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【アメリカ生活】不動産屋さんに飛び込む前に

こんにちは、EDUBALアンバサダーのErinaです。アンバサダーのnote記事、ここのところお家ネタが続いていますね。今回はアメリカからということで!住環境は本当に海外生活の質の良し悪しを左右します。慣れない海外での生活はほっとできるお家が一番!でも所変われば…と言うように、トラブルにもやはりお国柄あり。想像もつかないことも起きるけど、知っていたら防げることもある。今回はお家トラブルとその予防ポイント!アメリカ生活中の方・これからの方、知っておいて損はありません。

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午前3時の出来事

わが家は一家そろって渡米し、そこから仮住まいを拠点に家探しスタート!約2ヶ月かかって新居が決定。あちこちの物件を不動産業者の営業さん(リアルター)と見て回り決めたのは、徒歩圏にショッピングセンターのある築20年ほどの集合住宅地(サブ)の物件でした。

入居して少しずつ生活が軌道に乗り始めた頃に事件は起きます。明け方、何やら水の流れる音。寝室にバスルームがついていたので、誰かトイレに行ったのかなと思って寝ていたものの、一向に止まる気配なし。あまりにもおかしい。起き上がってふらふらと音の発生源に行ってみると、バスルームではなく隣の給湯室からでした。

恐る恐るドアを開けると、一面の水!給湯器から水が湧き出るように床に流れ落ちて、部屋の外のカーペットまでびしょ濡れ。これでは下の家に水漏れしてしまう!あわてて眠っていた夫を叩き起こし、ひとまず流れ出る水を二人でスポンジや容器ですくってバケツに入れ、トイレに流す…を繰り返すこと4時間ほど。午前3時ですからね。大家さんもハンディマンも呼べない時間。

<まさかのこんなところから水漏れ>

朝一番に修理業者に電話して相談すると、すぐに来てもらえました。原因は部品の劣化。建築当初からついていると思われる給湯器は、部品交換するよりもユニットごと交換した方が将来的にも安心…と言われて新品交換することに。たまたま入荷したばかりの給湯器がある!君たちラッキーだ!とのことで、その日の内に交換してもらえたのが不幸中の幸い。これね、次女の記念すべき現地校初登校の早朝の出来事。そんな大切な日でしたが、私には疲れで朦朧としながら娘を朝バス停で見送った記憶しか残っていません。

ポイント①
内見のときに給湯器のサイズ(家族4人なら40ガロン程度)と製造年を確認

真冬に…

前から調子のよくなかった暖房も、ある日動かなくなりました。冬のミッドウェスト(五大湖エリア)で暖房なしは、もはや死活問題。寒いときは夜間マイナス10〜20℃の世界。しかも数日後にはウィンターストームが来る予報。すぐに給湯器の交換でお世話になった業者さんに連絡。結局診断の結果、暖房も新品交換。当日中の設置が無理とのことで、ガス式の暖炉で一晩凌ぐことになりました。外観はレンガ造りで暖かそうに見える家も、実は内部の断熱は極薄な木造住宅。暖房を切った途端にどんどん室温が下がっていきます。夜中は一体どこまで下がるだろうと恐怖に怯えながら就寝した記憶。

<ガス式暖炉も最後には命尽きて故障>

ポイント②
入居前に暖房機の製造年を確認しておく!
暖房のフィルターはまめに交換し、故障を防ぐために吸気口は清潔に保つ!
オイルヒーターなど予備の暖房もあると安心

消防車が出動

これはもはや家族全員のトラウマになってしまった一件。そして、よりによってまた夜中に起きたのです。夜寝ていると、突然頭上から「ビー、ビー!」というけたたましい音で家族全員が跳ね起きました。何の音?スモークディテクター(煙探知機)かも!と、夫とふたりで手分けして天井についている家中のディテクターを配線から外しました。でも、音は鳴り止まない。今度は別の何かが鳴っている。

どうやら鳴り続けていたスモークディテクターの音を、壁についていたスピーカー様の別の装置が拾った様子。拾った音を、さらに拡散して近隣に知らせる機能がある装置、だということをここで初めて知ります。

もうこうなったら大変。

長屋のような住宅は隣とは壁が接しています。次々に近所の装置も鳴り始め、大パニック!いや、大大パニック!最後は長屋の棟の外側についているアラームが鳴り、これで消防署へ自動通知。実にあっという間の出来事でした。

ほどなくして暗闇を突き破るまぶしいサイレンを鳴らしながら消防車が到着。家中の装置という装置を根こそぎ抜いて静まり返ったわが家。何事かと外に飛び出した住民たちが見守る中、消防隊の人たちが家の周りのあちこちを点検する様子を、疲れ果てた私はブラインドの隙間から息をひそめてのぞいていました。
ああ、サブのみなさん…こんな時間に本当にごめんなさい。

<壁についていたコレさえ鳴らなければ…>

ちなみに今回スモークディテクターが鳴った原因はおそらく【電池の寿命】。早めに交換していたら起きなかったはず。でも、そんなことを教えてくれる人はいませんでした。それからというもの、いつもビクビクしながら3ヶ月に一度の電池交換を怠りませんでした。

ポイント③
スモークディテクターはまめに電池交換を行い、予備の電池を必ずストック!見慣れない装置は入居前に大家さんやリアルターさんに確認しておく

いかがでしたか?いろいろ書きましたが、実際はこれ以外にもマイナートラブル頻発。一番の問題は築年数が古く、入居前にきちんとメンテナンスされていなかった物件を選んだ点。コンドミニアムだったので、雪かき・芝刈りなどの家まわりの手入れがなくて便利、立地も申し分ない!その一方で家の中はトラブル続き。まあ何に優先順位を置くかなんですが、少なからずどんな場合でも大小なりのデメリットは伴うものなので物件選びは慎重に。そして、すでに生活している方は注意は怠らずわが家のようにぜひ消防車を呼ばない生活を!