3.11 東日本大震災

2011年3月11日 14時46分18.1秒、三陸沖を震源とする最大震度7、マグニチュード9.0の、海溝型・連動型の超巨大地震、「東北地方太平洋沖地震」がありました。
M9.0は、1923年に発生した関東地震の約16倍、1995年に発生した兵庫県南部地震の約1450倍のエネルギーに相当します。
この地震では津波警報(大津波)が発表され、予想以上の津波が実際に押し寄せ、最大遡上高は40.1mと確認されています。この地震によって耐震や津波への対応に目を向けられ、政府の対応や津波情報、テレビ放送の内容も変化しました。

気象庁はM7.9という当初の推定に基づき、14時49分、岩手、宮城、福島県の沿岸に津波警報(大津波)、全国の太平洋沿岸などに津波警報などを発表し、津波の予想高さを宮城県6 m、岩手県と福島県で3 mと発表しました。
しかし、実際の津波の高さはこれを大きく上回ることとなりました。15時には岩手県沖の海底水圧計で5 mの津波が観測されましたが、GPS波浪計、検潮所などで高い津波を観測した後の、15時14分と30分に津波情報が更新されました。
釜石沖では12分には沿岸で10 m以上の高さになるとされる値を確認しましたが、14分の更新では10 m以上予想は宮城県のみで、岩手、福島県では6 mの予想でした。
30分に岩手県から千葉県九十九里・外房まで予想高さが10 m以上になったものの、すでに、三陸沿岸には津波が襲来していました。
翌3時20分までに太平洋沿岸などに津波警報(大津波)が、他にも津波警報・注意報が発表されました。
津波警報等が全て解除されたのは、13日17時58分となりました。

余震活動も極めて活発でした。本震から1時間足らずの間にM7以上の強い地震が立て続けに3回発生し、このうち15時15分には茨城県沖を震源とするM7.6の最大余震が発生し、茨城県鉾田市当間で震度6強を観測しました。
本震の直後、東北大学 地震・噴火予知研究観測センターが設置していた地震計の3割が破壊された上、通信回線が途絶し、余震の観測データを受け取れなくなりました。
それによって、気象庁が発する地震情報や緊急地震速報に支障が生じる事態となりました。

同年4月7日には宮城県沖を震源とするM7.2、最大震度6強の余震が発生し4人が死亡、11日には福島県浜通りを震源とするM7.0、最大震度6弱の福島県浜通り地震が発生、4人が死亡しました。
余震活動は活発に続き、2012年3月14日には千葉県東方沖を震源とする、M6.1、最大震度5強の余震が発生、1人が死亡、12月7日には三陸沖を震源とするM7.3、最大震度5弱の余震が発生し最大98 cmの津波を観測、3人が死亡2。
016年11月22日には福島県沖を震源とするM7.4、最大震度5弱の余震が発生し最大1.4mの津波を観測、2021年2月13日には福島県沖を震源とするM7.3、最大震度6強の余震が発生し1人が死亡しました。
2011年7月10日、2013年10月26日、2014年7月12日にもM7以上の余震が発生しています。2021年、気象庁はこの地震の震源域での地震を余震と表現することを取りやめました。

この地震とそれに伴う津波により、東京電力 福島第一原子力発電所で、福島第一原子力発電所事故が発生しました。
1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻な原子力事故となり、国際原子力事象評価尺度(INES)の7段階レベルのうち、レベル5に分類されたものの、のちに最高レベル7(深刻な事故)に引き上げられました。
レベル7に分類されている事故はチェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故の2つのみです。警戒区域外でも、放射性物質漏れによる汚染が発生し、原発の稼働に疑問をもつ人が増えたほか、国内での電力危機なども発生し、日本中に大きな混乱と被害をもたらしました。

私たちはこの超巨大地震を、東日本大震災を、絶対に忘れてはいけません。予想が当てにならない事態が、既に発生したことがあるんです。戦後最大の災害、首都直下地震や南海トラフ巨大地震も、いつ発生するかわかりません。何十年後かも、何年後かも、今すぐかもしれません。災害が起こってから、命を失ってから、大切な人を失ってからでは、遅いんです。助かる命が、助かるように。自分の身を、守れるように。明日を過ごすために。大切な人に会うために。約束を果たすために。夢を叶えるために。いつか笑って過ごすために。今すぐ、対策をしましょう。

3月に入り、東日本大震災に関する投稿を行ってまいりました。震災遺構も、教訓も、楽曲も、ただあるだけでは真の役割を果たすことはできません。
避難訓練も、避難経路も、後世に残し続けることも、すべて、意味があります。
3月11日、あの日、何があったのか。そして、これからどうすればいいのか。私たちが命を守るために、どう対策すればいいのか。その答えは、歴史を見ることではっきりするはずです。
この大震災を絶対に忘れることのないように、私たちは今後も知災活動に全力で取り組みます。
東日本大震災で命を失われた方々に対して、心よりの追悼と哀悼の意を捧げます。そして、東北地方の一日も早い復興と、さらなる発展を願っています。

#東日本大震災から13年 #Dontforget311

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