫?」と声をかけられ一緒に大通りを横断してくれた人がいました。

実際は女性が夜一人で歩いても大丈夫なほど安全なシンガポールですし、普段から子供に優しい社会だと感じていたので、声かけてくれるなんてありがたいと感激した一方、過去には子どもの連れ去りが日常的にあった時代があり、名残で今でも子供から目を離さないのが当たり前だからと耳にしました。1人にしないようにしてはいたものの、日本人である自分にはこの意識は全くありませんでした。

詐欺電話?

ある日のお買い物中、携帯が鳴りました。出ると「◯☓△〜?」、インド系の英語っぽいけど何言ってんだ〜😓よくよく聞いてみると「あなたの家のWiFiがトラブル。チェックが必要だけど、今家にいる?」と。あれ?なにやらオオゴト?!と焦りつつ、不在で対応できないなどと一通りやり取りして電話を切りました。

…ちょっと待って、自宅のWiFi契約者は私じゃない、携帯の番号を知ってるわけがない。まずい、今家にいないって言っちゃった。不在確認されて家に入られたらどうしよう。逆にもし自宅にいたら押しかけられてたのかな?
頭の中ぐるぐるぐるぐる〜冷たい汗がぶわ〜。
新しい電話番号だから変な電話はあるわけない、通信会社からの正規の連絡だと信じ込んでいました。

郷に入った意識と用心と

結果としてどの出来事も何事もなく、今となっては笑い話にできますが、デングのチェックで水たまりから蚊の幼生などが発見されれば処罰されます。何より本当にチェックの人だったからよかった、の側面もあります。また、子供から目を離したことで事故が起きたら、多大なショックを受けますが、同時に自分が処罰対象です。いずれも「知らなかった」では許されず、一発退場(逮捕・強制送還)のレッドカードありうる案件でした。

そんなわけで、コロナ禍では毎週のように発表される新ルールを真剣に追いかけていたわけなのですが・・・。

規則を知っておくことはもちろんのこと、自分の当たり前が当たり前じゃない、ルールも、感覚も、慣習も自分の想像と全く違うかもしれないと考えることが本当に大切だと思いました。一方で詐欺(かも)電話のように”海外だから予想外のトラブルかもしれない”の意識が邪魔をしたケースもありました。

いつもどんな時も用心するに越したことはないですね。
皆さんも外国で”知らなかった”でドキッとした経験ありませんか?