ブロガー界におけるスポンサー制度の実態と、批判に対する私感

今現在、俺が(一応)属するブロガー界では、初級者や上級者、経歴や運営歴を問わず、初期のマネタイズとして『スポンサーの獲得(提供)』行為が主流となっている。その相場は月数万円ほどだ。
ブロガー界におけるスポンサーとは、いわゆる「純広告」のことである。純広告とは、広告主が特定メディアの広告枠を買い取り、掲載する広告形態を指す。
特にブログ・サイトなどのWeb媒体では、バナー広告や期間保証型広告(月極広告)と呼ばれる。

俺が主幹事として関わり、先月23日に開催された300人規模の巨大オフ会『ジャックナイト』でも、主催者のCaptainJack氏が「純広告への誘い」をテーマに掲げ、スポンサー獲得を目指す一部の参加者たちは、支援者に向け、各々プレゼンやアピールをしていた。
【300名大募集!】ブロガー・アフィリエイターの祭典!大規模オフ会『ジャックナイト新宿』〜純広告への誘い〜 募集開始!

スポンサーを獲得できた人、獲得できなかった人、そもそもスポンサーに興味がない人など様々だろうが、このジャックナイトがブロガー界のスポンサー制度をより加速させた事実は否めない。
スポンサー募集者・提供者にとっては、大規模ゆえに1対1で交渉する場として相応しくなかっただろう。
その点も含め、次回また携われる事となったなら、改善してより良い場にしていきたい。

このスポンサー制度がブロガー界隈で流行り出したのは、昨年8月頃からだろうか。今や、ブロガーの初期マネタイズの1つとして定着するに至った。
ちなみにアフィリエイター界隈では、このような「個人(メディア運営者)が同業者のスポンサーになる」という風潮はない。誰が好き好んで、同業他サイトへの濃いアクセス(掲載広告へのクリック数)を増やすだろうか。
影響力を欲するブロガーだからこそ、このシステムが成り立つと言える。

今回は、このスポンサー制度について論じていきたい。

主な3つの批判に対する見解

ジャックナイトが終わった頃からだろうか。
このスポンサーに関する批判を、チラホラ見かけるようになった。
内容は主に、「身内の金の回し合い」「金を貰えれば誰でもいいのか」「出稿側はメリットが少ない」の3つだ。

結論から言うと、ブロガーのスポンサー制度は互いの合意の下に成り立っており、全く問題ない。
正直なところ、俺も当初は非常に懐疑的だった。
が、最近は多少考え方も変わり、肯定的になったように思える。

以下より、先の3つの批判について見解を述べる。

①身内の金の回し合い
コレは確かにその通りだ。
実際、金はブロガーの間だけで回っている。

しかし、金が「持つ者」から「持たざる者」に流れるのは、たとえ身内であっても、良い金の回り方ではないだろうか。
俺のようなブロガー初心者からすれば、まとまった収入を得られる日はいつになるのか分からない。ならば、特に初期の段階で月数万円という固定収入は非常に大きい。
その金があると、ブログをもっとより良いモノにすることも出来る。

②金を貰えれば誰でもいいのか
コレに関しては違う。
基本的にブロガー界のスポンサーとは、俺が見る限り、支援者は金を出したい(応援したい)人に支援を行い、受援者は金を出して貰いたい(応援されたい)人から支援を受ける構図になっているからだ。
だからこそ、支援者・受援者ともに『誰でもいい』という認識ではあるまい(無論、外面を装っていて、内面では舌を出している奴もいるかもしれないが)。

③出稿側はメリットが少ない
確かに、コレもその通りだと思う。
実際、スポンサー側からすると被リンクを得られるが、基本的にバナー広告からの流入アクセス数は微々たるもの。
故に、最近の受援者側は「スポンサー様の紹介記事を書きます!」「Twitterで月○回スポンサー様の記事を呟きます!」などのオプションを付与するケースも多いが、費用対効果が高いか(金額と同等、または金額以上のメリットがあるか)と問われれば疑問が残る。

だがそもそも先述の通り、ブロガー界におけるスポンサー制度は、『応援したい人を応援する(逆も然り)』という意思の下に成り立っている。
特に上級者ブロガーが、初心者ブロガーのスポンサーになるケースが多い。
だからこそ、明確なメリットを求めている出稿者はほぼおらず、投資感覚に近いのだろう。
ここは費用対効果を重視する、一般的な純広告とは異色な点でもある。
つまりスポンサーからすれば、メリットは少なくても構わないのだ。

「応援したい者」と「応援されたい者」、それ以上でもそれ以下でもない

ブロガーのスポンサー制度とは、純粋に「応援したい者」と「応援されたい者」の二者により成り立つ。それ以上でもそれ以下でもない。
スポンサーを募りたい者は、募ればいい。募りたくない者は、自分の力だけで突き進めばいい。
少なくとも、部外者が口を挟む問題ではない。

コレは、「CAMPFIRE」「polca」などのクラウドファンディングにも同じ事が言える。
どんなに自分本位のプロジェクトでも、支援者と受援者がいるから成立している。ただそれだけの話だ。

ただし、過去の「出産クラウドファンディング」のような、あまりにもモラルに欠ける内容の支援募集に関しては、相応の批判を受けたり、炎上する覚悟が必要だ。
大学生ブロガーの「出産クラウドファンディング」が炎上

また、最近では俺のフォロワーの1人が、「バスに乗り遅れたからバス代が欲しい」というpolcaを公開(目標達成済み)していたが、コレもまた一種の支援の形だと感じる(正直舐めんなと思ったが)。

ちなみに俺は、今後もスポンサーを募集することは無いだろう。
元々根暗な性格もあり、そのような相手を獲得するほどのプレゼン力も、コミュニケーション力も持ち合わせていない。
仮に支援してくれる人が居たとしても、今のアクセス数が雀の涙ほどの状態では断る。『金額以上のメリットを提供する』という俺のポリシーに反するからだ。

運営中の雑記ブログ【エガブロ】のマネタイズは、現在「PayPal.me」による投げ銭リンクのみだが、その行為を強制しているワケではない。
投げ銭は純然たる読者の意思に任せている。効率はすこぶる悪い…が、無理やり金を取るようなマネは絶対にしたくない。
エガブロ

そして何より【エガブロ】は、『己の力だけで成り上がる』ことをモットーとしている。
誰の力も借りず、誰にも媚びず、黙々と淡々と収益化を目指したい。

最後に

以上が、ブロガーのスポンサー制度の実態と批判への私感だ。
この内容を踏まえて、スポンサーを募集するもよし。我道を貫くもよし。
それはあなたの自由である。

俺のように、誰の力も借りず、誰にも媚びたいと思わぬ一匹狼の同志たちよ。あなたは、きっと強固な信念を持っていることだろう。
それは茨の道だが、なればこそ、ただ黙々と淡々と記事を書き、共に愚直に、真っすぐに、理想のブログを目指そうではないか。

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