ルパン三世のテーマ(○○ver)←コレ

ルパン三世の新シリーズ、始まりましたね。みなさんもうご覧になりましたか?

スピンオフの『次元大介の墓標』とか『峰不二子という女』も面白かったので期待して見たのですが、案の定テレビの前で「あああああ!!みゆきち(峰不二子の新しい声優)可愛いいいいいい~~!!!!」ってなりました。みゆきちがいるので100点満点ですねコレは…。


ルパン三世といえばテーマ曲である「ルパン三世のテーマ」が大変有名ですが、実はこれアレンジが違うバージョンがめちゃめちゃあるんです。恐らく2,3種類くらいなら皆さんも聴いたことがあるのではと思います。せっかく新シリーズが始まったことですし、これを機に今まで知らなかったバージョンも聴いてみましょう!



ルパン三世のテーマ(ボーカル版)

まずはお馴染み(?)、ボーカル版です。


1977年のこの曲でボーカルを務めているピートマック・ジュニアこと藤原喜久男(以下敬称略)は、日本の有名なジャズビッグバンド「原信夫とシャープ&フラッツ」でボーカルをしていたこともあり、ソウルフルでセクシーな歌声を聴かせてくれます。

歌詞は、尾崎紀世彦や山口百恵にも詞を提供している千家和也によるものです。

「いためることを怖れるあまりに 冷たく突き放す愛もあるさ」ってあたりが、ハードボイルドながら人間的な弱さも兼ね備えているって感じがして痺れますね・・・。


さてこのボーカル版ですが、他にもジャズボーカリストのakikoが歌ったものがあります。

都会的な攻め攻めのアレンジですね・・・男臭さが1mmも感じられない・・・。



ルパン三世のテーマ(インスト版)

インスト版はただでさえ多いんですが、作曲者の大野雄二が自身のジャズコンボでやっているものやカバーされたものも含めると、それこそ星の数ほどあります。ですので、正式なナンバリング作品から代表的なものをご紹介します。


78年版

インスト版の雛形とも言えるようなバージョンです。多分一番有名なバージョンなんじゃないですかね?

78年というタイトルが付いてますが、これは後続の別アレンジに即して後付されたもので、初出時のタイトルは「ルパン三世のテーマ」とそのまんまなタイトルでした。

この曲は2002年に放送された、ルパン一味の邂逅を描く「ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト」で2002ver.としてリアレンジされて、同作のエンディング(=ルパン一味の成立)で使われるという胸アツなエピソードがあります。最高かよ。


79年版

78年版を電子楽器を加えた編成でブラッシュアップしたようなバージョン

早いパッセージのストリングスキラッキラしててカッコイイイですなぁ、お約束とばかりに入るビブラスラップ(ッカァ~ンってやつ)もグッド。


80年版

おそらく2番目に有名なバージョン

前2作と比べてかなりしっかりしたジャズになりましたね。Aメロの主旋律やソロをビブラフォンがやるのもかなりクール。

また、テーマの前のキメが上昇系から下降系になったり、「ルパンルパンルパン・・・」っていうコーラスが入るようになったのもこのバージョンからみたいです。


85年版

映画用に作られたバージョン

全編電子楽器によるもので、個人的にはブッチギリでダサいのでは・・・ともっぱらの噂。ソロの尺が20小節ってところがちょっとヒネくれてて好きっちゃ好きなんですがね・・・。


89年版

バリトンサックスがブリブリ鳴ってて男前なバージョン

イントロのトランペットセクションが入るところや、エコーのかかったトランペットソロ、ちょびっとだけあるソプラノサックスソロなど、ゴージャスなアレンジで個人的にイチオシなバージョンです。


96年版

今までアレンジもしていた大野雄二が降板したため、根岸貴幸が編曲したバージョン。根岸氏はこの後サクラ大戦のテーマ曲の編曲なども行うアニソンマンになる。

今までのものと比べて地味な印象を受けるかもしれないが、根岸氏はこれの前に違うアレンジを提出しボツになっているのだ。このボツになったものは放送では使われなかったがサントラには収録されている。それがこれだ。

なにこのキメのフレーズ…めっちゃかっけぇ…プログレっぽいって言うんですかね…?なんか某学生ビッグバンドコンクールでやってそう。そうでもない?そう…。

確かにどっちが万人受けするかと言われれば前者なんだろうなとは思いますよねぇ…。


97年版

コーラスのソリがかっこいいDJよしおによるバージョン

ソロパートでテンポ変わったり全体的にオシャンティ。ただトランペットの方がラストノート若干トチってるように聴こえるのは気のせいでしょうか…。


2013年版

「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」のためのバージョン

イントロは78年版をベースにしているが、アウトロでは80年版のキメを使っている珍しいパターン。Aメロのコンボっぽいところが個人的にはさみしい印象が…。キーが78年版と違うっていうのもあるのかな?


2015年版

そして今回の新シリーズのためのバージョン

マンドリンがBメロのテーマをとっていたりバッキングにチェンバロ(?)が使われていたりと、かなり目新しいアレンジになっています。

なんでイタリアの撥弦楽器であるマンドリンなんだろか…と思ったんですけど、新シリーズはイタリアが舞台なんでしたね、納得。「ゴッドファーザー」の映画音楽を担当したイタリアの作曲家ニーノ・ロータも同作の劇伴でマンドリンを使用してましたし、もしかしたら意識してるのかも分かりませんね。




以上、大した説明も出来ませんでしたがいかがでしたでしょうか。

「もっと詳しく知りたい!」って方は、ぶっちゃけwikipediaにもっと詳しい説明が載っていますのでご覧になってみては?



オマケ

ルパン三世のテーマが出来るより前のオープニングテーマ

これは……


…何も聴かなかったことにしよう

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