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2024帰国生中学受験〜帰国後3年の壁〜

こんにちは。Edubal アンバサダーのRanです。
春ですね!暖かくなってくるとやっぱりウキウキしませんか?
さて、今回は次女の中学受験体験の中でも、特に悩まされた「受験資格」のキーワードでお伝えしたいと思います。

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何よりも必要なもの

帰国生受験に必要なものとして真っ先に思い浮かぶのは英語力。四技能はもちろんのこと、英語を使って考え、それを豊かに表現できること、結局英語力だけではなくその奥にある人間力を試されます。また、最近では入学後に困らないレベルの国語や算数の力を重視する学校も増えています。「楽に受験できてラッキーだね」と言われたことも一度や二度ではありませんが、帰国生受験はそんなに楽なのでしょうか。すごく努力している子が周りにたくさんいるので楽と言われることには違和感もあります。

ですが皆さん、実はこういった学力・人間力よりももっともっと、絶対に必要なものがあるんです。
そうです。「帰国生であること」です。

帰国後3年と「ちょっと」

コロナ以前は一般的に帰国生枠は受験日が秋頃、『滞在2年以上・帰国後3年以内』が一般的で、国際生という枠で海外経験を求めず国内インター生や学校以外で英語を頑張っていた生徒を含む学校もあり、要件も様々でした。実際に帰国後3年過ぎていても、ちょっとぐらいいいですよ!と、「ちょっと」の枠もかなり柔軟に対応してくれていました。
低学年の帰国は英語から離れて久しくなることが受験資格の線引きポイントだと思っていましたので、小学3年の夏に帰国した我が家の次女ですが、国内インター校に編入したこともあり、3年を「ちょっと」超える点はクリアできると信じていました。

ところがところが

ところが!帰国してしばらく経つと、受験年度にあたる2024年度は帰国受験に大きな変更があると様々な場所で耳にすることになりました。主な改革ポイントは受験資格の厳格化(帰国後3年以内の厳守)と、受験解禁日の設定(2024年度は11月10日)でした。

早くから学校見学に行きたくても、コロナ禍で人数や学年制限があり見学枠を取るだけで大苦戦。予約開始と共に待ち構えていてもネットが繋がる頃には満席。まるで人気コンサートのチケット争奪戦状態で、運良く取れた見学の機会に受験資格の確認をしても、いつも必ず「あくまで予定なので6年生になってから改めて確認してください」の一言がついてまわりました。(そこが困るんやてぇ〜😭)

せっかく気に入った学校が6年生になってから帰国では受験資格がない!よし、一般受験に切り替え!と対応できる位なら悩みませんが、そのためにはどの受験科目パターンにも対応できる、国算理社英どんとこいのスーパーキッズである必要があります😢さらに募集要項は発表時期も学校によりまちまちで、公開されても「今後変更の可能性あり」と書いてあったりもしました。

現れる学校の方針

この変更される帰国生入試募集要項の公開時期や内容などには学校の方針が現れていると感じました。他校と歩調を合わせたい学校、独自路線を貫く学校、帰国後3年の設定1つとっても多くの生徒に受けてもらいたい学校もあれば、帰国枠は一定数にとどめたい学校もあるように感じました。海外の滞在状況などは完全に各家庭の独自シナリオ、学校側も要件の例外のどこで線を引くかケースごとに個別対応をしてくれることが多いため、当事者が対象の学校に直接確認する以外の方法はなく、結局、興味を持った学校のHPに目を光らせて資格確認ができるようになったら即確認を行っていきました。同時に、帰国生枠で受験できなかった場合に備えて一般受験日の募集要項も確認して、学校ごとに異なる手続きや締切を慎重に管理しました。

結局のところ資格認定はどうだったか?

今年の募集要項でも、微調整をしたり大きな変更をしたり学校により色々あると思いますが、昨年我が家のケースで都内の10校弱に問い合わせをした結果、一定の傾向はありました。
受験を認めてもらえなかったのは1校で、帰国日の境界線を設け例外を一切認めないと決めている学校でした。それ以外の学校は、大変ありがたいことに3年をしっかりはっきり経過していた我が家の帰国生受験を認めてくれました。認定のお返事まで早いと数日、遅いと1ヶ月かかった学校もありましたが、そのポイントは海外在留経験期間を証明できる書面があることだったように感じます。もしかしたら任意提出した英語資格も考慮されたかもしれませんが、申告した滞在期間について確認の連絡が来たり追加書面提出を求められたり、校長判断案件になった学校もあり、総じて期間をしっかりチェックされている印象がありました。逆に在籍校の証明は求められず、秋の国際生受験という枠は都内の学校ではほとんど見なかった(ある場合は年明け実施に移行していました)ので、全く考慮されなかったと思います。
1校1校学校と直接のやり取りは大変でしたが、「コロナ禍帰国を杓子定規に判断したりしませんから安心してください」と暖かい言葉をいただいき感激したこともあり、学校の姿勢や考え方を知る機会が得られていました。

1年分の受験勉強の足跡。
全部捨てられると晴れやかな笑顔で持ってきたジージョ(笑)

最終的に進学を決めた学校は、帰国生枠の受験を許可してくださった学校です。許可が出なかった学校も素敵な学校で、一般受験も可能でしたが、結局願書すら出しませんでした。結果論でしかありませんが、最初の許可があってこその今。合否も含めて全てはご縁があったからこそではないかと思いますし、受けなかった学校や合格をもらえなかった学校は、きっと行ってもお互いにハッピーではなかったのではないかと思っています。

これからチャレンジするみなさん、不安もたくさんあると思いますが、素敵な学校とご縁がありますように願っています。私達はいつでも応援していること、ふとした時に思い出してもらえたらとっても嬉しいです✨レッツゴー受験生!