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奄美やブルガリアには月に歌い掛ける歌詞があってそれがとてもロマンチックだなぁ…と思い、今回6月23日のライブのテーマにしました。
じゃあ実際にどういう歌詞があるのか、少しだけご紹介しようかなと思っています。

例えば奄美。
「お十五夜ぬ月や 神美らさ照りゅり 加那が門に立たば 雲てぃ給ぼり」

(十五夜の月は神々しいくらいに光り輝いている。だが、私の愛する人が訪れる時には、曇っていてほしい)

恋人との逢瀬、光り輝く月、そして雲…非常に美しいイメージの取り合わせです。

一方ブルガリアは、

主人公が「あのお月様の下に私の恋人がいるのでしょうか。」と問うと、
月「ええ、私のところからはあなたの恋する人の姿が見えますよ…」という風に月との問答になっていたりする曲があります。


また、奄美の「行きゅんにゃ加那節」(西郷どんの奄美編では印象的に歌われていましたね)では

「行きゅんにゃ加那 吾きゃ事忘れて行きゅんにゃ加那

発たちゃがうたちゃが 行き苦しゃ スラ 行き苦しゃ」

(行ってしまうのですか…私の事を忘れて行ってしまうのですか?旅立とうと思ってもあなたの事を思うと辛くて行く事が出来ない)という歌詞があり、
ブルガリアでは、「デボイコ・マリ・フババ」という曲で

「私とお前とでは、私の方が辛い。戦場に行って恋人を置いていかなければいけない」と男が歌う歌詞、「私は婚約者の家族への贈り物を山のようにしたためなければならない。そして愛する人とは一緒になれない」という女が歌う歌詞があり、
音階や叙情性、掛け合いで歌われることもあるなど共通のフィーリングが感じられます。


こういった曲がライブの中でどういうメタモルフォーゼを遂げているか…それは会場でのお楽しみ♪
というか、私はブルガリア民謡、特にロドピ地方の歌に向き合う機会をいただいていて、ブルガリア民謡の佐藤みゆきさんは奄美の唄をかなり器用に歌われていて、そしてハモりもあって、ブルガリア本国のプロのガドゥルカミュージシャンとの共演です。パーカッションの立岩潤三さん、ピアノの江草啓太さんとの組み合わせも(会場はグランドピアノなのです♪)
ぜひ一人でも多くの方に見ていただきたいです♪


2018年6月23日(土) 12:30 - 14:30
「月ニ寄セル唄」
-奄美大島の裏声・グイン(コブシ)とブルガリアのハーモニー・変拍子の絶妙なコラボレーション
「月」というテーマのもと、それぞれの地域の音楽が拮抗し、融合する-

開場12:00 開演12:30前売り 3000円 当日3500円(+1ドリンク)
会場:Cafe & Live spot FJ’s( 場所など詳細は http://fjslive.com ) 
出演:
えぐさゆうこ(歌、奄美三味線) Yordan MARKOV(ガドゥルカ)
佐藤みゆき(ブルガリア民謡)
立岩潤三(パーカッション)
江草啓太(ピアノ)

ご予約は egusaduo@gmail.com
まで。お名前と人数をお知らせください♪


もし、応援をしてくださる方がいらっしゃればよろしくお願い致します。