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CAD/CAM冠の新素材PEEKとは

専務理事の谷本です。

2023年12月 1日より、CAD/CAM冠のタイプⅤとしてPEEKブロック(松風)が保険適用となりました。(松風様しかブロックが無いため画像使わせてもらいましたすみません。)

これにより、全ての歯がCAD冠で製作可能になったわけですが、PEEKってなんか聞いたことあるなあ。なんて思ってたのですがブロックの色をみて思い出しました。

確か6年くらい前にどっかのセミナーで、飛行機の材料として使用されている新素材PEEKを歯科材料として使えるようになればみたいな内容でした。
保険適用はされてませんでしたが、PEEKブロックも出ていたような。なんて思い出し"遂に保険適用まで来たのか"と感慨深く感じた今日この頃です。

ということでPEEK素材について簡単に。

PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)

高性能なエンジニアリングプラスチックとして知られる熱可塑性ポリマーです。その名前は、ポリマーの構造に含まれるエーテルとケトンの官能基に由来しています。以下に、PEEK素材の主な特性と利用分野について解説します。

PEEKは優れた耐熱性を有し、高温での使用が可能です。一般的に、連続使用温度は約250度以上であり、短時間の耐熱性は300度以上に達します。この特性は、自動車産業、航空宇宙産業、医療機器など、高温環境での要求が厳しいさまざまな分野での利用に適しています。

機械部品、ベアリング、歯車、シーリングなどの製品に適し、耐薬品性も高いため、腐食や化学的な変化に対しても強いです。この性質は、化学プラントや医療機器、石油産業などの厳しい環境での使用に適しています。

絶縁性や電気的な性質も優れており、電子部品や配線、センサーなどの分野でも利用が見られます。さらに、PEEKは軽量でありながら高い強度を持つため、軽量化が求められる航空宇宙分野などでの採用も増えています。

総じて、PEEKはその優れた耐熱性、機械的性質、化学的安定性から幅広い分野で使用され、高性能プラスチックとして工業的なアプリケーションにおいて重要な役割を果たしています。

と、chatgptさんに調べてもらって楽をこいた訳ですが、PEEKの色は強度、剛性上どうにもならないのかな?なんて思いながら歯科マテリアルの進歩に喜んだ1日でした😊

今年もあと少しですが、気を緩めず頑張りましょう。

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