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疲れたら、早めに休もう

過労でダウンしてから数日間休んだところ、かなり回復した。

休む前、頭にはモヤがかかり考えがまとまらず、目はパンパンで痛くて充血して真っ赤。1週間以上にわたり風邪気味で体調不良だった。

仕事は楽しくて、一度に2〜3の案件を同時進行するなんてザラ。新規の原稿執筆時には1週間前に納品した原稿の修正依頼が入り、新規と修正の両方に取り組む。その状態で、もとからあった予定に対応する。調査と企画提出、新規執筆と修正対応、記事の編集などを短い時間で一気にやることもある。

仕事が増えるとともに、関わる人の数も多くなっていき、当然ながら連絡の頻度は上がった。連絡に使うツールも、メール、チャットワーク、slack、メッセンジャーなど多岐にわたり、やりとりが複雑化した。

それでも、自分が健康で時間的にも体力的にも余裕があるときにはなんとかなる。だが、人間の体調は一定ではなく、波がある。いつも元気でいられるわけじゃない。

健康じゃなくなると、それまでなんとか頑張れたことが頑張れなくなる。連絡の数とタスクに圧倒されて、どれから手をつけていいかわからなくなるし、そもそも誰から何をお願いされたかも覚えていないこともあった。

僕の場合は疲れから少し落ち込むだけで、メンタル面に大きな不調はなかった。代わりに、体には疲労のサインが出始めた。

顕著だったのが、忘れっぽさだ。

まあ、もとからうっかり屋なところがあって妻から指摘されることはあるけれど、依頼された仕事を忘れることは約4年のフリーライター活動の中で一度もなかった。仕事をご一緒する方からの、「この件の進捗はいかがですか?」のメッセージを見て、すべきことをしていなかったことに気がつき、漠然とした。

そのほか、「◯◯日までに企画をお送りください」といったお願いごとはかなり忘れていた。いや、忘れていたというより、覚えていなかった。

本当は疲れているのに、それでも疲れを無視して頑張ろうとした結果、脳がキャパオーバーを起こしてしまったのだ。1リットルしか入らない容器に、3リットルの水を入れようとしていたようなものだ。残りの2リットルは、容器に収まらずにあふれてしまう。そんな状態だった。

こうなると、周りからの信頼を失いかねない。仕事関係者に大きな迷惑をかけてしまうし、自分としても頑張っているのにクレームになれば、気持ち的にツライ。

そんなときは、いまやっていることをストップして立ち止まるのがいい。思い切って休むことは、自分が仕事に気持ちよく取り組むために必要なことだ。世の中では「働き方改革」が進んでいるけど、改革すべきは「休み方」ではないか、と思うこともある。仕事をすべきときにガッとやって成果を出し、休むときには徹底的にだらける。仕事ができる人って、そんな人なんじゃないだろうか。

僕は20歳のときにうつになり、病院に数か月入院して治療を受けたことがある。あのときは、勉強と就活、バイトに全力投球した結果、疲れ果ててダウンしたのだ。疲れのサインを見ようとせず、「自分にはもっとできるはずだ!」と頑張り続けたのだ。

うつになると、一晩ぐっすり眠った程度では、疲れはとれない。こうなったら、本当にやばい。この経験があったからこそ、今回僕は早めに休む選択をできた。過去の自分が犯した失敗には、感謝している。

スケジュールを調整してくださったり、体調に理解を示してくれたりするお取引先ばかりで、ありがとうの気持ちであふれている。意識してなかったが、休みや体調報告を気軽にできる関係性を築いていたことで、休みにも仕事にも前向きになれている。

残りのお盆休みは、休みを積極的に入れつつ、来週から走り出すための時間に充てようと思う。


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