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育児をしながら在宅で仕事ができたのは、シッターさんを使ったおかげ

仕事に時間が取れない!!


4月から息子が保育園に通い始めます。息子が生まれてから9か月、妻と力を合わせて家事・育児をしながら、在宅メインで仕事をしてきました。9か月って言葉にするのは簡単だけど、様々なことがありました。4月からは僕ら以外の人が、息子を何時間もお世話してくれると考えたら、なんだか肩の力が抜けましたよ。
 
周りからは僕は在宅で家事・育児をかなりやりながら仕事をしたと思われることがありますが、それは無理があります。子どもの世話をしながら、仕事をするのは限界があると思うんです。自分以外の人の手を借りる必要がある。僕ら夫婦が使ったのは、ベビーシッターでした。
 
これは僕の1日のタイムスケジュールです。以前働き方メディアFledge(フレッジ)さんに寄せた記事に載せたものです。

 
仕事する時間が細切れすぎる!!
 
僕の仕事は記事を書くことなのですが、企画や記事構成など頭で考えることが多いです。でもこのスケジュールでは、集中できません。仕事時間はトータルで3時間あればいいわけではなく、ぶっ続けて3時間を確保できるがが重要なんです。そこで妻から提案があったのは、ベビーシッターの利用でした。

ビビったけどベビーシッターを使った


子どもの世話ならファミリーサポートや一時保育がありますが、どちらも使いたい時に使えない不便さがあります。ホントに好きな時に取れないから!
 
対してベビーシッターのメリットは、比較的予約が取りやすくて、シッターさんが自宅に来て、子どもの世話をしてくれることですが、デメリットは利用料が高いこと。僕らはキッズライン さんを利用したのですが、時給が1200〜1800円くらい、人によっては2000円を超えるような方もいます。3時間依頼したら、シッティング代は3600円〜となります。うう(涙)
 
シッター代のほか、交通費(実費)、シッターさんによってはオプションが付くのでそのお金も払います。オプションとは、たとえば最低依頼時間が3時間なのに2時間の依頼を受けた場合などです。僕らが初めてシッターさんを使ったのは昨年7月ですが、この時は急な依頼や遠方だったこともあり、2時間で7000円くらいかかりました。ウワーン、出費!


 
それでも仕事時間の確保には必要な手段だった


でもよくよく考えると、夫婦だけでどうにか頑張って、それで仕事時間がほとんど取れない状況にあるよりは、思い切ってお金で時間を買って、その時間は仕事に集中するのは大事だな、と思うようになりました。背景には妻から「シッター利用が夫婦と仕事にいかに有益か」という情熱的なプレゼンがあったのですが。


2人だけで育児と仕事を頑張ろうとすると、気持ちに余裕がなくなって関係がギクシャクするかもしれません。家庭がぐらつくって、かなりダメージがあります。少なくとも、僕は家庭環境が悪いと力が出ません。
1か月に使えるシッター代には限りがあるので、いつシッターさんを呼ぶかは考えました。僕は「原稿を書く日」を決めて、その日にシッターさんを呼び、一気に書くことにしました。


息子の世話をしている時は、記事構成を考えたり、既に書き上げた原稿をプリントアウトしたものを見て、「こうした方が読みやすいなあ」と推敲作業に充てていました。息子を見ながら書くことはできなかったのです。
 
シッターさんの利用は、多い時には週に3回使ったこともあります。費用はかかるので、かなり覚悟はしましたが、「時間の確保にはコストがかかる」という意識が強まり、「僕じゃないとできないこと」に時間を使おうという気持ちが高まるというメリットがありました。以前は頼まれた仕事はなんでもやっていたけど、もうそんなことはできないわけです。
結果、「保育園問題」「子育て施策」「ワークライフバランスが取れる働き方」といった関心のあるテーマを見つけることができました。同じテーマの方が書くために頭を切り替える手間が省けます。ある時はエンタメ、ある時は時事ネタ、ある時は不動産では疲れます。

 相性のいいシッターさんとの出会い


当初は毎回違うシッターさんにお願いしていましたが、息子の様子やおむつやミルクの場所などを説明するのは面倒でした。そんな中、息子とも僕ら夫婦とも相性がいい素敵なシッターさんとの出会いがありました。
その方のシッティングは丁寧で、かなり信頼できます。信頼できるから、僕らは安心して仕事やリラックスする時間を過ごせました。息子のことは愛しているけど、いつも一緒にいると疲れてしまいます。時には離れる時間を設けることで、愛情が継続できる。そういった面でも、シッターさんの利用は有効だと思います。
 
我が家の勝手も、息子の様子もよく知っているので、依頼にストレスがない。これは大きいですよ。時にはシッティングに加えて料理もお願いしましたが、美味しいピザを作っていただいて最高でした。
 


お金はかかりました。でも、それだけの価値があった
シッターさんの依頼には、月に3万円〜3万5000円ほどと、お金はかかりました。でも、お金をかけて時間を得たことで、仕事を続けることができたんです。おかげで、新規のご依頼を継続していただけたり、新しいお仕事の紹介を得られたりと、育児をしながらもなんとか働くことができました。
 
子どもの成長はあっという間だし、小さい時は二度と来ません。その時期に隣にいて、成長を見るのは素敵なことですが、本当は働きたいのに我慢して子育てに向かうのはよくないのでは、と思うんです。
育児は家庭内のことなので、外から切り離されて孤独だなと感じました。仕事をして、社会との関わりを持ち、金銭的な報酬を得るのは気持ちの安定にも繋がると思うんです。
日本ではシッターさんを使うのは、あまりないケースかもしれません。でも家計に大きな影響がない範囲で、シッターさんを使うのは気持ちの余裕を持ったり、仕事を続けたりするために有効だと思うんです。
 
薗部雄一
charoma0701@gmail.com
 

  

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