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【アメリカ駐在】娘の勉強スイッチが入ったきっかけ~高校受験に向けて~

こんにちは、EDUBALアンバサダー小川のぞみです。私には3歳差で帰国高校受験を経験した第一子長女と、帰国中学受験を経験した第二子長男がいます。
今回は、あまり勉強に興味がなかった娘が、なぜするようになったのかという「きっかけ」エピソードをお届けしたいと思います。小学校高学年という多感な時期に渡米し、現地でミドルスクールを卒業し、また日本の中学校(中3の8月末から転入)も卒業し、第1志望に合格するまで高校受験を完走した娘のストーリー、手短にお伝えします。

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スイッチの入ったきっかけ①チューターのお姉さんとの時間

娘の渡米して1、2年の生活は、アメリカのカリフォルニア州(シリコンバレー)の現地校に慣れることが第一、そして生活を楽しめるようにということを意識していました。そのためのサポートとして、近所に住む3歳ほど年上の日系のお姉さんに、英語を強化してもらうために家に来てもらい(コロナが流行したときはZOOM)、週に1、2回ほど現地校のホームワークを一緒に取り組んでもらっていました。いわゆる家庭教師、チューターです。

観光に行ったときに撮影したUCバークリー。いまや娘のチューターだったお姉さんはこちらの大学生に!

少し年上のロールモデルになりうるお姉さん……。これがとても心の支えになったようでした。同じように最初は英語で苦労した経験を持っているけれど、今やすっかり生活や勉強を楽しめるようになっているステキな存在。明るく賢く身近なお姉さんは、具体的な目標になったのだと思います。

現地の大人のプロ家庭教師も良い面多数と思いますが、娘には「お姉さん」 から教わるのが良かったようです。コツコツ続けた(続けていただいた)おかげで、娘はミドルの2年生(7th)から成績が上向き、3年生(8th)でESLを自ら卒業すると言いだし、見事オールAを修めて卒業したのには本当に驚きました。

娘の頑張りもすごかったのですが、チューターのお姉さんの支えは本当に大きかったと思います。常に「〇〇(娘の名前)ちゃんはどう思う?」 と聞いてくれ、考えさせ、意見を求める姿勢のお姉さんだったので、一緒に歩んでいる感がとても励みになったようでした!

スイッチの入ったきっかけ②ICU高校の説明会に参加しての気づき

シリコンバレーエリアにある日本語補習校にて、日本の高校の学校説明会が毎年開催されていると聞き、中1の娘を連れて試しにとICU高校の説明会に参加したことがあります。
実は私、「日本で高校受験すると思うよ」「帰国生が多いこんな学校が日本にもあるよ」とプレッシャーと安心を与えたかったのです(笑)。

現地校の友達とミドルスクールにて。この写真の彼女からしばらくして、勉強スイッチが入りました

私の想像以上に娘は衝撃を受けたようでした。「え? 現地校の成績が評価の対象なの?」と驚いたようでした。もちろん、ペーパーテストの学校のほうが多いと伝えたのですが、それはそれで大変と思ったらしく、まずは現地校の成績を良くしなきゃと、そのときに気がついたようでした。

連れて行って良かった……。親がいろいろと話してもあまり聞いていないんですよね。他人からの情報には敏感なものです。あるあるかもしれません。
今になって娘が言うには、「あの説明会から、ちゃんとホームワークをして提出しよう、とか、成績が気になるというふうに意識が変わった」んだそうです。想像以上の効果でした。
これから高校受験予定の、帰国生の子どもを持つ皆様は、可能な限り中1から学校説明会に連れて行ってあげてください。ひょっとしたらスイッチが押されるかもしれません。

帰国後は受験モードの周囲に囲まれて、勉強スイッチをキープ

中1の途中から徐々に勉強への意識が芽生え、そして中2の途中から現地校の成績を高評価でマークしつつ、日系塾では受験勉強(英数国)もしていた娘。なかなかにハードだったと思いますが、習慣でこなしていました。本帰国する中3の夏頃には、現地のお友達とお別れする寂しさも感じているようでしたが、日本の生活に気持ちを切り替えている様子も見られました。

本帰国前に会いに来てくれた、韓国系アメリカ人の娘の友人たち(右からの3人・ESLがきっかけで友達に)

日本でもまだまだコロナ流行中でしたが、夏期講座の途中から帰国生専門の塾(対面)で3教科を本格的に鍛えはじめた頃、周りの優秀さに驚いていました。例えば、早慶の過去問の演習では、まだ夏の段階だというのに6、7割は取れている子が多かったとか(汗)。
でも、出会いから受験が終わるまで仲間感覚でいられたようで、一緒に帰国受験を頑張ろうという雰囲気で受験勉強が楽しかったらしいです。今でも長期休みになると会って遊ぶ仲です。

また、公立中学のほうでも受験モードの時期だったこともあり、モチベーションはキープされていました。転校生への嫌がらせなどは受験前だからか全くなかったようでした。娘は音楽の篠笛、美術の模写も頑張り、よく理解できない理社にも取り組み、公立中学の内申も気にしている徹底ぶりでした。

母である私は「帰国生受験に公立中学の内申はほとんど関係ないと思うから、受験勉強だけでいいよ」などという始末でしたが、娘は努力家で第1志望校合格まで完走しました。私にできることは何もありませんでした。願書提出に徹するだけだったかもしれません。

いえ、1つだけありました、役に立てたこと。 志望動機書の類だけは力になれたと自負しています――良かった、ありました(笑)!

とにかく娘の勉強スイッチは、周りの方々と本人が入れたのです。母は完全に無力でした……。もう受験直前になったら、邪魔にならないないよう、余計なことを言わないよう、ただこれに尽きるというだけかもしれません。親子のタイプにもよると思うのですが、親なんてそんなものでしかないーー私の場合はそう思いました。

そんな私が言えることは、ぜひご家庭だけでなく、外からの刺激を存分に入れてみてください、ということです。「勉強やる気スイッチ」が押される可能性が高まるはずです!