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夫が裏垢で70人と不倫していたのが発覚した日の話①

はじめまして。ego@離婚協議中(@ego_929)です。
昨年不本意ながらサレ妻デビューしてしまい、現在1年ほど夫と離婚協議バトルをしています。
(※サレ妻:不倫された妻のことを言います。誰が考えたの?ありがとう)

当時、まさか自分が夫と修羅バトルすることになるなんて思っていなかったので、本当にどうすればと困惑しました。そんな時に同じ境遇の方のブログなどがすごく参考になったので、もし誰かの役に立てばとnoteに整理していくことにしました。
渦中の方はご参考に、そうでもない方はやべえなコイツと思いながら面白がってもらえたら救われるなと思います。下世話な話、みんな好きですよね…?(私は好きです)

この記事では、人生で一番長いと感じた不倫発覚の1日の話を書いていきます。どうぞよろしくお願いします!




スマホを見てみただけなのに

2021年3月13日。
詳細は忘れてしまったのだけれど、その日の朝、前日の夫の態度に無性にイライラしていて、なんとなく寝ている夫のケータイを見てやろうと思った。
特に不倫の疑いがあった訳ではなく、本当になんとなく。
夫は朝、どれだけ起こしても簡単には起きない人なので、指紋認証のために手を持ち上げても全く気付かず寝ていた。無事ロックを解除し、とりあえずTwitterを見てみたら、ログインしていたアカウントがこんな感じだった。

(夫の名前) @××××
#裏垢男子 /安全に楽しみたい女性向け/処女・密会未経験も大歓迎/ソフトSと言われる/ゴムはつける派/ホテルはキレイ派/毎月性病検査/固ツイも見てね/18禁/僕と会ってくださる女性はGoogleフォームかDMへ♡

エロスのお殿様 @xxxx
余が大好きなエロ動画を紹介するぞよ。皆の者にも楽しんでもらいたいものよ。気に入ったエロ動画はどんどん紹介させていただきたく早漏。余の家臣となりたい投稿者はぜひDMにて連絡するのじゃ。皆の者、苦しゅうない、近う寄れ。

なにこれキッッモ!!
思わずスマホを布団にぶん投げる。えっ、えっ、どういうこと?
スマホはまぎれもなく隣で寝ている夫のもので、このスマホでログインしているということは運営しているのは君なのか?
この気持ち悪いアカウントを?


まず何をすればいいのか考える

頭が冴えわたってしまったのか、その一瞬でアカウント名は記憶していた。自分のスマホから該当のアカウントを確認。どっちもある。
しかし内容を確認するにもこの家の中では無理だ。とりあえず一刻も早く家を出なくては。

心臓をバクバクさせながら自分のスマホをジップロックに入れて風呂場に持ち込んだ。万一夫が起きてきて、スマホを見られるわけにはいかないからだ。シャワーを浴びながら、これから何をしなければいけないのか考える。

とりあえず、当事者の自分が一人で判断するのは厳しいので、誰かに助けを求めたいと思った
私のことも夫のことも知っている男性の先輩に「今日相談したいことがあるんですが、時間ありますか?」とLINEを入れた。昔から本当に可愛がってくれ、夫と結婚後も唯一2人でも飲みに行くくらい仲の良い信頼している人だ。

しばらくすると「空いてるよ~」と返事がきた。良かった…!約束を取り付け、シャワーを浴びて身支度を整えはじめた。
準備をしていると夫が起きてきた。全くいつも通りの様子である。私も普段通りを装う。

夫「あれ?どっかいくの?」
私「職場の友達とお茶することになったからちょっと先に出るよ」
夫「じゃあ駅まで送るわ~」
私「いいよ歩いて行くから」(今一緒にいたくないので)
夫「大丈夫~夕方まで何もないから」

何もなくないだろと思ったが、駅までの車の中も至って普通だった。翌日3月14日が結婚記念日だったため、その日は日本料理店を予約していたので、「じゃあ現地でね~」と別れた。あまりにいつも通りの夫と、先ほど見たアカウント。何が嘘で何が本当なのかもう訳が分からない。


裏垢男子、アウト!

先輩と合流する道中、アカウントを確認する。
1つ目のアカウントは1人格のもので、自信を「裏垢男子」とカテゴライズし、日常をツイートをするものだった。フォロワーは約1万1000人
2つ目のエロスのお殿様は、同じような変態活動をしている人を紹介するアフィリエイトのアカウントであった。フォロワーは約7000人。
フォロワー数が無駄にすごい。

「裏垢男子」の概要としては、いわゆる「裏アカウント」の中でも特に性行為を目的とした出会い系アカウントであるようだった。
全体的に非常に低俗な性的なツイートしかないのだが、完全にアウトと思われるのコンテンツがあった。性行為の動画である。

動画にモザイクはかかっているが、体型は明らかに夫だった。夫は極端な瘦せ型で、ゴルフクラブのような見た目なので、見間違えようがない。
うわ、こいつマジか…と思いながら大量にスクリーンショットを撮る。
動画の一つ一つに「やっと会えた黒髪巨乳美女」とか「美人OLと奇跡の一夜」みたいな、90年代ですか?というようなダサすぎるサブタイトルがついているのも地味にヤバい


先輩の反応

先輩と合流して、昼食をとりつつ(食欲は全然なかったので蕎麦をつついただけ)アカウントを見せると、先輩は唖然としていた。
久しぶりにお会いしたので、こんな理由で呼び出して申し訳ない気持ちだった。しかし、先輩は仕事が早い人なので「これはアウト」「これは面白い」「写真に手が映ってる」などと冷静に使えそうなツイートを拾っていく

先輩「いやーーーー、何かの間違いだと思いたいんだけど」
私「そう思いたいんですけど、本人のスマホでログインしていて、体型が明らかに本人(ゴルフクラブ)なんですよ。そうすると本人がやった以外の選択肢がないわけで」
先輩「いやー、あんな真面目な奴が????」

信じられないとお互いに言い合って頭を抱えた。とりあえず頭を整理しながら歩こう、と場所をスタバに移す。
道中、自分たちは夫を知りすぎているので、客観的な意見を聞くため私の友人(女子)にも話を聞いたほうがいいのでは?ということになり、一番の親友に電話で概要を伝えると「は?行くわ」と一つ返事で来てくれることになった。
なにこのアベンジャーズ。本当にありがたい。


親友参戦

親友は本当に急いできてくれた。先輩と親友はもともとは面識がなく、会うのは私の結婚式以来だったので「お久しぶりですー」と言葉を交わしていた。異色メンバーでの話し合いだが、二人とも頭がいいので話し合いはサクサク進む。

友人「これは本人だとしたら、本っ当に最低」
私「冷静に考えて不倫だよね。あと動画をアップロードしていることに関しては犯罪になるんじゃないかと思う」
友人「犯罪だよね。egoを裏切ったことも、動画も、本当に許せないわ」

私「いや、これもう本人だったら明らかに離婚せざるを得ない状況だよね。
マジか…こんなくだらないことでバツ1……本当勘弁してくれ…」
親友「いや、こんなことじゃないよデカいよこれは」
私「頭では分かってるんだよね。だって友達がこんなことされてたら絶対に別れろって言うもん私。ああーダメだとりあえず今は考えないと」

その時の私は、めちゃめちゃ動揺していた。自分の人生に離婚という選択肢が出るとは全く思っていなかった。でももしこれが現実なら、もう終わりだ。終わらせるべきだ。そう頭で分かっていても、もちろん情はあった。
夫とは出会って10年、結婚して4年の付き合いなのだ。
(※渦中の方へ、3ヶ月くらいで情が薄れてきて、ポジティブに死を願う気持ちに変わるから安心してくださいね)


作戦会議

先輩「これからどうする?泳がせる?問い詰める?」
私「泳がせたいところですが、このことを隠したまま一緒に暮らすのは、かなりメンタル的に厳しいですね」
先輩「まあ証拠は全世界に公開されているから、泳がせるまでもなく十分あるよね」
友人「じゃあ本人呼んで確認する?全然一緒に聞くよ。議事録とるわ
私「本当!?2対1の方がありがたいから助かる。先輩は…?」
先輩「目の前に知り合いがいると嘘をつく可能性があるから、いない方がいいかなと思う。けどなんかあったら連絡して」
私「了解です。ちょっとまず本人に連絡してみます。あと結婚記念日ディナーはキャンセルします」
(※ディナーは後日親友と美味しく頂きました)

夫に「用事が早く終わったので、ディナーの前にお茶しない」?とLINEすると、すぐに「いいよー、場所どうする?」と返事が来た。
2人に相談して、数駅先にある店が奥まっていて逃げにくい別のカフェを1時間後に指定した。あまりにあっさり呼び出しが決まり拍子抜けしたものの、ここからが本番だ。


いざ出陣

先輩に「頑張れ!!」と送り出されて親友と出発。途中、親友が「コンビニ寄らせて」と店に入り、ノートとペンを買って出てきた。
議事録用ね。充電器は持っているので録音は任せて」どこまでも有能な親友である。

夫が来る前にカフェに入り、先に自分たちの分を注文し、一番奥の席に陣取った。元々喫煙席だったため、ガラス張りになっており、人に聞かれにくい席だ。
夫が来る前に、流れを打ち合わせる。
まずは席に座らせて逃がさないことが重要なので、そこまで親友は別の席にいて、夫が座ったのを確認し移動してくる。まず夫のスマホを没収するのが最優先。夫が認めたら、同意をとってそれ以降の会話を録音する。
普段の夫からは想像できないが、もう彼の本当の顔は分からないと思ったので、万一暴れたときは店員さんに警察を呼んでもらうことも考えていた。

一通り話し終わったところで夫から「駅に着いた」とLINEが来た。親友は打合せ通り別の席へ。私は財布のみ持って店の前で夫を待つ。
ここからが重要だ、将来については今は考えるな、とにかく証拠を抑えるんだ、考えるのはエビデンスが揃ってからだ。
そうこうしている内に夫の姿が遠くに見えた。深呼吸して、顔を般若から笑顔に切り替える。


何も知らない夫が合流

私「おつかれ!ごめん暇だから呼び出して!先入ってたよ」
夫「おお〜全然いいよ」
私「呼び出したから今日は私が奢ってあげよう、すいませーん!注文いいですか!」
夫「えっちょっと待って急にどうしたの?あっホットコーヒーお願いします」

有無を言わさず注文させる私の態度に少し不信感をもったらしい夫に「うふふ秘密」とサプライズ感を滲ませる。ちょうど結婚記念日で良かった。全然良くないけど。
コーヒーを受け取った夫を「奥の席!」と先に進ませ「ここ座って」と私の向かいの席を指定する。夫が「本当にどうしたの?」と聞いてくるのをニコニコ受け流している内に、親友が私の隣の席に移動して来た。

親友「はいお久しぶりですー」
夫「えっ…どなた…」(※この2人は何回も会っているので超失礼)
親友「あっ親友ですー」
夫「あ、はい…えっ…なに…?」

私「じゃあまず、スマホ出してくれる?」




書いている内に4000字を超えてしまったので「韓国ドラマかよ」という展開で②に続きます。(公開しました!続きはこちらから)
続きも楽しんでもらえたら嬉しいです~


noteをお読みいただきありがとうございます。♡を押していただけると大変励みになります!引き続き頑張って書き切りたいと思います。