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高野下駅駅舎ホテル「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」/南海トレインビューホテルスポット

南海高野線、高野下駅の駅舎を宿泊施設とした「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」。できた頃にニュースか何かで見て、ずっと泊まってみたかった場所なのですが、今年のGWに家族で宿泊をしてきました。

南海電鉄大好き4歳長男を満足させ、かつ産まれて3ヶ月ちょっとの次男と産後の妻の4人家族でゆっくりとできそうな場所をさがし、ちょうど良さそうなホテルかなと思い泊まってみたのでした。

■NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI

南海電鉄高野線、橋本駅から終点極楽橋へ向けて4駅。高野下駅の駅舎をそのまま宿泊施設にしたホテルです。外観は古い駅舎で趣があります。

電車なら駅直結。車ですと橋本市街地から20分ほど。私が住む大阪南部の泉南市からも1時間ちょっとで、アクセスもよかったです。駐車場は1台分しかなく、事前の確認が必要なのでご注意ください。

■宿泊部屋

駅舎に入るとすぐに天空と高野という二つの部屋が。それぞれが宿泊施設になっています。ご覧の通り、改札口がすぐ横。これ、飾りとかでなく本当に改札口なのって凄いですよね。以前は有人でしたが今は無人駅。宿泊部屋は、有人駅に駅員さんが寝泊まりしていた部屋でもあります。

天空は2人部屋。高野は4人部屋となります。今回は家族4人、高野へ宿泊しました。

天空
高野

たたずまいはレトロですが果たしてお部屋はいかに・・・

■高野の室内へ

部屋に入ると早速「南海電鉄の駅舎」らしいおもてなし。そう中吊りポスター。これだけでもテンションが上がります。肝心の部屋の全体像を取り損ねてしまいましたが、これは公式サイトの写真を参照ください。(https://nipponia-koyasan.jp/

できて2年以上たちますが、部屋の質感は公式サイトの情報そのままにものすごく綺麗でした。

ツインのベッドが二つありますが、それが小さく見えるくらいに広々とした室内。床に荷物や遊び道具をざっと広げることもできて、小さな子供を連れても安心でした。

■南海電鉄デザインの扉

部屋に入ってすぐ右にあるのがこちら。南海電鉄のデザインの扉なのですが・・・これ、なんだと思いますか?

実はトイレの扉です。

長男、これに一番テンションを上げておりまして、この頃4歳児あるあるのトイレに行くのを我慢する癖があっていつもはトイレに行きたがらないのにここのトイレだけはすぐに行ってくれました。家のトイレもこのデザインに張り替えようかと本気で思ったくらいです(笑)

■シート、吊り革、荷物置き、そして制服

長男がトイレの次にテンションを上げたのがこちら。なんと南海電鉄のシート(古い機体のグレーシート)に吊り革や荷物置きも。

さらには着ることができる制服まであって、入ってそうそうにテンションが最高潮に。鏡で帽子を整えて・・・

記念撮影。靴下の左右が違うのとこの日に限ってお気に入りの8300系靴下でなかったことが悔やまれます・・・

■絶景のトレインビュー

ここに来た一番の目的はなんと言ってもこちら。駅舎のホテルなので当然なのですが目の前が駅で、電車を目の前に眺めることができます。

「高野」の部屋からは駅舎を目の前に見ることができ、長男もこの食いつきよう。一度見出すとしばらく窓から離れませんでした。「天空」はおそらく駅舎は見られず、極楽橋方面の線路が見えるはずです。

この写真が窓に顔を近づけた時のリアルな目線です。本当に近いです。
走る電車は多くがこの赤い2300系。時々特急こうやや天空なども。本数は多くないので、見て遊んで、音が聞こえたらまた見に行って、そんな繰り返しでした。

なお、この距離なので駅からも中が見える可能性があります。カーテンがしっかりしているので見る必要の範囲で開けると良いでしょう。

こんなところから覗いていると電車の人はびっくりするかな?と長男と話していましたが、慣れていらっしゃるのかあまり気にされない様子。チェックインの時間、夕方にはそもそもほとんど人が乗っていないというのもあるのですが・・・。

■お風呂と夕食

お風呂は壁一面の檜(だと思います・・・)。良い香りがしました。バスタブも広々としていて、長男と次男、3人で入ってもゆったりとしていました。
シャンプーやボディソープもあるのでお気に入りじゃないとダメでなければ手ぶらで問題ないです。タオルもございます。

夕食についてはどのプランにも付属しません。ですので中で食べる分には事前に用意をしておく必要があります。

事前にわかっていたことではあったので道中の橋本市内で購入していこうと思っていたのですが、イメージしていた道の駅ではお弁当はほとんどなく、一度ホテルについてから私が買い出しにいくこととなりました。

ネットを見る限りは美味しそうなお店のテイクアウトもあったのですが、チェックイン(アーリーチェックインで15時指定)から買い出しにでるとだいたいのお店が中休みになってしまっていて、仕方なくスーパーマーケットのお寿司を購入することにしました。地元の美味しい料理をと考えていたのでこれは心残りでした。次回はしっかりと準備していきたいです。ただ、オークワ高野口店のお寿司、めちゃくちゃ美味しかったので結果オーライです。

(小さな子連れでなくて自由がきくなら九度山や橋本市内に美味しそうなお店はたくさんあるのであまり気にする必要はないかと思います。)

なお、お皿やケトルなどはたくさん置いてくれているので準備の必要はありません。ドリップコーヒーやお茶などもサービスで置いてくれておりました。

■就寝まで・・・

トレインビューホテルに来たら眠くなるまでとことん付き合うようにしているのですが、この日も当然なかなか寝られず。電車の音が聞こえるたびに窓の外を眺めておりました。

夜遅くまで電車を楽しんで初日は終了。スヤスヤスヤzzzzz…..

■朝一番の電車で極楽橋へ

寝る前に長男とした約束。「おとーさん、明日朝一番で電車乗ろう!」

始発ではなかったと思いますが、6時前の電車に乗って長男と出発。妻と次男はまだスヤスヤスヤ。

ホテルと駅舎が直結しているからできるこんな贅沢な旅。眠い目をこすり、5月とはいえ早朝の山岳地帯の寒さを感じながらも普段は見ることのない早朝の高野山入り口の風景を楽しみました。紅葉の時期や雪景色が見えるとより最高でしょうね。

早朝なのでほぼ貸切状態でした。優雅です。

高野下へ戻り、部屋を眺めてみると妻と次男が顔を覗かして手を降ってくれていました。写真ではわかりませんが・・・

■チェックアウトまで

ホテルにもどってもまだ7時半ころでした。この宿泊には隣の九度山駅にあるおむすびスタンド「くど」の朝食券がついているのですが、オープンが9時なのでそれまで電車を眺めてのんびり。最後に天空を見ることもできました。

最後に家族で記念撮影

8時40分頃、荷物を整理しチェックアウト。妻と長男は電車で九度山へ、私と次男は車で向かうこととなりました。

なお、ホテルのチェックアウトは10時まで。大人だけならクドへ電車で往復して朝食を食べることもできますし、その往復のチケットもついているのですが、子連れでは戻りが間に合わない可能性大なので先にチェックアウトしました。

■おむすびスタンドで朝食

九度山駅のすぐ目の前に、おむすびスタンドくどはありあす。目の前というか、こちらも駅の一部です。販売場所は駅の中にあり、食べる場所もホームの横・・・というより待合室のような感じです。

こちらも肝心の写真を取り忘れてしまったのでホームページをご覧くださいませ。

おむすびの代わりに人見知り長男がなぜか打ち解けた8歳のお兄ちゃんとの対談シーンをお届けします。

朝食チケットではきまったおむすび2つと味噌汁がついてきます。足りない方はコロッケや他のおにぎりを追加ください。いずれも本当に美味しかったです。

▼注意点

①この日はGWでかなり人が多く、注文から20分ほど待つこととなりました。先ほど大人ならホテルからくどに来てまた戻ってチェックアウトもできると書きましたが、大型連休などはちょっと厳しいかもしれません。

②駐車場はほぼありません。駅の送迎用のものが2、3台分あるだけで、くどのお客さんは駅から10分くらい歩く場所の九度山町役場の駐車場へ停めることになります。勾配もあり、この時間は気温も上がっていてそこからベビーカーを押しては少しハードでした。

③休業日があります。宿泊翌日と休業日が重ならないよう要チェックです。

■最後に

これで宿泊旅は終わり。車でのんびり帰ろうかと思ったら、「おとーさん、電車で帰ろう!」と長男。せっかくのGWだしのんびり電車旅も悪くないかと、妻と次男とバイバイをして、長男とのんびり電車で帰ることにしました。旅の疲れか帰り道はほぼ爆睡。それでもずっと楽しそうで、連れてきてよかったなと一安心でした。

高野下駅駅舎ホテル「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」はホテルとは書いてあるものの、宿泊形式としては民泊の形となっているようです。基本的に人はおりませんので戸惑う部分も多少ありましたが、一方でこの特別な環境を家族だけでのんびりと過ごすことのできる最高の2日間でもありました。

もちろん大人の観光目的としても良いホテルと思いますが、電車が好きなお子さんがいらっしゃれば、ぜひゆったりのんびり旅として選択肢にいれてみてくださいね。

※予約から宿泊当日もふくめ、基本的にメールでやり取り(電話も可かと思いますが私は電話は使わずでした)しながら予約の確認や駐車場の希望などを伝えていくことになります。ご対応のスピードはすごく早いのでそうしたやりとりに慣れていればすごく丁寧やなと感じますが、慣れていないと難しさがあるかもしれませんのでその点はご注意ください。

■2022年10月、なんかいくらし企画、宿泊チケットプレゼントキャンペーン

2022年10月31日まで、南海電鉄の沿線くらし発見サイト「なんかいくらし」にて、宿泊チケットがあたるキャンペーンが開催されます。この機会にぜひ「なんかいくらし」公式SNSをフォローしてみてください!キャンペーンだけでなく、南海沿線で暮らすなかで子供向けを中心としたイベントの情報をたくさん見つけることができると思います。

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▼記事執筆
ノブ/南海電鉄地域発見クリエイターズ課
Twitter / https://twitter.com/nobuyu_179
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