急遽飛び込んできた訃報に思わず悲しみに耽る。演歌歌手八代亜紀さんの訃報だ。

秋ごろに膠原病を患い療養されていたが昨年12月30日に亡くなられたそうだ。享年73歳。まだ早すぎるだろうよ。実に惜しい人が逝ってしまわれた。

親の影響で八代さんは昔から聴いていて女性演歌歌手では一番好きだった人だ。ハスキーボイスの哀愁ある歌声で舟唄や雨の慕情のようなしんみりとした曲の人といったイメージがあるが、実はとっても気さくで明るい快活な人柄でそこがまた僕の心を惹きつけるところでもあった。

トラック野郎シリーズ第5作目の度胸一番星で紅弁天という女性トラッカー役としても出演されていてなかなかのハマり役でもありました。トラック野郎の女神とまで言われるくらい人気だったのも頷ける。

菅原文太演ずる桃次郎から追っ手のパトカーを巻くためにダンプの荷台から砂利をぶちまけ妨害してピースをキメるシーンに思わずキュンとしてしまったもんだ。粋な姉さんって感じが男心をくすぐるんだ。

また演歌だけじゃなくジャズやブルースもうまいんだ。

スティービーワンダーのFIREのカバーは本家に引けを取らない迫力があるし、ブルースの伝説ロバートジョンソンのSweet home ChicagoをカバーしたSweet home Kumamotoは彼女の故郷熊本への愛に溢れた一曲に見事に仕上がってる。

これまでに各地で慰問公演をやったりボランティア活動をされたりしていて本当に優しい人だったんだなぁ。あれほど歌手として成功を収めているのに大物ぶった感じをさせないところがすごいよなぁ。

まだ色々思うことはあるけどうまくまとまらねえや。今夜は「もう一度逢いたい」を聴きながら眠ろうと思います。