息子がパンダを「めんめ」と言わなくなって寂しい

6月3日に2歳になった息子。いま、彼の成長は著しい。

自己主張が強くなり、一度不機嫌になると手がつけられず困るときがある。先日は自分でスプーンを上手に扱えないことに腹を立て、1時間くらい激しく泣いた。何をしても泣き止まず、仕方なく妻と2人無言で夕食をとった。これがイヤイヤ期かと、育児の大変さをあらためて感じた。

その一方で、息子は言葉の理解が進んでいて、驚くことも多い。「食べるときにはテレビを消すよ」「もう寝ようね」などと話しかけると、おとなしくなる。彼なりに意味をつかみ、適切な行動をとれるようになった。ちょっと前までは、「もう寝るよ」と伝えても寝室に行くのを頑なに拒み、20〜30分に及ぶ押し問答の日々が嘘のよう。

息子の成長を感じるのは、親として嬉しいことだ。顔つきは赤ちゃんから幼児に変わり、体つきもガッチリしてきた。でも同時に、もうしばらくこのままでいてほしいと、成長を寂しく感じることもある。

中でも、彼の話す「言葉」にはそのことを強く感じる。息子はかつて、パンダのことを「めんめ」と言っていた。Eテレの子ども向け番組「おかあさんといっしょ」の歌、「ブンバ・ボーン」の歌詞で「パンダのおめめがつけまつげ〜」の一節がある。テレビ画面にパンダの絵が出てくるので、息子は「パンダ=めんめ」と理解したのだと思う。(余談だが、「ブンバ・ボーン」を担当していたよしお兄さんは3月末で卒業したので、現在は別の歌になっている)

小児科やショッピングモールのキッズスペースなど子ども向けの場所には、パンダのぬいぐるみや絵をよく見かける。絵本の登場率も高いのではないだろうか。息子はそれを見て、「めんめ」「めんめ」と何度も言う。僕は息子が「めんめ」と言うのが大好きなのだ。

しかし最近、息子はパンダを「パアダ」と表現するようになってしまった。パンダはめんめじゃない。パンダだ。息子は正しい。正しいのだけど、寂しい。

もう2度と彼の「めんめ」が聞けなくなると思い、僕は息子の「めんめ」は、動画に収めた。

動画冒頭で息子は「みんみ」と言っているが、これは図鑑をタッチする「ペン」のことを指す。

「めんめ」以外にも、

「パ」→アンパンマン
「ぽぎ」→海苔
「もみ」→ゴミ
「き」→踏切、電車
「だーこ」→大根

など、いましか言わない言葉がある。

息子よ、パパはあなたの成長が嬉しい。でも、ちょっぴり寂しい。

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