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1年でこんなに手が大きくなったんだね

息子が通う保育園では、園児の誕生日月に一冊の本をプレゼントしてくれる。

中身は絵本だが、ところどころに手書きでメッセージを書ける欄があり、担任の先生方がコメントを寄せてくださっている。日々の保育でお忙しいのに、感謝しかない。昨年も同じプレンゼントを受け取って、「次はどんなことが書いてあるのかな」とページをめくるのが楽しみだった。

(息子は切り干し大根が大好物だ。ほかにも黒豆煮、ひじき煮など和風のおかずが好み)

手書きのメッセージのほかには、手形を貼るページがある。そういえば僕も保育園児だったころ、手形をとった記憶がある。おそらく実家に行けば、どこかに残っているはずだ。

息子を寝かしつけた後、リビングで妻と一緒に息子2歳の手形を眺めた。「小さいね〜」などと笑って話していたが、1歳の手を比べると、想像以上に大きくなっていた。

左が1歳、右が2歳。大きさは一目瞭然だ。指も長くなっている。

息子が1歳になりたてのころは、つかまり立ちもできなかった。ハイハイをせず、代わりに両手両足を床につけてお尻を上げる「高ばい」の姿勢をよくとった。

しかしいまでは「くっく〜」と言いながら玄関に駆け寄り、靴を履いて外に行きたがる。自分の足で歩くのが楽しく、目に映るすべての景色が新鮮で面白いに違いない。「あ〜、ぴっぴ〜(小鳥だ!)」、「き、きた〜」(電車が来た)などと嬉しそうに言いながら、トコトコと歩いていく。

梅雨のいまの時期は、紫陽花に興味を持ち、葉っぱに触れる。子どもらしい甲高い声で「はっぱ〜」と言う姿もかわいい。

1年前、息子が1歳だったときには彼と手をつないで外を歩くなんて、信じられなかった。いまでは大きくなった息子の手をとって、緑や花が綺麗な公園を歩いている。

大人の感覚では「たった1年」と短い感覚だが、子どもにとってはさまざまな経験であふれ満ち足りた時間なのだろう。息子は家庭だけでなく、保育園でもいろんな経験を積み、心も体も成長していた。

毎日の食事ではスプーンやフォークをうまく扱えるようになり、食事中にいらだつことがなくなった。ちょっと前は、上手にスプーンを使えずにいらだって、大泣きしたこともあった。それがいまでは手を器用に動かして、大好物の切り干し大根をフォークで食べている。

「大きくなったなあ」きっと彼が3歳になったときにも、僕は同じことを感じるのだろう。「おとうさん、こっち!」と言う息子を追いかけて、一緒に公園を散歩しているのだろうか。

子どもを持つ前、先輩パパ・ママから「あっという間に大きくなるんだよ」と言われたことがあったが、自分が親になってその言葉の意味を痛感している。成長は待ってくれない、日を重ねるごとに大きくなる。

息子と過ごす毎日の一瞬、一瞬を、僕はこれからも大切にしていこう。



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