和田ながら(したため/演出家)――ブルーエゴナク 『ふくしゅうげき』応援コメント①

わたしもつい先日、こまばアゴラ劇場で公演をした。
アトリエ劇研の創造サポートカンパニーとして初演した作品の再演だったので、やっぱりアトリエ劇研のことをよく思い出した。
ブルーエゴナクもしたためと同じでアトリエ劇研の創造サポートカンパニーだった。だから、勝手に“同期”みたいな気持ちになっている。

アトリエ劇研は京都の劇場で、ちょうど一年前ごろに閉館してしまい、いまその跡地には住宅が建っている。
『ふくしゅうげき』京都版を観た劇場はもうないけれど、どうやらこまばアゴラ劇場で再演されるらしいぞ、と知ったときに、興奮した。
ブルーエゴナクのバイタリティもさることながら、作品というものは簡単には計れないしぶとい力を持っているのだ、ということが、ずん、と伝わった。

穴迫くんの作品はカラフルだ、といつも思う。見えている色も見えない色も、明るさも暗がりも、スペクトルがそんじょそこらの幅ではなくて、ちょっと嫉妬してしまう。しかもリ・クリエイションだなんて。更に豊かになっているに違いないじゃないか。

上演に立ち会える東京の、そして彼らのホームである北九州のみなさんが、うらやましくてたまらない。

和田ながら(したため/演出家)

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