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突撃!犬のお宅訪問 現代の家庭犬のワークバランスは、食う・寝る・遊ぶ+働く #いい部屋ペット

愛犬を連れて友達や親戚の家に行ったことはありますか? 「初めまして!」とフレンドリーにあいさつできる犬もいれば、「ど、どなた……?」と人見知りをする犬もいますよね。

我が家の愛犬は、通りすがりの家のドアが開けば突撃しようとするほど、お宅訪問が大好き。幼馴染のような柴犬の家に招かれたことが楽しい思い出だったからでしょう。

犬の性格によって違う、よその家に行ったときの行動

窓からお宅訪問してペシッとされる愛犬サウザー(手前)。

よその家を訪問したとき、まずはあいさつから始めるのがマナー。しかし犬は人の礼儀など知ったことではありません。自分の気持ちを素直に表現するので、個性や性格が出ます。みなさんの愛犬はどのタイプに当てはまりますか?

[社交的なタイプ]
初対面の人にも「はじめまして〜!」と向かってきて積極的にあいさつ。喜びを抑えきれずにぴょんぴょん飛びついてしまう犬もいます。家に入ったあとも訪問先の家族に「遊んで!」とアピールし、数年来の友人であるかのように振る舞うフレンドリーなタイプです。

[大らかなタイプ]
ゆっくり近寄ってきて相手を見たり少しにおいを嗅いだりします。まるで知り合いであるかのように「あ、こんにちは」とあいさつするタイプ。家の中でもまるで自分の家のようにくつろぐこともあります。初めての場所でもいつもとそれほど変わらない大らかな性格です。

[慎重なタイプ]
あいさつを後回しにして、まずは「……誰?」と相手のにおいを嗅いで身元調査からスタート。家に入ってからも安全確認のためあちらこちらを嗅ぎ回ります。人見知りで初めての場所にも慣れにくく、「おうちへ帰りたい」とお宅訪問を楽しめない犬もいます。

[好奇心旺盛なタイプ]
相手や場所を好奇心の赴くままに嗅覚でチェックしたいタイプ。においをよく嗅ぐので慎重なタイプと似ていますが、情報収集がひととおり終わったあとは「よろしく!」とあいさつして打ち解けられます。自宅とは違う外出先の環境も楽しめるタイプです。

犬のタイプ別の行動を比べてみると、初めて会った親戚の子どものようですね。

お出かけが好きすぎてアポなし訪問しようとする


友達の家のソファをちゃっかり独占するサウザー。

我が家の愛犬サウザー(オス)は[好奇心旺盛なタイプ]でお出かけが大好き! 散歩のときに道路脇からドアを開ける音がすれば、勝手に訪問しようとするほど。門扉が空いている家があれば不法侵入しようとします(もちろん止めて素通り)。子犬のころから友達の家やしつけ教室などに出かけていたので、「お宅訪問=楽しい」という印象をもっているのです。

とくに好きなのは、散歩のときに知り合って仲良くなった柴犬(メス)の家。初めて遊びに行ったときから家中をドッグランのように爆走し、おいしいおやつをいただいて大満足。遊び疲れてソファでいびきをかいて寝るほどで、第二の我が家くらいのくつろぎっぷりでした。

柴犬とは年齢が近いこともあって幼馴染のような関係になれたのかも。犬たちが自由に歩き回れたら、マンガやドラマに登場する幼馴染のようにアポなし訪問をしている気がします。サウザーは飼い主さんのことまでなれなれしく親友扱いしていました。

愛犬のマーキング対策にはマナーベルト&パット

目立つ色のほうがマナーに気を使っていることがわかりやすい。

サウザーはお宅訪問が好きすぎて、興奮のあまりマーキングをしてしまいます。「落ち着かなきゃ」というボディランゲージなのか、「自分の別荘にしよう」とにおいをつけているのか……。どちらにしても訪問先ではマナーベルトが必須です!マナーベルトとは、マーキングによる粗相で周囲が汚れるのを防止するためのグッズです。

マナーベルトには使い捨てのオムツと繰り返し使える布製があります。サウザーは外出のたびに1〜3回つけかえるので、コスパのよい布製と市販の使い捨てパットを組み合わせています。マナーベルトは5種類ほど試して、はずれにくいマジックテープの幅が広いタイプを愛用しています。マナーベルトはネット通販やペットショップにて購入することができます。

使い捨てパットは乳児用を使っていましたが、サウザーの成長とともに増えるオシッコを受け止めきれなくなり、大きめの介護用に変えました。それでもマナーベルトをチェックすると、いつの間にかパンパン……。赤ちゃんはおむつが濡れたら泣いて知らせるのに、サウザーはまったく気にしません。

ウンチをもりもりする犬にはトイレシートが必須

粗相をしたときに備えてマナーグッズを持参すると安心。

サウザーのチャームポイントであり問題点は、ウンチがすぐにもりもり出ること。散歩に出かけた途端、自宅の前でいきなりウンチングスタイルになることもあります。お宅訪問で走り回って興奮したあとには、もちろんもりもり。

排泄の前にはくるくる回る動作をする犬が多いと思いますが、サウザーはいきなりしゃがむことがあります。目立った動作がないので、お宅訪問中にいつの間にかウンチをしています。友達が「見たことのない木のおもちゃがある」と思ったら、もりもりしたサウザーのウンチだったということも……。これはマナーベルトでは受け止められない。

幸いにもトイレトレーニングをしていたので、トイレシートを敷いておけば排泄してくれます。それにしても、人様の家でもウンチをもりもりするとは予想外。散歩に行きたくない台風の日や災害時などに備えてのトイレトレーニングが、まさかお宅訪問でもこれほど役立つとは思いませんでした。

お宅訪問を楽しめれば思い出が増える

自宅では見られない愛犬の意外な行動や表情も楽しみのひとつ。

残念なことに、サウザーの幼馴染の柴犬&親友(飼い主さん)は遠方に引っ越してしまったのですが、サウザーにとっては大切な思い出のよう。数年経った今でも友達の家の近くを通りかかると、アポなし訪問しようとするのです。しかも偶然今の住人が出てくると「親友じゃない人が出てきた?」と不思議そうに見ています。

引っ越し後の友達の家を訪ねたときには、再会に大喜び。マーキングもウンチも大増量でした……。マナーベルトとトイレシートを多めに持って行ってよかった。帰宅した翌日の散歩で、サウザーは引っ越し前の友達の家へ一直線。「幼馴染&親友がいるに違いない!」とアポなし訪問のつもりだったのでしょう。

サウザーのようにお宅訪問が好きな犬ばかりではなく、苦手な犬もいますよね。しかし外出を少しずつでも楽しめるようになれば、愛犬との思い出も増えます。まずは愛犬の顔見知りの家にお宅訪問をしてみてはいかがでしょうか?

プロフィール
金子志緒/ライター・編集者
レコード会社と出版社を経てフリーランスになり、雑誌、書籍、Webの制作に携わる。主な取得資格は愛玩動物飼養管理士、防災士、いけばな草月流師範。甲斐犬のジュウザに続いてサウザーを迎え、おもしろおかしく暮らしている。
ブログ:https://www.shimashimaoffice.work

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