鍋を焦がした

買ったばかりのフィスラーのお鍋を!焦がした!鍋底のステンレスが全く確認できないまっくろ焦げっ焦げ!!!!!うける

昨日は家に戻るのが遅かった。駅から家に電話をしながら歩いていて、会話は家に着いても続いていた。夕食がまだだったので、前の日に作ったおでんをガスコンロにかけて温めながら、しばらく電話をしていた。電話を切ったのは1時前だったと思う。

次に覚えていることは、部屋に立ちこめる燻し臭で目が覚めたこと。電話を切った私は、そのままソファでうたた寝をしまっていたようだった。

おそるおそるキッチンに行くと、コンロに・・・火が・・・点いていた。鍋のフタを空ける。なみなみと満たされていた出汁は枯れ、おでん種たちは鍋底で仲良く炭化していた。時計を見る。3時半。昨日朝から手を掛けた食材たちは、2時間を超える弱火煮込み行の末、無残にも姿を変えていた。

それにしても部屋がくさい。家中の窓を空ける。夜の空気はしんとしていて、寒かった。次に鍋に手を掛ける。食材と自分の空腹に、ごめんなさい、と謝りながら、鍋に残る元おでん種たちの大きいものを外し、一度鍋を洗ってみる。炭はびっちり張り付いていて、台所洗剤やスポンジでは全く太刀打ちできない。ここは力よりも化学変化に賭そうと、鍋に水と重曹を入れてまた火に掛けた。

火を掛けてリビングに戻ってソファに座ると、また眠気がやってきた。すでに4時を過ぎていた。これでまた寝こんで焦がしたらコントだ。眠らないように、別の部屋の掃除をはじめた。

その後は書類の整理をしながら、たまにキッチンに行ってシリコンへらで鍋底をこすったり、水を取り替えたりしながら、焦げが剥がれるのを祈った。途中で朝が来た。日の出直後の澄んだ風は、こんな時でも芳しかった。

そして今、9時半。3時間のアレコレの結果、鍋底はかなりのステンレス領域を取り戻しつつある!!ありがとう!!最後まであと少し、一緒にがんばりましょう!そして、これからは火を掛けている間、なるべくあなたのそばから離れたり、眠らないように気をつけます。

あなたに、かならず、いいことがあるよ