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"時を超えたシャッター"

祖父がみたファインダー越しの世界を覗いた"その"瞬間

専務理事の谷本です。

今日は歯科技工とはほとんど関係ない話なのですが、愛媛県歯科技工士会の理事になったことをきっかけに購入したカメラから60年以上を遡り、感慨深い気持ちになったお話です。

先日、実家に立ち寄った際に、座敷の客間に飾られた一枚の写真に目がいきました。生前祖父が撮影したもので、「そういや、じいちゃんもカメラ持ってたなあ。」なんて思い出し、カメラを探してみることに。

私が物心ついた時には、祖父の体調も芳しくなく、カメラを手に取っている姿は記憶になかったが、撮影した写真を飾っていた為カメラを持っているのは知っていた。

棚を色々開けてみるとを古びたカメラが見つかった


1962年発売のminolta SR-7

おそらく、幼少期の父を撮影するために祖父が購入したものだろう。しかし、父はカメラに興味がなく、何十年もの間時をとめていた。


MD Rokkor 50mm f1.4レンズ

SR-7には、MD Rokkor 50mm f1.4というレンズが取り付けられており、現在のカメラはレンズにもAF(オートフォーカス)がついているが、当時はMF(マニュアルフォーカス)しかなかった。

カメラを手に取り、MD Rokkor 50mm f1.4を新しいカメラに装着し、ファインダーを覗いた瞬間、時が逆行したような錯覚に。
この手のレンズは"オールドレンズ"と呼ばれ、虹のようなゴーストやフレアが出やすく、今で言う"エモい"写真が撮影できる。
試しに撮影してきたのでお時間あるかたはご覧下さい。


釣り人と大きなゴースト
金柑

オールドレンズを通して祖父の視点を共有した感覚になり、歯科技工士会の理事をしていなければ、この棚に眠っていたレンズもそのままだったのだろうと。

歯科技工とは遠く離れた話になりましたが、人生は何かをきっかけとして様々なことが繋がっていくものなんだなというお話でした。

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