北尾亘(Baobab主宰)――ブルーエゴナク 『ふくしゅうげき』応援コメント⑤

枝光まちなか芸術祭で初めて拝見した“ブルーエゴナク”。
路上(屋外フェスティバルのため)に設置されたターンテーブル。
明らかに日頃は常用していなさそうな女性がキャップをかぶり、男の情けなさが漂う父親がRAPで互いの意思をぶつけ合う。
そのリリック(脚本)はほど良いエモさと切実さをはらんでいてとても心地よく「なんじゃこりゃ⁉ 相当なセンスで恐ろしい。」と覚えた感覚が、今もカラダに残っています。

RAPを扱う作品がいくつも世に生まれた渦中にあって、僕が知る限りブルーエゴナクには、流行りモノのるような感触はなく、「こうでなきゃ吐き出せぬ叫び」みたいなモノを纏っているようにも感じた。その姿勢にこそB-boyの精神が宿っているんじゃないかとも。
穴迫くんと会って直に話すと、そんな印象はまったく受けないからまた不思議です。

さてさて、4年ぶりの東京公演を全力で応援しています!
あっ、思い返せば僕が出会ったのはちょうど4年前ぐらいです。
うねるように変容する東京の地に再び、確かな叫びがグルーヴィに轟くことを願っています。

北尾亘(Baobab主宰)

ブルーエゴナク『ふくしゅうげき』特設WEB

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