【急報】ワナビにとって原稿マッチングプラットフォーム(プロ限定)とは何か?

 革新的で強力なプラットフォームが生まれました。そしてワナビの(短期的な)危機です。

要するに、優れているにもかかわらず出会いにめぐまれずにくすぶっている原稿に、幸運なセレンディピティを与えることが、本プラットフォームの狙いです。

https://note.com/kyosukehiguchi/n/n29cb8aef88ba

 なぜこれがワナビの危機につながるのか?
 単純に、強力な競争相手がさらに強くなるからです。

 この世には、強大な力(生産量×書店ユーザーとの共鳴精度)を持ちながらも、様々な事情により新作の出版が遅れているプロ作家がいます。いわゆる「新刊と定番の狭間問題」も、まだ解決されていません。だからこそ、ワナビが需要の枠に入りこむ余地もありました。

 しかしこれからは、事情が大きく変わります。既に投稿サイトでもプロ作家に押されがちなワナビにとって、これからの流れはさらに厳しいものとなるはずです。「従来の出版企画プロセスに存在する作家/ライターと編集者間の対話の限定性を克服し、相互のリアルタイムでの交流を促進する」というプラットフォームの出現には、それくらいのインパクトがあります。
 

1. 商業的な実績のある小説家 + 商業的な実績のある編集者 → 原稿マッチングプラットフォーム「原稿あるよ」
2. 商業的な実績のない小説家 + 商業的な実績のある編集者 → 小説投稿サイト
3. 商業的な実績のある小説家 + 商業的な実績のない編集者 → ??? Twitter?
4. 商業的な実績のない小説家 + 商業的な実績のない編集者 → ??? X?

 人(とりあえずここでは「小説家」と「編集者」にしておきます)の流れが上記の形に落ち着いた場合、小説投稿サイトには若干の隙が生まれます。
 しかし、そこを狙って成功する卒業ワナビの数は、ごくわずかだと思われます。
 私たちワナビの大部分にとっては苦しい時間が続きそうです。
 「粘るしかない」の一言しかありません。

 とはいえ、この危機は短期的なものです。
 原稿マッチングプラットフォームが栄えれば、日本語小説の2兆円産業化も加速します。出版業界は繁栄し、ワナビを養う体力もつくはずです。養うモチベーションについては、なんとかわかっていただくための何かを皆でひねり出していきましょう。
 まずは、粘りましょう。
 私たちEG文庫は、脳内GDPとライトノベル拡大主義を精神的支柱とする精神論団体です。ぜひ参加を御検討ください。ワナビがワナビを歓迎します。最終的には〈競争〉を消しましょう。

 【余談】
 「商業的な実績のない編集者」とは何者か?
 そもそも私たち小説家のワナビは、あまりにも〈編集者〉を知らない。
 編集者とは何か?
 編集者はどこから来たのか?
 なぜこの宇宙には、こんなにも編集者が少ないのか?
 私たちEG文庫は、編集者百万人必要論を提唱しています。2兆円では足りないかもしれません。

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