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e発明塾通信 vol.738(2020年6月8日号)「一家に一台」の医療デバイス、次は何か?~「超音波エコー」のエッジを見る

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・・・ e発明塾通信 vol.738(2020年6月8日号)

「「「 「一家に一台」の医療デバイス、次は何か?~「超音波エコー」のエッジを見る
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こんにちは、「発明塾」塾長の楠浦です。

本日は、過去に発明塾や本メール講義で取りあげたエッジ情報の続報、関連情報を取りあげます。


過去、様々な、ヘルスケア用

「ウエアラブルデバイス」

を取りあげてきました。


それらのいくつかは、

「一人一台(一人ひとつ)」

に向け、普及が進んでいます。


今回は、

「その先」

を見据え、

「従来、医療機器として病院にしかなかったもの」

だが、

「今後、一家に一台」

になる可能性がある

「超音波エコー」(超音波画像診断装置)

のエッジ情報を、いくつか紹介します。


実は楠浦は、前職ナノテク Start-Up で、超音波関連技術の研究開発も行っていました。
(用途は、医療やヘルスケアではなく、ナノ成型加工分野です)

何となく懐かしく感じながら、今回の記事を書いています。


最初に紹介するのは、バタフライ・ネットワーク社の創業者

「ジョナサン・ロスバーグ」

が発明した

「超高解像度の、ポータブル超音波エコー」

です。

(手のひらに、もっと簡単に超音波検査をーiPhoneで「命を救う」革新的デヴァイスは、いかに生まれたか)
https://wired.jp/2018/01/31/ultrasound-on-your-phone/


コアになる発明は、上記記事内にある

「水晶を振動させて超音波を発生させるのではなく、半導体チップ上に
極小の超音波発生器の層を構成した「静電容量型超音波トランスデューサー
(Capacitive Micromachined Ultrasound Transducer=CMUT)」を開発した。」

の部分です。

(Complementary metal oxide semiconductor (cmos) ultrasonic transducers and methods for forming the same)
https://www.google.co.jp/patents/US20140264660

他にも、

「高精細化」

するための素子配列など、彼らのデバイスには、興味深い発明が含まれていることが、
関連特許からわかります。


エコーを当てる向きなどを、

「AR」

画像で指示する機能もあり、

「誰でも使える医療機器」

へ進化させようとする

「意思」

が読み取れます。

(バタフライネットワーク HP)
https://www.butterflynetwork.com/teleguidance


この先はどうなるのか、と最先端を調べてみると、以下の記事が見つかりました。

(さらば、胃カメラ。MITが「レーザー音波検査装置」を開発中)
https://www.gizmodo.jp/2019/12/mit-engineers-create-laser-ultrasounds-that-can-look.html

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