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【Edu-more plusライター企画】タイでの「ザ・男の子育て」vol.1~幼稚園時代

こちらは、Edu-more plus会員が海外子育て、海外での教育、帰国受験など海外赴任ファミリーの実体験を綴っていただく【Edu-more plusライター企画】の記事です。


世の中のお父様、子育て参加していますか? 
奥様に文句ではなく感謝を伝えていらっしゃいますか? 
今回は、タイのプーケットでダイビングショップを経営しながら、海外で実際に、ほぼ男一人で子育てしてみた私、ヒロの体験談です。

「これなら私でも海外で生活・子育てできるかも?」と、世の中のパパさん達にも勇気を持ってもらえるかもしれません。
ついつい長くなってしまったので何回かに分けてお伝えします!


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【海外に住むに至った経緯と子供たちの育て方について】

まず他の皆さんと私達の大きな違いですが、駐在など立派な海外在住ではなく、私が海外に住みたいなーという単純な無計画で生活を始めたところです…

 大学を中退してタイのプーケットというリゾート地に住み始めました。目的はスキューバダイビングの自分のショップを経営すること!でした。
当然当初は結婚、子育てなんて想像もしていなく、自分のショップの成功のみが頭の中のすべて。いますよね、こういう男性(笑)。
この時点ですでに参考にならないのではと思ったりしますが…
その後、経営は順調に進み、現地にてタイの方と結婚、もれなく双子の男児を授かりました。当時仕事の忙しかった私は、子育ては全て奥さん任せ(世の奥様方大変申し訳ございません)、何を食べさせようが、何で遊ばせようが、どこに連れて行こうが、全てお任せのお財布係でした。
実は奥様はCA(Cabin Attendant)でいい大学出てるし、そもそも私より英語もタイ語も上手だし、なによりその国の人に任せるのが一番かなーと言い訳たっぷりで…笑

が、それも数年経って、子供たちをそろそろ幼稚園にというタイミングで転機が訪れました。ふと気が付いたら、なんとキッズたちが一切日本語が話せなかったのです!!笑
そりゃそうですよね。お手伝いしてないんですから。子供はバリバリのタイ語のネイティブスピーカーです。場合によっては3歳の子供が何を話しているかも分からない時さえも…
こりゃまずい!と奥様に「積極的に子育てに参加したい」「日本語のみならず、日本のマナーを身につけさせたい」と申し出たところ、意外にもあっさり快諾。え??という感じでした。
実は奥様も思う所はあったようで「たまに現れ、わがもの顔でおもちゃを買い与え、それで子供に好かれてる」そんなあなたも子育ての大切さを思い知りなさい!!と、感じるところがあったようで、こうして私と双子の男だらけの3人海外生活が始まりました。

【幼稚園選びとそこでの体験】


さてこうして奥様はタイの首都バンコクへ仕事へ行き、男だらけの生活、私の一人子育てスタート。まず幼稚園選びに困りました。
そもそも私は現地のタイ語は話すことは出来ましたが、読み書き、なんなら自分の名前すら書けないレベル。でも子供はタイ語しか話せないし、インターも学費高そうだし、そもそも自分自身は英語すらめちゃくちゃなレベルだしな…という感じでした。

ここでプーケットで選択できる幼稚園ですが、

・ローカルな現地校(完全にタイ語オンリー 学費ほぼ無料)
・なんちゃって現地校(英語3‐4割で後はタイ語 学費年間10万円程度)
・いかにもお金持ち相手の現地校(英語8割でタイ語もあり 学費年間90万程度)
・インター(完全に英語 学費底知れず… おそらく年間150‐200万程度)
・日本語学校は存在しない(週末の補習校のみあり)

というチョイスでした。
 悩みますよね。海外の場合。特に初めての子の場合、経験がないから慎重になるだけではなく、バックグラウンドも様々。誰に相談しても「うーん…」と、いまいち自分の状況に当てはまる答えが得られないまま、迷路をずっと迷っている感覚でした。

最終的に私が選択したチョイスは
・いかにもお金持ち相手の現地校(英語8割でタイ語もあり)
でした。
理由はいくつかあったのですが、結論から申し上げますとこのチョイスは大正解でした。

それは

・保護者はタイ人のお金持ちも多く、学校の雰囲気が良い
・なんなら保護者の職業は医者、弁護士、パイロット、ホテルオーナーなど
・それなのにみんな気さくで、英語力もそこまでではなく、親が劣等感を感じにくい。笑
・そもそもタイは親日国で日本人っていうだけで尊敬される
・ましてやパパ一人で育ててるので周りが非常に協力的

→それらが繋がり、結果、親も子も楽しく幼稚園期を過ごせる
という結果でした。

日本でもそうだと思いますが、幼稚園はとにかく周りの親との関りが大切。そんな中、ママ友に混ざりながら上手く過ごせたと思います。
やはり生活に余裕がある方たちは各国共通で、教育にも余裕があった感じがします。
習い事もたくさんさせましたよ。今振り返ると「あれは果たして役に立っているのだろうか…」と疑問の残るものも多いですが。笑 正直、周りの家族との付き合いもあったと思います。この辺はアジア共通なんですかね? 
ちなみにうちはゴルフ、体操を半年、ピアノ、水泳を2年、幼稚園の時にやりましたが、現在に繋がっているのは、水泳の健康な身体を作るという事くらいでしょうか…

学校にもプールはありますが、あえて郊外のスパルタ水泳塾での一コマ

言語面ではやはりインターに比べると物足りなかったですが、一応英語ネイティブの先生もいて、リゾート地という土地柄か色んな国の子が集まっていて、それなりに日本では経験できない幼稚園期を過ごせたと思います。
やっぱり小さい頃の耳はすごい!と今になっても本当に思います。ボキャブラリーこそネイティブに比べたら足りないものの、発音は今でもビックリするくらい綺麗です。

後はほとんど親の自己満足でしたかね。笑 可愛い制服に、様々なイベント。それなりに勉強もしっかりとして、周りにもちやほやされる幼稚園時代でした。
しかしこの時の経験がのちの教育にも、親子共々自信を持てたと思います。

プーケットでこの制服で歩いてると、みんなに「しっかりしてる」と見てもらえます。笑

【ちょっと話はそれますが、タイでの子育て事情について】

もしもこのnoteをご覧になってくださっている方で、「海外で子供を育てるのもいいかな」とお悩みの方がいらっしゃったら、私はタイを超リコメンドさせて頂きます。

YouTubeチャンネル「Wasabi Boys」。
タイ語の勉強や、タイの日常生活を知りたい方に超おススメです!

・環境面について

とにかく子供に優しい国タイランド。どこにいっても可愛いと声を掛けられ、電車に乗れば席を譲られて、レストランで号泣すれば店員さんが見てくれるという、子育て版夢の国です。笑
確かに衛生状態や食べものの事なども気になるところですが、正直タイでも進んでいるところは「日本よりいいんじゃない??」と思えるところも数多く、高級哺乳瓶もあるし、知育玩具のようなおもちゃも多いし、食材も選べばいいものがたくさん手に入るし、住んでみると「え?日本より良くない?」と思えることが多いと思います。
何より一番のお勧めは、≪子育てに自信が持てる事です!!≫
どうしても日本だと子供の泣き声やマナーを気にしがちな日本の子育て。親としても周りの目を気にしたり、子供を注意する機会も多くなってしまいがちですが、こちらでは本当に皆が子供に優しいので、自信を持って子育てが出来ると思います! 私が男一人で双子を育児出来たのも、本当にこの事が大きかったと思います。
そして自然の豊かさもお伝えしないと!街中が近いにもかかわらず、車を15分も運転すれば海もゴルフも!!お父さんはウハウハですね。笑

・教育面について

タイはバンコク、チェンマイ、プーケットという3つの都市が有名でしょうか?私がいたプーケットは観光地という事もあり多くの外国人が住んでいました。
何故かアメリカ圏からは少なかったのですが、ヨーロッパの人はとにかく多かったです。ということで自然と英語教育も進んでおり、ブリティッシュ系のインターが多く見られました。中でもブリティッシュインターナショナルスクールは、タイの中でもかなり有名な学校だと思います。
結果的にうちは違うインターに通ったのですが、あのお城のような建物と敷地の広さはタイにいながらヨーロッパの優雅さを兼ねそろえていると思います。
今うちの子供たちは日本に戻り高校受験の年なのですが、同級生の子たちの将来のカリキュラムもIBもA levelもどちらも選べる高校が多く、大学で自分の国に戻ったり、タイから出て他の国へ進学する生徒が多いようです。

・治安面について

僕がタイに長く住んでいて感覚が麻痺しているせいか、大都市では下手したら日本より安全な気がします。健全か?と言われると正直返答に悩んでしまいますが、安全面では他の国よりもかなり良いのではと思います。特にタイ語を理解できれば、なお安全だと感じました。
観光で遊びに来ているとついつい気が大きくなってしまい、多少ぼったくられても、まぁ日本より安いしいいか。となってしまいがちですが、在住1年もすると言葉も多少覚えるし生活のコツもあっという間に掴めると思います。やっぱり住みやすい国だと思います!

そして次回は…

次回は、現地校から思い切ったインターへの転校などの「激動の小学校時代。」そこで得たことなど、子育てが一番大事になって来る時期の話に続きます。
安くインターに入る方法もご紹介します。ご期待ください!