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息子と梅を見た喜びを歌にのせる

梅の花が好きだ。

あの小さくて可憐な花を愛でずにはいられない。昔からそうだった。

桜よりも先に咲き誇り、春の訪れを告げてくれる。そんな梅の花に僕は保育園児だった時から魅了され、毎年この時期を楽しみに生きている。

かつてはひとりで梅を眺めていたが、妻ができ、今年は息子とともに春を知らせる可愛い花を愛でることができる。僕はそのことが嬉しくてたまらない。

自宅から保育園の道の途中に、梅の花が咲いている。僕は息子を一緒に梅の木の前で立ち止まり、「いいかい、これが梅の花っていうんだ。可愛いねえ」と息子に話しかける。

息子はキョトンとしながらも、梅の花を触ろうと小さい手を必死に伸ばす。そんな瞬間に、僕は幸せを感じる。

息子と梅を見て心が動いた僕は、その時の気持ちを短歌にしたくなった。習ったこともない、つくったこともないが、親としての感情を五・七・五・七・七の言葉に込めた。

父と子の 絆深める行き帰り 幼手挙げて 梅の花見る君

息子よ、来年はきっと梅の花びらに触れることができる。パパと一緒に梅を見て、春を感じよう。

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