7月の募集に始まり、9月の説明会を経て10月14日に稽古初日を迎えました。
20代から70代までの16名と小林七緒さんの座組のスタートです。週末だけの稽古が早くも3回終わり、ここで2週間のインターミッション。3週間後に会うメンバーの名前を果たして全員言えるかお楽しみ。

この3日間はお互いを知るためのワークショップ&「わが町」上演に向けてのさまざまなエチュードをしました。

名前を覚えることは耳だけに頼りがち。五感をフル活用すれば、数段早く覚えられるから不思議です。相手をしっかり見て興味を持つこと!

歩きながらだんだん年をとっていく、その逆のだんだん若返っていくマイム。若手チームは外見の変化ばかりに捕らわれてしまい、デフォルメが大きくなってしまう傾向に。すぐに腰が曲がってヨレヨレになってしまう……とか。それに比べて諸先輩方は、目が見えなくなってきたり、耳が遠くなってきたり、変化が小さく、年をとっても元気なのが印象的。よりリアルに感じました。日常での観察力が試されました。

フリーのエチュードでは、自分の言葉でいきいきと演じていたのですが、テキストを持った途端に、「誰?」「何の話?」状態に。ほとんどのメンバーが役に引っぱられて、自分の声ではなくってしまっていました。役の体温を感じるにはどうすればいいか。。身近な人、物、環境に置き換えてみる。それだけでより役が自分に近づき、会話の内容以外の情報が伝わってきました。

この16名にしかできない「わが町」を創る準備は整いました。次回の稽古が待ち遠しいです。

第29回下北沢演劇祭
演劇創作プログラムグループA
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