見出し画像

このスタジアムのすべてが輝いて見えた

9,126人。
愛媛FCがJリーグに昇格してから6番目に多い来場者数となった、2022年9月10日『伊予決戦』愛媛FC vs FC今治戦。
試合後に前野選手が「サポーターの後押しがあったから再逆転できた。多くのファン、サポーターの皆さんが集まってくれたことに感謝したいと思います」とコメントしていた。
石丸監督が「愛媛FCファミリー全員の勝利だと思っています」と話していた。
みんなで創り上げたあの光景を、選手たちが力に代えて最高の勝利をもたらしてくれました。

全てが順調だったわけじゃなく、特にコロナ禍の悪化はさまざまな面で影響を与え、幾度も変更や修正を余儀なくされました。
それでも、この1日を盛り上げたいと、ファン・サポーター・スポンサー・各団体、本当に力を合わせて僕たちと共に取り組んでくださいました。

職場や学校など周囲の方へチラシを配り、ポスターが掲出できるお店を教えてくれ、家族や友人たちを試合観戦に誘い連れてきてくれたファン・サポーターの皆さま。
当日のスタジアムで「フロントスタッフみんな頑張ってるから、自分も今日〇〇人連れてきたよ!」と本当にたくさんの方が声をかけてくれました。
初めて僕に話しかけてくれた、という方もいらっしゃった。一緒に頑張ろうと伝えたかったと。
…嬉しかったです。すごく。業務でバタバタしていなければ、涙はきっと試合前にも流れていました。
あの時隣に、あるいは少し後ろにいた、きっとニンスタに初めて、もしくはひさしぶりにご来場いただいた方々が、願わくば笑顔で帰れた1日でありましたように。

マッチスポンサーのベネフィット・ワン様は、愛媛FCの力を信じて9,000個もの来場者プレゼントをご準備くださり、そしてたくさんの社員の皆さまのご来場や応援バスツアー開催など、本当に深く強くお力添えくださいました。
また、ネッツトヨタ愛媛様が自社イベントで愛媛FC応援ブースを設けてくださるなど、スポンサー企業各社の後押しは心強いもので、改めてオレンジの輪の結束を感じることができました。

愛媛経済同友会、愛媛県サッカー協会、DYE DYE ORANGE PROJECT…各団体との絆もまた、愛媛FCの歴史が紡いできた力なのだと、まさに総力として積み上げた数字でした。

スタッフのみんなも、ほんとに本当に頑張りました。フロントだけじゃなく、アカデミーもスクールも、みんなで。
だけど、いつも頑張っている。
毎試合頑張っていることの波及が、この伊予決戦では何倍、何十倍にもなって響いていった。
だから、この広がりの源を伊予決戦以外に自分たちでどのように生み出していけるか、いくのか、競技面だけじゃない価値も含めて、改めて向き合うものが見えたと思っています。

小林有吾先生『アオアシ ブラザーフット』第1巻の中で、主人公の青井瞬くんがお母さんや後輩たちと愛媛FCをモデルとしたクラブの試合を観戦に来た場面があります。
ガッカリしている周囲をよそに、瞬くんが表してくれた感想が、

【このスタジアムのすべてが輝いて見えた】

伊予決戦の光景、非日常の空間をニンスタの日常とすることができれば、きっと瞬くんのお母さんにも七波さんや佐和さんにも、そして白石大湖くんたちにもスタジアムが輝いて見えるはず。
集客責任者としての最大の務めはここにあり。
瞬くんが伝えてくれた輝きを、よりいっそう磨いていきたいです。

2023シーズンホームゲーム12試合を終え、1試合平均来場者数は2,787人となりました。
一方、開幕前にクラブが掲げた目標は、1試合平均3,000人。
今夏、集客責任者も拝命したのは、まずここを達成するため。
あと1回の雨天も許されないくらいギリギリの戦いですが、残り5試合を1試合平均約3,500人で届く…クラブ一丸となり力を尽くしたい。


だけじゃなく、伊予決戦では染めきれなかったスタンドを、オレンジにしたい。
そして、今回達し得なかった1万人。

夢いっぱい。
勝ち続けることで道を拓かんとする選手たちと共に歩む道。
まだここから!

最後に、この投稿では一度も書いていなかった、ここに集約してお伝えさせてください。

9月10日『伊予決戦』、ニンジニアスタジアムで、DAZNで、集客やボランティアで、愛媛FCと共に戦っていただき、本当にありがとうございました!

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?